FXで損確は絶対に必要という話を改めてする

アイキャッチ画像トレード手法

「損切」ではなく「損確」

FXの勉強をしていれば「損切」を勉強すると思います。

含み損を抱えている状態でポジションを決済する行動のことです。

たしかに、FXの勝ち負けの話で言えば「負けを確定させる」行為ですが、「損」や「切」という漢字から必要以上にネガティブなイメージを持ってしまう人が多いですよね。

なので、ラプラスFXでは「損確」という言葉を使っています。

「損失を確定させる」という意味ですね。

ちなみに、含み益を抱えている状態でポジションを決済する行動のことは「利確」という言葉を一般的にも使いますよね。

これは「利益を確定させる」という意味ですが、利確も損確も本質的に同じはずですよね。

わざわざ言葉を変えて、必要以上に損失を確定させる行動に負のイメージを持たせる必要はないと思います。

「損確」という行動に負のイメージを持つことで、必要な行動を出来なくなってしまい、目の前の負けから目を背けたいが為に、当初の計画よりも損確幅の広げてしまうという行為に及んでしまうリスクがあるからですね。

「損確」をずらすのは、、、

長期的に効率的なトレードを繰り返すという前提の基では、FXに勝率100%はありません。

エントリーした後に自分の予測と違う動きになってしまうことは必ずあります。

価格がトレードプラン外の動きをして、当初のトレードプランの根拠が無くなってしまったのであれば、もうそのポジションを保持することが期待値が高まる行動とは言えませんよね。

損確2-1

ダウ理論ベースでダウ安値を下抜いてしまえば、むしろここからは緑色レベルにおいては下降トレンドとして価格が下がる傾向があるリスクとさえ考えられるので、買いポジションを持っておくという判断が効率的とは言えませんよね。

なので、緑色レベルの上昇トレンドの継続を買いの根拠としていたのならば、最低でもダウ安値付近に当初の損確の設定があり、その損確幅をもとに資金管理をしてロット数を決定してエントリーをしているはずですね。

ですが、「損切」「負け」というイメージが強いトレーダーは損確することにためらってしまい、あまつさえ当初の損確の位置で損確をせずに、損失を広げる方向に損確の位置をずらしてしまったりします。

そんなトレーダーの心理はおそらくこんな感じです。

損確2-2

ダウ安値を下抜けてしまったけど、もう1つの下のサポートで反発して上昇してくのでは??という期待ですね。

もちろん、これは「チャート分析」としてはあり得るシナリオですよね。

損確2-3

緑色レベルでは上昇トレンドは転換してしまい下降調整波に入っているけど、上位の押し目買いが入ってきて、再度上昇に転じていくという予測が出来る場面はありますよね。

ですが、その場合初めからトレードプランの根拠に「上位の上昇トレンドの継続」も含めておかないといけないですよね?

当初から上記の上位の上昇トレンドの押し目買いまで十分に期待できるという根拠の基で買いポジションを持っているなら、最初から損確の位置が1つ下のサポートの下等になっているはずです。

この損確の位置で資金管理をしてロット数を計算してポジションを持っているのであれば問題はありません。

ですが、トレードプランに当初は入っていなかった根拠を後付けで足して、損確の幅を広げてしまうのは問題です。

これをやりだしてしまうと切りがないんですよね。

もしかしたらもう少しで反転するかも、もう少しで、、と損確の位置をどんどんずらしたあげく大きく負けてしまうのは、コツコツ貯めた利益をドカンと1回の負けで飛ばしてしまう典型的なパターンですね。

「損確」の本質

自分が建てたトレードプランの中で価格が推移している間は、「期待」が持てるからポジションを持っているわけです。

つまり、トレードプランの外に価格が出てしまったら、期待が持てないということですよね。

だから、自分の予測の範疇の外に出てしまったら、損失を確定させることが結果的に期待値を高める行動ということになるはずなんですね。

この本質的な意味を理解していれば、むしろ損確をずらすなんて行為はしたくなくなるはずなんです。

だから、この「損失を確定させる=期待値を高める」行動を抑制するような負のイメージを持たせる「損切」という言葉はあまりおすすめではありません。

「損確」という言葉を使って、「利確」と同じように積極的に行動出来るようにしておくべきです。

まとめ

FXトレーダーで稀に「損切をしない」なんて言っている人をみかけますが、これは賢い行動ではないと言い切れます。

そのFXトレーダーが神様でない限り、予測が外れることはありえます。

その時に「損確」をしないということは、どこまでも無制限に損失が広がっていってしまいます。

損切をしない代わりに、FX口座に入れておく資金を制限して、最悪ロスカットされるから大丈夫と言っている人も見かけますが、これも賢い行動ではありません。

ロスカットされるタイミングというのは、ただ口座の証拠金維持率の余力が無くなったタイミングというだけであり、決済において論理的な判断を放棄したことと同意です。

そもそも、損確をしないということは、「何を根拠にトレードしているのか?」という疑問に繋がります。

FXはギャンブルでは短期的に運が良ければ勝つことはあっても、長期的には必ず負けます。

FXで継続的利益を上げ続ける唯一の方法は期待値の高いトレードを積み重ねることです。

期待値の高いトレードは、それが期待出来る「根拠」を論理的な判断(チャート分析)から導き出すことで実現します。

「根拠」があるから、「トレード」をするわけです。

なので、その根拠が崩れてしまった場合は、損確をすることが唯一論理的な行動と言えます。

根拠を持ってエントリー、根拠が無くなったら決済、これは論理的な行動をする限り、セットであるはずなんですね。

FXに勝率100%はありませんので、必要な負けというのは必ずあります。

それを真に理解して、淡々と損確出来るようになることが初級者脱出の第1歩です。

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