強い砦に引き付けられているかどうかで戦略は変わる#1

アイキャッチ画像トレード手法

強い「砦」で戦う方が安心

FXの価格の展開をよく、「買い勢力」と「売り勢力」の「戦い・攻防」と例えますよね。

実際の戦も同様だったと思いますが、弱い小さな砦で相手を迎え撃つよりも、強い大きな城で相手を迎え撃った方が戦いやすかったと思います。

それは、砦・城の機能として戦いやすいというのもありますし、規模に応じてそこに構えている兵の数が多いからですね。

FXの攻防もやはり、出来るだけ強い「城」で戦いたいわけです。

まあ、「城」で戦うのはどちらかというと攻め込まれている場面なので、攻め込んでいる時は相手の城の近くに築いた「強い砦」で戦うというイメージですね。

とまあ、「城」や「砦」という細かい表現は置いておいて、要は強いチャートポイントを背にして戦いという話です。

そのエリアで注目されているチャートポイントというのは、価格が到達した時にしっかりと「反発」として機能することが期待できる価格帯です。

そして、環境次第ではその「反発」から相手の城を奪って、さらに次の城へ攻め込むような攻勢を期待出来る拠点なわけです。

下の画像を見てください。

強い砦1

上昇トレンドが押し目買いで高値抜けしていく時によく見る展開ですね。

上昇トレンドに対する押し目買いを考えている相場参加者も、みんな同じタイミングで仕掛けを考えているわけではないので、上昇を逃したくないと考えている人達は早目のタイミングでエントリーをしていったりします。

それが、弱い砦からの押し目買いだった場合、十分に戦力が集まらずに逆目線の戻り売り勢力との攻防に負けてしまうこともあります。

いわゆる「再調整」の展開ですね。

FXの押し目買いの敵「再調整」って何!?
FXの押し目買いを狙って、「再調整」の展開で負けた事があるトレーダーは多いですよね。まずは「調整」「再調整」の背景や仕組みを理解することから始めましょう。

その後、本命のサポートである「強い砦」まで価格が下げてくると、ここから押し目買い勢力の本隊が入ってくるようなイメージですね。

強い砦からの戦いには、多くの戦力が集まりやすいので、その砦が抜かれずに反発する力も強く、逆目線の砦との攻防になった場合も心強いわけですね。

なので、上の画像のような上昇トレンドに対する押し目買いを考えるなら、「強い砦」付近でエントリーして、強い砦を背に戦うということは、同じような考えを持った多くの他の相場参加者と協力して戦えるようなイメージになり、より安心して戦えるわけです。

つまり、なるべく「強い砦」を背に戦うということは、強いチャートポイントまで価格を引き付けてからエントリーすると、効率良く戦えるということです。

「強い砦」に引き付けられたかどうかの違い

さて、なるべく「強い砦」に引き付けて戦いたいという考え方は分かったかと思いますが、チャートが毎回都合の良い形になってくれるわけではありませんね。

もちろん、トレーダーに都合の良い形になった時だけトレードをするという考えで間違いはありませんが、ある程度の許容範囲は欲しかったりします。

なので、「強い砦」に引き付けられた場合とそうでない場合で、考え方を少し変えるだけで対応する方法を紹介します。

 

①「強い砦」に引き付けられた場合

まず、「強い砦」つまり、押し目買いの場合は本命のサポートまで引き付けられた場合の考え方ですね。

強い砦2

上の画像の「買いエントリー」の例で入らないといけないというわけではなく、本命のサポート付近で早目にエントリーをしかけていけるという意味ですね。

上昇トレンドにおいて、本命のサポートでは多くの押し目買い勢力が入ってきてくれると予測出来ます。

押し目買い勢力が多く入ってくるのであれば、本命のサポートでは買い圧力が強まり、価格が下抜けようとしても反発する力が強く、サポートを下抜けないという期待が持てます。

そして、逆目線の弱い砦(レジスタンス)との攻防になっても、この攻防に勝利して上抜けていくのではという期待が持てるわけですね。

なので、強い砦まで価格を引き付けた後は、多くの援軍を期待が出来るので、早目に小さい材料でも仕掛けていけるという考え方があります。

上の画像のような例でもできれば「二番底」のようなタイミングで入りたいですが、強い砦(サポート)に自信があれば、「一番底」のようなタイミングでも入っていくことも出来ますね。

 

②「強い砦」まで引き付けていない場合

次は、「強い砦」まで引き付けていない場合ですね。

押し目買いを考えている場面で、「強い砦」つまり本命のサポートまで引き付けていなにも関わらず、上昇トレンドが強いと浅い押しの展開からも押し目買い勢力が集まって、上昇再開を始めようとします。

こういった展開で怖いのが「再調整」の展開です。

強い砦3

なぜ、「再調整」の展開になってしまうかというと、上昇トレンド中とはいえ、弱い砦では十分に戦力が集まらないので、下降調整波を崩すして上昇していけない可能性があるからです。

先ほどの強い砦に引き付けた場合と違って、「弱い砦(買い)」は「弱い砦(売り」に勝てるだろうという期待感が弱いわけですね。

ですが、上昇トレンドが強い場合には、相対的に下降調整波も弱くなりますし、次の上昇を逃したくないという相場参加者が多い時には、多少弱い砦からも押し目買い勢力が集まる時があります。

それでも、「再調整」の展開が怖いのでなかなか早仕掛けするのは難しいですよね。

なので、上の画像のように根拠とする砦が弱い分、他の材料を追加で確認してあげるという考え方があります。

上の画像のタイミングで仕掛けないといけないというわけではなく、上の画像で言えば、「下降調整波のレジスタンスとの攻防を勝利」という材料を確認した後で買いエントリーのタイミングを探っていくということですね。

「弱い砦」だけだと不安ですが、「弱い砦 + 攻防の勝利」という併せ技で安心感が増すということですね。

まとめ

「押し目買い」「戻り売り」はFXのトレード手法として王道ですね。

押し目買い・戻り売りのコツの1つとして「強いチャートポイントまで引き付けてから勝負する」という考え方があります。

強いチャートポイントまで引き付けてからエントリーして、そのチャートポイントの外に損確を置いておけば、そのチャートポイントの反発力を武器にトレードをすることが出来ます。

なので、エントリーする時に引き付けるチャートポイントは強ければ強いに越したことはないわけです。

そして、そのチャートポイントでは反発するという自信があればある程、チャートポイント付近で早目に仕掛けていくことが出来るわけですね。

ですが、トレンドには強さがあり、必ずしも本命のチャートポイントまで押し・戻りが入るわけではないですよね。

なので、本命ではないチャートポイントから推進波が再開するケースも多々あります。

そういった場面でもトレードプランを立てたい場合の考え方が「追加で材料を確認する」という考え方なんですね。

もちろん、トレード成績が安定しない内は強い砦に引き付けられた好条件の時だけトレードするという感じで構わないと思います。

注意なのは、「弱い砦」に引き付けただけなのに、我慢できずにポジポジ病での早仕掛けを繰り返すと、不毛な負けが増えてしまうということです。

押し目買い・戻り売りのトレードプランにおいて「再調整」の展開でよく損確になってしまうけど、その後の方向感はあっていることが多いという方は、ぜひ「強い砦」までしっかり我慢して引き付けるということと、「弱い砦 + 追加の材料」という考えで臨んでみてください。

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