FXでよくある「ダマシ」の見分け方!もう騙されない為の対策!

アイキャッチ画像トレード手法

「ダマシ」とは?

FXをトレードしていて、「ダマシにあった!」という場面を経験した人は多いですよね。

レンジがブレイクした方向に乗っかってみたら、すぐに反転してきて損確(用語解説)したり、、、

上昇トレンドの急所であるダウ安値を割ったので、下げるのかなと思ったら、すぐに反転して上昇してきたり、、、

こんな場面を「ダマシ」と呼んでいると思います。

漢字にしたら「騙し」ですよね。

まあ、自分でも「ダマシにあった」なんて言っておきながら、ふと「でも、誰に騙されたんだろ・・・」なんて思ってみたり(笑)

もしも、「騙した」という動詞に主語を強いて探すとするならば、上昇のレンジブレイクで騙された場合はブレイクする時に買い注文を入れていた人達。

でも、その買い注文を入れてブレイクさせることになった人達も「価格が上昇する」と思っているから買ったわけで、騙そうとしたわけではないですよね。

単純に、「価格が上昇する」という判断が危険だったというだけなんですね。

実は、その危険な判断に勝手に乗っかって「ダマシにあった!」なんて言ってしまうパターンが多いんです。

その「ダマシ」の見分け方は、単純です。

「自分でしっかり確認をする」こと。

何を確認するのか?

上位時間軸のチャートの確認です。

つまり、「ダマシ」の見分け方は、「環境認識をすること」なんですね。

FX用語解説「環境認識」
ラプラスFXの用語解説。「環境認識」について説明。質の高いトレードをする為に、上位の時間軸を分析して、どのような状況でトレードをしようとしているのかを認識する必要があります。

この環境認識をすることで、「ダマシ」を見分けて、だいぶ減らすことが出来るはずです。

具体例を見ながら、ダマシの見分け方を紹介します。

「ダマシ」の見分け方

さて、「ダマシ」にあうのは、「危険な判断」に乗っかってしまった時に多いと書きました。

ブレイクしている以上、一時的とはいえ、それが相場参加者の総意なわけです。

しかし、「ダマシ」にあう場合、結果としてはその時間軸レベルにおいてのトレードプラン(用語解説)が失敗だったということ。

なぜ、「失敗」に終わったのか?

それは「危険(リスク)」に気づいていなかった場合が多いんですね。

さて、よくある「ダマシ」は下の画像のような場面ですね。

ダマシの見分け方1

レンジを上にブレイクしたので、勢いよく上に伸びていくのを期待して、飛び乗ってみたけど、、、みたいな場面ですね。

この場面の「ダマシ」の見分け方としては、環境認識をして「リスク」に気づけていたかどうかです。

下の画像を見てください。

ダマシの見分け方2

まず、レンジを上へブレイクしたとしても、上位時間軸のトレンドが下降トレンドであれば、上位に逆らっているというリスク。

そして、その上位時間軸レベルにおいて、「調整十分」と判断されて、戻り売りのポイントと認識されるチャートポイントでは、上位時間軸レベルの戻り売り勢力の力が加わってきます。

他の記事にも書きましたが、基本的には上位時間軸の方が強いので、結果として上位時間軸の下降トレンドの流れに戻っていくとすると、「ダマシ」になってしまうんですね。

FXで長い時間軸の方が強い『理由』を理解すれば、トレードの考え方が分かってくる
FXでは「長い時間軸の方が強い」というのを聞いたことがあると思いますが、その「理由」を深堀していくと、トレードの考え方がみえてきたりします。

なので、上の画像のような上位の流れが「下降トレンド」であり、レンジのすぐ上に「上位のレジスタンス」が存在する場合には、上にブレイクしてもついていかずに、下にブレイクした時のみ付いていくという判断が必要だったりします。

上のブレイクに付いていったとしても、リスクを認識して、上位のレジスタンス到達前には決済するというようなリスクマネジメントが必要です。

「ダマシ」の見分け方としては、環境認識をしっかりしたうえで期待値の高いトレードプランを立てることです。

さて、実は上の画像のような場面でも、上に付いていくトレードが十分可能な時もあるんです。

それが、下の画像のような場面。

ダマシの見分け方3

レンジを上にブレイクするまでは、前出の画像と同じ形ですが、「背景」が違うんですね。

レンジが出来たのが実は、「上上位」のサポートであり、環境認識において、ここから上昇していく展開が予測されるという場面。

こんな場面であれば、レンジを上にブレイクしたタイミングで付いていくのは、決して悪い判断ではありません。

もちろん、上位の下降トレンドの戻り売り勢力が加わってはきますが、今回は構図としては

「上位」 下降トレンド VS 「取引+上上位」上昇トレンド

という感じなんですね。

なので、十分に「取引+上上位」の勢力が勝って、そのまま上昇していくという予測が立てられるケースがあります。

上上位のサポートが、上上位トレンドにおいて押し目買いの本命のサポートになっている時などですね。

この例も「ダマシ」の見分け方になると思いますが、やはりポイントは「環境認識」なんです。

取引時間軸レベルだけでなく、俯瞰で見ることによって、本当にブレイクした方向についていって、期待値の高いトレードが出来るかどうかを判断することが肝心です。

ダマシの見分け方「実際のチャート」

「ダマシ」の見分け方を実際のチャートでも見てみましょう。

さっそく、下の画像です。

ダマシの見分け方4

レンジを上にブレイクしたと思って、買ってしまうと、すぐに下げていってしまったので、まさに「ダマシにあった」という場面ですね。

この場面を、下の画像のような見方で見てみましょう。

ダマシの見分け方

青い点線の上位時間軸レベルで見ると、下降トレンドの戻り売りで下げていっただけなので、ある意味自然な流れといえますよね。

レンジの上限が上位時間軸の波レベルにおいて、ぎりぎりFIBO50%には戻っていなかったんですね。

レンジを上にブレイクしたことで、FIBO50%-61.8%の水準に達したことで、上位時間軸レベルとしては、「調整」が十分になったと判断されて、戻り売りが入ってきたと考えられます。

今回は、目立つような戻り売りの本命になるようなレジスタンスがあったわけではありませんが、それでも下降していったわけなので、上位のトレンドに逆らうリスクの大きさが分かる例とも言えます

さて、ダマシの見分け方をもう1例見てみましょう。

ダマシの見分け方

今回は、有名なチャートパターンの「ダブルトップ」の例です。

反転のサインとされている「ダブルトップ」のネックラインを下に抜けたので、トレンドが転換して下落が始まるのかなと思い売ってしまうと、、、

上位の時間軸レベルは上昇トレンドであり、押し目買いポイントで上位の押し目買い勢力が入ってきて、上昇していきました。

これも、環境認識をしていないと「ダマシにあった」と思う場面ですね。

ダブルトップのネックラインを抜けた時点で、たしかに緑色の取引時間軸レベルの波においては、上昇トレンドが一度終焉していますが、すぐに上位時間軸レベルでは調整が十分として、押し目買いが入ってきているんですね。

なので、ネックラインを抜けた瞬間は

「取引」下降トレンド VS 「上位」上昇トレンド

という構図になってます。そして、基本的には上位時間軸の方が強いので、この場面でも上位時間軸の上昇トレンドが勝つ形で、上昇していきます。

ここでポイントなのは、ダブルトップを作ることになったチャートポイントに対する分析なんですよね。

もしも、上上位の戻り売りの本命ポイントなんかの場合は、

「取引+上上位」下降トレンド VS 「上位」上昇トレンド

という構図になるので、話は変わってきますよね。

ここを、確認するのが「環境認識」なんですね。

今回は、ダブルトップを作って取引時間軸レベルでのトレンド転換まで起きたけど、上位のトレンドを反転させる程のチャートポイントではなかったということ。

この点を環境認識で分析出来ていれば、「ダマシ」にあう事は避けられたかもしれないですよね。

「ダマシ」の見分け方として、「環境認識」が重要であることは少し伝わったかなと思います。

まとめ

「ダマシ」の見分け方の基本は、「環境認識」をすること。

基本としては、上位のトレンドに逆らっていないか?という点ですね。

上位のトレンドに逆らっていると、上位の押し目買い・戻り売り勢力によって、「ダマシ」になってしまうケースがあるということ。

もちろん、さらに上位である上上位のチャートポイントでの反発からの展開を根拠に、上位のトレンドに逆らっていても期待値の高いトレードプランを立てることが出来る場合もあります。

ですが、トレードの成績が安定していない人は、まずは環境認識をして「上位のトレンドに沿っている」そして「伸びしろがある」場面を確認してトレードすることを心掛けると「ダマシ」にあう確率は下がると思います。

今回は、「ダマシ」の見分け方についてでしたが、環境認識の一部分でしかありません。

ですが、環境認識もやる事は基本的にはチャート分析です。

チャート分析の基本は「トレンド(波の流れ)」「チャートポイント(波止場)」の把握と分析です。

期待値の高いトレードをする為に、マルチタイムフレーム分析(用語解説)を実施するのですが、取引時間軸を中心に考えた時、上位の時間軸でのチャート分析を「環境認識」と呼んでいるんですね。

「期待値の高い」トレードを実施する為には、やはり上位の時間軸のチャート分析である「環境認識」は外せません。

しっかり環境認識をしていれば、おのずと「ダマシ」に遭うのが減るというのが、本来のチャート分析のあり方ですね。

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