FXも大きな「土台」の上にしか大きな「建物」は建たない#1

アイキャッチ画像トレード手法

大きな建物には大きな土台が必要

FXのチャート分析の基本である「トレンド(波)」「チャートポイント(波止場)」

トレンドは価格の動き・流れであり、チャートポイントでトレンドは反転するという仕組みでFXチャートは出来上がっていますが、これは言い方を変えれば、チャートポイントから新しいトレンド(波)が発生しているとも言えます。

土台1

トレンドがチャートポイントで反転するのは、それだけの「圧力」が加わり、パワーバランスが変わったからですね。

「サポートに到達した」という事実が、「ここから価格は上昇していくのでは?」という考えを持った相場参加者を増やして、買い注文が増えることによって、価格が実際に反転上昇していきます。

さて、この時に到達したサポートの時間軸レベルが「1分足」だった場合はどうでしょう?

1分足チャートを見て、そのサポート(水平線)を意識している相場参加者達によってトレンドの転換が起きて、上昇波が発生しましたが、持っている力は「1分足」レベルだと言えますね。

なぜなら、その上昇波が発生した理由が「1分足」のチャートポイントに由来するのであれば、それ以上の上位時間軸の相場参加者達の「同意」を得ているわけではないからですね。

1分足レベルのチャートポイントに到達した時に、そのチャートポイントを意識している相場参加者の間で出た答えが「反転」なわけですが、これはそのチャートポイントを意識していない上位時間軸の相場参加者の声は含まれていません。

なので、この1分足レベルのチャートポイントから発生したトレンド(波)に期待出来る寿命は「1分足レベル」と考えるのが自然なわけです。

土台2

「1分足」レベルで同意を得て発生した波であれば、次の「1分足」レベルのチャートポイントまで波が伸びてもおかしくはありません。

ですが、その先の「15分足」レベルのチャートポイントまで伸びていくと考えるのは、論理的ではないんですね。

なぜなら「15分足レベル」の相場参加者の同意を得たという「材料」は無いからですね。

実際に水面に波を立てる時も、小さな力で水面を打てば、小さな波が発生しますし、大きな力で水面を打てば、大きな波が発生しますよね。

波の発生源のエネルギーが大きければ大きい程、大きな波が発生するわけです。

波の発生源というのは、FXチャートでいえば、「チャートポイント」です。

そのチャートポイントを意識している相場参加者が多ければ、そのチャートポイント付近に集まる注文の量が増えます。

そして、多くの相場参加者が参加することによって発生させた波というのは、より大きな波になるんですね。

土台3

「15分足」レベルのチャートポイントでの「反転」というのは、今度は「15分足」レベルまでの相場参加者達の総意として反転して波が発生しているわけです。

なので、「15分足レベル」のチャートポイントまで波が伸びても不思議ではないんですね。

先程よりも、大きなエネルギー(15分足レベルでの同意)を持った発生源から生まれているので、大きな波になったということです。

さて、上の画像からも分かる通りにFXチャートはフラクタル構造になっているので、15分足レベルの波の中に下位レベルの1分足レベルがまた同じような小さい構造を作っていたりします。

土台4

「1分足」レベルのチャートポイントで「反転」の規模よりも、やはり「15分足」レベルのチャートポイントでの「反転」の規模の方が大きくなります。

つまり、波を発生させた根拠である多数決に参加した相場参加者の人数も多いということであり、波を発生させる発生源のエネルギーが大きいということですね。

砂浜で砂の山を作る時に、小さな土台からは小さな山しか出来ないですよね。

ある程度、砂山を高くすると崩れてしまいます。これが自然の法則です。

大きな砂山を作る為には、大きな土台が必要なんですね。

大きな家や大きなビルは必ず、大きな土台・基礎の上に建っています。

これは、FXチャートでも同じなんですね。

まとめ

ラプラスFXでは、チャートポイントをたまに「波止場」と呼んだりします。

トレンド(波)が「止まる・反転する」場所だからですね。

トレンドとは相場参加者の「声・意思」だとするなら、トレンドがチャートポイントに到達して反転することは、「相場参加者の考えが変わる」ことだとも言えます。

そして、その影響がどのくらいの相場参加者までに及ぶのかというと、そのチャートポイントを意識しているレベルまでということですよね。

そのチャートポイントが相場参加者全員が意識しているのであれば、相場参加者全員に影響を与えますが、「5分足」レベルのチャートポイントであれば、「5分足」レベルまで意識している相場参加者のみに影響を与えるわけですね。

つまり、大きな時間軸のチャートポイントであればある程、比例して多くの相場参加者に影響を与えているわけなので、そのチャートポイントが持つ「エネルギー」が大きくなるわけです。

大きなエネルギーを持ったチャートポイントは大きな「土台」を作ります。

そして、大きな土台から大きな波が発生します。

また、別の記事で実際のFXチャートを使って、確認してみたいと思います。

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