FXを「電車」で例えると、トレードにおいて重要なものが見えてくる!?

アイキャッチ画像トレード手法

FXを「電車」で例える

FXのチャート分析の基本は「トレンド(波)」「チャートポイント(波止場)」の把握と分析でしたね。

ラプラスFXでは、トレンド判断は「ダウ理論」をベースに、チャートポイントは「ローソク足(水平線)」をベースに把握・分析することを推奨しています。

ですが、FXには他にも色々なチャート分析方法がありますが、目的は結局同じなんですよね。

波の流れと反転する場所を把握して、「波の動きを予測したい」わけです。

その理論を勉強しても、なかなか上手くチャート分析や、トレードプランの作成にどうやって繋げたらよいかイメージが湧かないっていう人もいますよね。

そんな人の為にイメージが湧くヒントになるように、ちょっと別の視点からお届け。

というわけで、FXを今回は「電車」で例えてみます。

ちょっと変わった電車が走る、ちょっと変わった世界のお話。

「登る」と「下る」しかしない「電車」。

まず、その電車の行き先は、乗っている人達全員の多数決で決まるんです。

これは、FXの価格の動向の仕組みと同じですね。

「価格が上昇する(買い注文)」という意見が多ければ、電車は「上昇」という「線路」を登っていきます。

そして、線路を走ってる電車は、やがて「駅」に到着するものですよね。

「駅」では、電車から降りる人がいれば、乗ってくる人もいます。

そして、電車に乗っている人が変われば、それまでの多数決のパワーバランスが変わる可能性がありますね

駅に到着して、電車に乗っている人が変わり、今度は「価格が下降する(売り注文)」という意見の方が多くなれば、電車は「下降」という「線路」を下っていきます。

電車1

これが「電車」の基本的な運行です。

電車から降りるというのは「決済注文」で、新しく乗ってくるのは「新規注文」ですね。

「決済注文」や「新規注文」が集まる場所、つまり「駅」はチャートポイントということなんですね。

もちろん、下っている時に「駅」に到着して、多数決の結果が変われば、今度はまた上昇していきます。

ちなみに、駅に到着して、電車に乗る人が変わっても、多数決のパワーバランスが変わらなければ、そのまま方向は変わならいということになりますね。

さて、この電車に乗っている人はあることに気づきました。

「登ったり」「下ったり」を繰り返しているけど、比較すると「登ってる」割合が多いので、長い目で見ると「大きく登っているぞ」と。

これが、ダウ理論で言うところの「上昇トレンド」のようなものですね。

電車2

さて、しばらくすると、この電車に乗っている人はまたある事に気づきました。

「上昇トレンド」で登ってきていた電車が、気づいたら「下降トレンド」に変わっていたんです。

いったい、何があったのか?

電車3

実は、この「電車」には衝撃の事実が隠されていたんです。

なんと、この電車の「大きな行方」は他の車両に同乗していた「貴族(上位時間軸)」の人達が決めていて、先程の人達は「平民(下位時間軸)」に過ぎなかったのです。(※ここで「上位」「下位」は、単純に大きな時間軸、小さい時間軸の意)

なので、貴族たちが使う「大きな駅(上位時間軸のチャートポイント)」に電車が到達して、貴族たちの乗り降りがあった結果、貴族達の多数決のパワーバランスが変わったので、電車の「大きな行方」が変わっていたんです。

実は、この電車は「乗っている人達全員」の多数決の結果で方向が決まりますが、貴族(上位時間軸)は平民(下位時間軸)の何倍もの投票権を持っていて、必要があれば投票を追加で増やすことが出来るんです。

電車6

これは、FXでは小さい時間軸のトレンドは短い時間に少ない注文しか集まりませんが、長い時間軸のトレンドは長い時間かけて多くの注文が集まることに似ていますね。(※まあ簡単には上位時間軸の意見が優先されやすいということ)

なので、貴族たちの多数決の結果が全体の多数決の結果により大きな影響を及ぼし、電車の大きな行方を決めていたんですね。

電車4

ちなみに、貴族は平民と違い、近場ではなく遠くまで旅行しますので、電車に乗っている時間が長く、大きな駅を使う傾向にあります。

もちろん、平民だって大きな駅を利用します。

東京駅では、新幹線の乗客が乗り降りするし、ローカル線の乗客も乗り降りするのと似ていますね。

「平民」・・・近場をちょこちょこ移動する。電車に乗っている時間は短く、小さな駅を使う傾向がある。

 

「貴族」・・・遠くへ移動する。電車に乗っている時間は長く、大きな駅を使う傾向がある。

でも、平民達の多数決の結果の変化で、電車は「登ったり」「下ったり」と変化していたのだから、平民達だって電車の行方を決めていたのでは??と思いますよね。

それも、1つの事実です。

しかし、それは電車の「細かい行方」であって、「大きな行方」は貴族たちが決めていたんですね。

貴族たちは、心が広くて余裕があるので、大きな行方が変わらない限りは、平民たちが細かく行方を変えても、許していたんですね。

貴族にとっては、「大きな行方」さえあっていれば、「どの道を使って目的地へ向かっているのか?」は、そこまで気にならないんです。

もちろん、大きな行方にとって支障が大きくなってくれば、追加の投票をすることで、大きな行方を実現しようとします。

電車5

さて、もうお察しかと思いますが、これはFXのチャートにも潜む、上位と下位の関係性に似ていますね。(※あくまでイメージモデルなので、違うところはあります)

簡単には、大きな時間軸が波の大きな行方を作っていて、小さな時間軸はその中で細かい波の動きを作っているに過ぎないということです。

まとめると、このちょっと変わった電車は、「貴族」と「平民」が乗っていて、大きな行方は貴族の多数決で決まり、細かい行方は平民の多数決で決まる、という感じですね。

さて、次はこの世界の「平民」になって、想像を膨らませてみましょう。

この電車を乗りこなすのに重要なのは・・・

もしも、あなたがこのちょっと変わった世界の「平民」なら、どうやってこの「電車」を乗りこなしますか?

電車に乗って、自分の思う目的地へ行きたいとします。

その時に何に気を付けて、電車に乗りますか?

やはり、まずは「貴族」達の動向が気になりませんか?

貴族達は、自分が行きたい方向を実現する大きな力を持ってる人達なので、貴族達の多数決の結果とは逆の方向へ向かって、平民が旅をするのはかなり大変だというイメージが湧きますよね。

もちろん、貴族達は心が広いので、大きな行方と逆の方向に少し逆行するくらいは大目に見てくれますが、もし自分の目的地に到着する前に、貴族達がしびれを切らして追加の投票をして大きな行方を実現しようとしてきたらと考えると、ゾッとします。

電車7

 

万が一、電車に乗っている貴族達の多数決の結果とは逆の方向に旅をしようとしていて、上の画像のようになってしまった時、平民はどうすればよいか?

もちろん、すぐに電車から降りるべきですよね?(※厳密には色々ありますが、ここでは割愛)

FXでは「損確」の出番ですね。

上の画像では、この後は貴族達の多数決のパワーバランスの方向にぐいぐい進んでいくことが濃厚です。

そんな電車にそのまま乗っていたら、目的地とは逆の方向にぐいぐいと遠ざかっていってしまい、大変なことになってしまいますね。

上の画像のような時は、すぐに電車を降りて、次の電車を待つのが賢い判断と言えるのではないでしょうか。

では、どんな電車を待てばよいのか?

やはり、自分の行く方向と、電車に乗っている貴族達の多数決のパワーバランスの方向が同じ電車を待つのが良いですよね。

想像してみてください。そっちの方が、電車に乗っていて、安心じゃないですか?

無事に目的地に辿りつくイメージが湧きますよね。

平民同士の多数決のパワーバランスが途中で変わって逆行してしまっても、貴族達が助けてくれそうじゃないですか?

そうなんです。貴族達の多数決の優勢側と同じ方向に目的地があるっていうのは、とても安心なんです

この感覚は、FXのトレードにおける「トレンドフォロー」の感覚に似ています。

強い力には「逆らう」より「仲間にする」方が、何倍も楽な気がしませんか?

強い力とは、今回の例では貴族の多数決の優勢側のことですが、FXでは上位のトレンドですね。

「長いものには巻かれろ」

なんだか、かっこ悪いイメージがある言葉ですが、FXではそんな事言ってられません(笑)

さて、貴族の多数決の優勢側と同じ方向の電車に乗ったからと言って、まだ安心は出来ません。

そうです、上の方にも登場しましたが、自分の目的地の手前に、貴族達が乗り降りをする大きな駅があった場合、安心の根拠であった貴族達の多数決のパワーバランスが変わってしまう可能性があるからです。

電車8

目的地に辿り着く前に、大きな駅で貴族達の乗り降りがあり、貴族達のパワーバランスが逆になってしまったら、今までの「安心」が逆に「不安」に変わってしまいます。

こうなっては、平民にとって、快適な旅はあまり期待出来ないですよね。

安心安全な旅をするのであれば、目的地を大きな駅の奥にはしないことですよね。

もしくは、大きな駅で一緒に降りておく。

もちろん、大きな駅での貴族の乗り降りの後も、貴族達の多数決のパワーバランスが変わらないという情報があればよいのですが、、、

FXでは、上位のチャートポイントに到達した際に、反発があるのか?どのくらい反発するのか?などの判断が出来るかどうかという話ですが、これはFX上級者になっても難しいです。

なので、基本的には上位のチャートポイントでは反発するとして、「利確」しておくのが無難ですし、それで十分なトレードになるようなトレードプランを計画しておくのがおすすめです。

ここまでの簡単な話からも、いかに「貴族」の存在が「平民」の旅にとって重要かがイメージ出来たのではないでしょうか?

なので、多くの平民達は貴族の顔色を伺いながら、旅をするのです。

結果として、平民達の多数決のパワーバランスも、貴族達のパワーバランスの影響を受けるんですね。

FXでは、下位のトレンド(波)は上位のトレンドと同じ方向の時の方が伸びやすい傾向にあります。

ちなみに、顔色を伺いがちの平民ですが、平民の意見が、常に貴族に負けるわけではありません。

時々、「革命」が起きて、平民が貴族を負かしてしまいます。

しかし、この「革命」には裏があって、実は「王族」が平民に力を貸していたんですね。(※厳密には結果として力を貸す形)

そうなんです、貴族にとっても王族のような上位の存在が居るんですよね。

実は、平民にとっての下位の存在である「貧民」が存在していたりと、結構世界は複雑に出来ているんですよね、、、

これ以上話を広げてしまうと、一番伝えたいことがぼやけてしまいますので、今回はこの辺までに。

伝えたかったのは、平民がこの電車を使いこなすには、貴族が乗っている車両にも顔を出して(上位のチャートを見る)貴族達の動向を探ったり(トレンド判断)、目的地の前に貴族が使う大きな駅が無いかチェックしたり(チャートポイントの把握)と、「貴族に関する情報に気を配る」ことが大事だってこと。

これは、FXでは「環境認識」にあたる部分と言えます。

この話をFXと照らし合わせた時に、平民が自分であり、この電車を使って旅をすることが「トレード」だとしたら、、、、

もちろん、この電車の話とFXとは違う点は多々ありますが、いかに「環境認識」が重要であるかがイメージ出来るかと思います。

どの駅から電車に乗るのか?

どの電車に乗るのか?

どの駅で降りるのか?

これを自由に計画して、なるべく効率良く旅をしようとすればいいんですね。

もちろん、目的地から遠ざかってしまっては、それだけ余計に電車賃がかかってしまいますよね。

より良い旅の計画を立てる為に、貴族達の動向に気を配る。

それが、「環境認識」なんです。

貴族達の動向に気を配ることで、おのずとトレードプランが見えてきたりします。

今回は割愛してますが、もちろん「平民」「貧民」の動向にも気を配ることで、より良い「旅のプラン」を計画することが出来ます。

ですが、そもそもFXにおいて「トレードプランの作成」と「環境認識」というのは、親戚のような関係です。

その関係性を生んでいるのは「フラクタル構造」なのですが、話が逸れてしまうので、またの機会に。

大事なのは、良い「旅のプラン」には貴族達の動向を把握することは欠かせないということ。

トレードプランを立てる時に、イメージが湧きづらい人は、貴族(上位時間軸)の存在を意識して、自分が「安心・安全」だと思う旅をイメージしてみてください。

まとめ

FXのトレードプラン作成のイメージが湧かない人のヒントになるように、FXを「電車」で例えてみました。

このちょっと変わった電車の世界で、平民が電車を乗りこなす為には、いかに「貴族の動向に気を配る」ことが重要か、伝わったと思います。

FXにおける「環境認識」です。

FXでは環境認識をしっかりすることで、おのずとトレードプランが見えてきたりします。

トレードプランは、電車の旅であれば、「安心・安全」に旅の計画を立てるのが重要です。

貴族達に逆らうような旅の計画では、電車に乗っている時にストレスを感じること間違いなしですよね。

実際の旅の計画は、「目的地」ありきだったり、「出発の駅」だって決まってたりしますが、FXでは自由に決められますよね。

自由に「乗る駅」「乗る電車」「降りる駅」をトレーダーが計画して、十分にその旅が快適そうだなと感じたら、その旅を決行するんです。

「快適そうな旅の計画を立てる」

それが期待値の高いトレードプランを作成するコツです。

今回は焦点がぼけないように、あえて「平民」「貧民」に気を配る部分を割愛しましたが、より期待値の高いトレードをする為には、それらにも気を配る必要がもちろんですがあります。

ですが、上の話から分かる通り、そもそも貴族(上位時間軸)に逆らった旅ばかりしていては、快適な旅なんてなかなか望めないんです。

貴族ならぬ「上位時間軸」のチャートに気を配って、長いものに巻かれて、良い旅をしましょう。

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