【週報ラプラス】2020/5/4-8『EURUSD』FXチャート解説

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2020/5/4-8『EURUSD』チャート解説

2020年5/4-8の週の『EURUSD』FXチャート解説です。

まずは、5/4-8の週のEURUSDの「H4」「H1」のFXチャートから見てみましょう。

週報1

週報2

前の週の終わり、H4レベルの下降推進波の急所のレジスタンスゾーンに到達して、オーバーシュートしたけれど、上ヒゲで確定したところで終わりでしたね。

前の週報にも書きましたが、このレジスタンスゾーンをしっかり上抜けるまでは、H4レベルでは「下目線」なので、このレジスタンスゾーンからの反発の下降波を確認していくという流れでしたね。

一応、補足で説明しておくと、H4レベルという呼び方は説明の便宜上、言葉として使っていますが、ではH4のチャートでどのサイズの波がH4レベルの波なのかとしっかり定めているものではありません。

週報3

 

上の画像のように、波のレベル感はアナログなものなので、微妙な形の時はレベル感と「呼び方」がそれまでの手前の波と一致しない時もあります。

ですが、大事なのは「呼び方」ではなく、自分の中の波レベルの認識であり、他の相場参加者の目線です。

つまり、自分の中で「このレベル感の見方と、このレベル感の見方があり、フラクタル構造になっている」という認識が出来ていればいいんです。

上の画像では、緑色レベル(2波)で見る人と青色レベル(1波)で見る人が存在して、フラクタル構造的に青色レベルが「上位」であるということですね。

この辺はちょっと複雑なところでもあるので、また別に記事にします。

さて、H4レベルのレジスタンスゾーンで反発した下降波は上位の見立てでは「下降推進波」であり、下位の見立てでは「下降調整波」になります。

そのどちらの目線もあるということを意識しながら、チャートを見ていきます。

週報4

H4レベルのレジスタンスゾーンでレジスタンスされて発生した下降は、H1レベルのサポートやサポートゾーンで勢いが止まったり、反発はするものの、下抜けていきます。

これは、H4レベルにおいて上ヒゲでレジスタンスされたことで、まだまだ「下目線」を本命と見る相場参加者が多いということを裏付けていますね。

より、良く分かる場面が上の画像のサポートに到達した後、小さな反発しか生まずに下抜けていく場面です。

実は、上の画像のサポートはH4レベルで波の見立てがアナログ問題で微妙に分かれる部分を生んでいる「横の展開」になったゾーンの上限のラインなんですね。

週報5

このゾーンは上抜ける時も、持ちあっていて、このゾーンの上限には上ヒゲが複数あります。

なので、このゾーンを上抜けた波が再度落ちて戻ってきた時に、「上目線」の相場参加者が多ければ、このゾーンは「レジサポ転換」で注目度の高いサポートとして機能してもよいはずなんですよね。

ですが、先ほどのH1の画像で見た通り、小さい上昇しか生まず、H1レベルの波の転換を起こせずに、下抜けていきました。

この時に、やはりH4レベルの急所のレジスタンスゾーンを上抜けるまでは、H4レベルでは「下目線」で見ている相場参加者が多いことが分かります。

週報6

H1レベルでみても、レジスタンスがしっかり効いていることも、下目線の相場参加者が多いことを読み取れる材料になっていますね。

さて、大きく下げたH1レベルの下降もH4レベルの急所のサポートゾーンに到達しました。

ここで大きく反発上昇して、H1レベルのダウ高値を上抜いていき、上昇トレンドに転換して、少し上昇したところで週の終わりです。

実戦紹介

この週は、前回の週報に書いた通り、H4レベルの急所のレジスタンスゾーンを上抜けるまでは「下目線」が本命ではあるので、H1レベルのトレンド転換を確認後は、サポートに注意しながら、売っていけば、どんなトレード手法でもあまり問題はなかった週だったかなと。

では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。

まずは、下の画像を見てください。

週報7

H1ないしM30レベルの下降トレンドがサポートに到達して一旦上昇反発。

しっかり調整した後に、下降推進波の再開を確認。(ここを取りに行くのも、もちろんありです)

そして、安値手前で横の展開を作った後に、サポートを下抜けました。

サポートを下抜けた後に下位レベルでの調整波で一旦戻ってきたところを、急所のレジスタンスゾーンに引き付けてから、戻り売りを狙うのが今回のトレード場面です。

下位レベルで見てみます。

週報8

サポート抜け後伸びていく期待が持てる下降波の戻り売りというのがトレードプランのコア。

下降波の急所のレジスタンスゾーンまで引き付けてから、さらに下位レベルでタイミングを取って売っていきます。

この辺のタイミングはトレーダーによって違うと思いますが、十分な根拠があればOKです。

利確に関しては、サポート抜け後に下に伸びていくのをイメージしている場面なので、高値を上抜いてくるまでホールドで良いかなと。

どのレベル感の高値の上抜けで利確するかは、トレーダー次第ですが、少なくとも大きく調整に入りそうだなと確定する高値では切るのが個人的にはおすすめです。

もちろん、さらに上位のレベル感で次のサポートまでずっとホールドするのもありですね。

さて、トレードの場面をさらに下位レベルでも見ておきましょう。

週報9

エントリータイミングとして、上昇調整波がまだ転換前ではありますが、押し目買いが勢力が入ってきたのを確認した上で、その押し目買い勢力の拠点の安値が2度安値を叩いた強いサポートになったので、ここを下抜けるのはこの波レベルの買い勢力側としては、痛いポイントなので、この安値抜けでのエントリーもありですね。

ちょっと応用編のエントリーではありますが、背景として下降推進波の急所のレジスタンスゾーンまでしっかり調整波を引き付けているので、「再調整」のリスクを抑えているのと、念のため損確(用語解説)をゾーンの上に置いておけばよい感じです。

FXの押し目買いの敵「再調整」って何!?
FXの押し目買いを狙って、「再調整」の展開で負けた事があるトレーダーは多いですよね。まずは「調整」「再調整」の背景や仕組みを理解することから始めましょう。

上昇調整波のダウ安値割れまで待ってエントリーした場合は、損確はゾーンの上に置く必要はありませんね。

今回は目ぼしい下位レベルの高値が出来ていないので、レジスタンスゾーンで反発した時の戻り高値のすぐ上あたりが候補ですかね。

利確に関しては、トレーダーごとに色々とスタイルの違いがある場面ですね。

小さい高値の上抜けで手堅く利確してもよいですし、もう少し大きな波レベルで見た高値抜けの利確でもよいと思います。

環境認識(用語解説)として上位のサポートを抜けた場面なので、上位レベルで次のサポートまでずっとホールドというのもありですね。

まとめ

この週は、H4レベルの急所のレジスタンスゾーンからの反発で発生した下降波がH4レベルの急所のサポートゾーンまで伸びていった展開でしたね。

このチャートポイントを抜けたら目線が変わるというポイントでギリギリ抜けずにしっかりサポート・レジスタンスされた時に、もう1つ上位もトレンドがその反発方向に沿っている時などは、勢いが出ることがよくあります。

簡単に言ってしまうと、やはり「上位」の要素の方が強いということではあるのですが、ある波レベルでの展開だけに注視し過ぎると、そういった要素が頭から漏れてしまいがちです。

今回、紹介した実戦例のポイントは、色々ありますが、トレード成績が安定しない方に参考にして欲しいのは、「環境認識」「トレードプラン」が合致しているところですね。

今回で言えば、環境認識として「サポートに到達後にしっかり調整を済ませた上で、最後レンジを作ったうえで、しっかり下抜けた」という場面であること。

これで、上位レベルで次のサポートまで伸びていくのが期待できる背景があるということ。

その背景の中で「押し目買い」をしてたら、ちょっとちぐはぐですよね。

ですが、今回の取引時間軸においてトレードプランは、ちゃんと「戻り売り」を狙っています。

しっかり本命のチャートポイントまで上昇調整波を引き付けてから、戻り売りに入っているので、「再調整」のリスクも抑えているのもポイントですね。

こういったトレードプランを丸々を真似ようとするのも悪くはないですが、どういった考えの基にトレードをしているのかという「本質」の部分を理解してもらえれば、自分でも他の場面からトレード出来る箇所を見出すことが出来るようになります。

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