FXで「押し目買い」が入った価格帯に対して、いつまで「Wボトム」の可能性を考える?#1

アイキャッチ画像トレード手法

「Wボトム」の可能性

FXのトレードにおいて、押し目買いをした時などに、買いエントリーの根拠の一つにに「水平線からの反発上昇」があるわけです。

下降調整波が水平線(サポート)に到達したので、ここから他の相場参加者達の買い注文が集まって、下降調整波がトレンド転換して上昇推進波が発生するのでは?という期待ですね。

ですが、サポートからの反発上昇して、上昇推進波が再開していく流れというのはどのようなチャートの形になるのかは分からないわけですね。

そのサポートを機に上昇推進波が再開するにしても、「V字」反発からぐいぐい伸びていくパターンもあれば、少し上昇反発した後に再度下落してきて「Wボトム」のようなパターンもあるわけですね。

もちろん、そのサポートからの上昇推進波の展開というのが読み違いであれば、そのサポートは下抜けてしまうのですが、そのサポートからの買い圧力によって上昇推進波の再開という展開が読み通りであれば、なるべく利益に還元したいところですね。

さて、今回は押し目買いが入ったサポートに対して、いつまで「Wボトム」の展開を考えるのがよいのか?についてです。

Wボトムの可能性1

上の画像のように、押し目買いを狙って買いエントリーをした後に、V字の展開からぐいぐいと伸びてくれれば良いのですが、、、

多くの場合、直前の下降調整波を支持する勢力による抵抗や、その抵抗を懸念した決済の売り注文が出ることなどによって、さまざまなパターンのチャートの形になり得るわけですね。

Wボトムの可能性2

上の画像のように、まだ下降調整波を構成する下位の下降トレンドのダウ高値を上抜く前であれば、この下降トレンド(下位)の戻り売りを受けて、サポートまで再度下落してくる展開は十分あり得ますね。

サポートからの上昇の展開が本命であれば、このサポートから再度買い勢力が入ってきて、結果的には上昇していくというシナリオまで考えられるのですが、下降トレンド(下位)を崩せていない以上、サポートを少し下抜く所まで売り勢力が攻め込んでくることまでシナリオに含めたいところです。

Wボトムの可能性3

さて、上の画像の場面ではサポートからの上昇波(下位)が下降調整波を構成する下降トレンド(下位)のダウ高値を上抜いていますね。

なので、この上昇波(下位)の存在が先ほどよりも強く、この上昇波を生んだ急所のサポートゾーンも先ほどよりも注目度が高くなっていますので、再度下落してきてもこのサポートゾーンでの上昇反発が期待出来るようになってます。

もちろん、それでもサポートを少し下抜いてのWボトムの展開はあり得ますが、先程よりもサポートを下抜く可能性は減っている場面だと言えます。

Wボトムの可能性4

上の画像は、さらにしっかりとした上昇波が発生した場面ですね。

下降調整波の急所のレジスタンスゾーンまで攻め込むことが出来た上昇波。

レジスタンスゾーンからの売りは、高値抜けまで狙わずに短期で利確をする売り注文の影響もあり、そこまで攻め込んだ上昇波に対しての一時的な押しを形成しているという展開だと言えます。

しっかりした上昇波が発生しているので、この上昇波を親波とした押し目買いが中段のサポートやさらに下落してもやはり急所のサポートゾーンからの買いが期待出来るので、先程の場面よりもさらにサポートを下抜けづらい状況になっていると言えます。

むしろ、ここまで攻め込むと、最初に押し目買いが入ったサポートまで再度下落して、もう一度少し下抜けた場合、それをWボトムと見て、再度上昇していくというよりも、押し目買い失敗からの「Wトップ」の絵が見えてきちゃいますよね。

もちろん、Wボトムの可能性もあり得ますが、しっかりした上昇波が発生したのであれば、その上昇波を親波とした押し目買いがサポート(押し安値候補を作った)を下抜けるまでに入ってきて、高値を上抜けていくのが素直な展開だと言えます。

まとめ

FXの押し目買いが入った後の場面について、いつまで「Wボトム」の可能性を考えるのかについてという話でした。

厳密に可能性という視点であれば、高値を上抜けるまでは押し目買い候補を作ったサポートに対してのWボトムの可能性は「0」ではないわけです。

ですが、上記の通り、サポートから発生した「上昇波」がどれだけしっかり伸びることが出来たかによって、再度サポートを下抜けるようなWボトムが形成されてから上昇していくシナリオは可能性が低くなっていきます。

上昇波が強ければ強い程、また強い抵抗(レジスタンス)を上抜けることが出来れば出来た程、その上昇波に対しての押し目買い勢力が増えるので、サポート(押し目買い候補を作った)は再度は下抜けづらくなるわけですね。

むしろ、高値付近まで攻め込んだ上昇波が形成されたにも関わらず、その上昇波の中段や急所のサポートゾーンで買い支えきれずに、サポートを再度下抜けてしまうと、「Wトップ」の絵が見えてきてしまいます。

これは、そもそも押し目買いで高値を上抜けていくという展開が読み違いであった可能性が高まってきますね。

なので、「このサポートから押し目買いが入り高値を上抜けていく」という予測を立てて選んだ場面の読みが当たっているのであれば、上記のように強い上昇波が発生すればする程、サポートは再度下落してきた勢力によって下抜けるような可能性は減ってくると考えるのが妥当です。

この辺りは、また実際のFXチャートを使って見てみたいと思います。

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