FXで「1ヶ月で○○pips獲得!」みたいな表現は要注意!?

アイキャッチ画像トレード手法

1ヶ月で○○pips獲得!?

FXについての情報をGoogle検索などで記事を探したり、情報収集していると、たまにネット上に「1ヶ月で○○pips獲得出来るトレード手法!」みたいな見出しや広告を目にしたことありませんか?

 

そのような表現を使っている記事やサイトのすべてを調べたわけではありませんが、個人的にはこの表現を使っている記事やサイトの信頼度には懐疑的です

この表現を使っている記事やサイトでは、多くの場合「1ヶ月にこれだけ多くの利益を出せますよ」という雰囲気で、「4月は300pips獲得!」のように書いてます。

ですが、この情報だけで何がどう凄いのか判断出来ますか?

例えば、もしもこのトレード手法の「平均損益率」が「1.5倍」であり、「平均損失pips」「20pips」であったのであれば、かなり優秀なトレード結果と言えます。

ですが、「平均損益率」が「2倍」であり、「平均損失」が「200pips」であったのであれば、たまたま利益が出ただけ?というようなトレード結果になってしまいます。

PIPS獲得1

つまり、「1ヶ月で〇〇pips獲得!」という表現に含まれる情報だけでは、そのトレード結果を優秀なのかどうか、何も判断できないということ。

よくある例「固定ロット」

「1ヶ月で〇〇pips獲得!」という表現が使われる記事やサイトで、よくある例として「固定ロット」でトレードすることが前提だったりします。

 

「固定ロット」というのは、トレードする時に投入するロット数がトレードごとに固定されているということです。

つまり、「毎回10万通貨」「毎回50万通貨」とか、事前に決まっているということ。

これがどれだけおかしい事なのかは、ラプラスFXを読んでいただいている方ならすぐにお分かりですよね。

「証拠金」と「レバレッジ」と「資金管理」の話【#2】
FXの「証拠金」と「レバレッジ」の「資金管理」について。FXは「ハイリスク・ハイリターン」なんて表現される理由は、この「レバレッジ」にあるんですが、「資金管理」と「損確」によってリスクをコントロールしながら、トレードをする必要があります。

「資金管理」の概念が無いということ。

どれだけの損確幅になるのか?というのは、トレード毎回によって変わってくるのが普通ですよね。

どのタイミングでエントリーして、どの価格に損確を設定するのかは、チャートの形によって変わるべきです。

なので、損確幅が変われば、資金管理をしていれば、投入すべきロット数も毎回変わってくるのが必然なんです。

なので毎回「固定ロット」が前提になっているトレードの考え方には個人的には疑問を感じるわけです。

もちろん、毎回「損確幅」が固定になっているのであれば、数学的には資金管理が出来ていることになりますが、、、

別の角度から考えると、「期待値の高い」トレードに繋がるとは思えません。

獲得pips2

つまり、「固定ロット」でFXをトレードするというのは「資金管理」の面や「期待値」という面で、「論理的」ではないんです

もちろん、「1ヶ月で〇〇pips獲得」のような表現をしている記事やサイトが、すべて固定ロットでのトレードを前提としているわけではありません。

詳細として「損益率・勝率」といった情報が載っていれば問題ありませんが、「1ヶ月で〇〇pips獲得」という表現だけでは「正確な情報」が伝わらないということを理解しておかないといけませんね。

注意する点

正確な情報が伝わらないにも関わらず、なぜ「1ヶ月で〇〇pips獲得」という表現を使うのか?

考えられるのが「なんだかとても稼いでいそう」と感じる人がいる表現だからですね。

ここで、「1ヶ月で〇〇pips獲得」という表現を使っているサイトに対して2つの点で注意する必要があると個人的には思います。

それは、「論理的であるかどうか」「情報が正確であるかどうか」という点です。

まずは、そもそも論理的な考えを持ってトレードをしている人の記事やサイトなのか?ですよね。

資金管理の面や、期待値といった、論理的な考えが十分に含まれていないと、FXでは継続的に利益を上げ続けることは出来ないと考えます。

なので「1ヶ月で〇〇pips獲得」という表現をされてしまうと、この記事を書いている人は論理的思考能力に乏しいのでは?と個人的には思ってしまいます。

また、十分に論理的に思考出来る人であれば「1ヶ月で〇〇pips獲得」という表現に、「十分な正確な情報が含まれていない」ことは判断出来るはずです。

それなのに、あえてそのような表現を使用しているのは、正確な情報を届けることよりも、トレード結果を凄く見せようとしている、という風に感じてしまいます。

分かりやすくいうと、最悪の場合はそういった記事が「詐欺まがいの商材」に繋がる入り口になっている可能性まであると考えます。

商材を購入させることだけが目的の場合は、情報を正確に伝えることよりも、読んでいる人にどれだけ凄いトレード結果なのかという印象を与えることに注力して書かれているかもしれません。

もちろん、「1ヶ月で〇〇pips獲得」という表現を使っている記事やサイトのすべてが上記のような注意すべきものの対象になるわけではありませんが、個人的には十分に注意する必要があると思います。

まとめ

「1ヶ月で○○pips獲得出来るトレード手法!」みたいな見出しや広告の表現だけでは、何かを判断するには情報は足りていないということ。

そもそも、論理的見解が不十分なこともあれば、最悪の場合は「悪意」がある可能性まである表現だなって個人的には思います。

ただ単に「論理的見解が不十分」な記事であれば悪意はありませんが、それでも論理的見解に乏しい記事やサイトの情報を基に勉強を進めてしまっては、FXで継続的に利益を上げ続ける状態になるのはなかなか難しいので、「害」はあります。

他の記事にも書きましたが、これからFXの勉強を進めていくうえで必要なことの1つとして、ネットの情報を鵜呑みにせずに自分で取捨選択することです。

その記事の内容が「論理的であるかどうか」を自分で判断する必要があるということ。

昔よりもネット上にFXに関する情報が増えてのは良いことですが、その情報の「質」という面では「玉石混交」の状態であり、真の意味での近道へ誘う情報は埋もれてしまっている側面もあります。

また、なんでもかんでもFXに関する情報をただただ知っていくという作業は、「知識が増えている」という満足感とは裏腹に「色々情報は入手したけれど、それで結局どうすればいいの?」っていう状態になってしまいがちです。

情報を得ようとする時には、実際の自分のチャート分析に組み込むとしたらどのような感じになるのか?という想像力を働かせて、また整理しながら情報と接するのがコツです。

FX技術を向上させるコツはこの3ステップ【#10】
ラプラスFXの「FX初心者向け」コンテンツの仕上げの記事。FX技術を向上させる為に、どういったことを意識して、どういう取り組みをしていけばよいのかについて書いてます。

今後、「1ヶ月で〇〇pips獲得」みたいな表現を見かけた時は、勉強の為にもその記事が「論理的」であるかどうか、を自分の目で判断してみてください。

その上で「論理的である」と判断出来たのであれば、その記事やサイトをFXの勉強に使えばよいと思います。

もちろん、この「ラプラスFX」もそのような目で見て判断してやってください。

FXの勉強を続ける限り、「論理的であるかどうか」という視点は必要なので、このサイトに関わらず、どんな情報に触れた時も常に意識すると良いと思います。

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