「FXでハイレバレッジは危険」はもう古い考え方です

アイキャッチ画像トレード手法

「FXでハイレバレッジは危険」はもう古い

FXで「ハイレバレッジ」で取引をするのは、ハイリターンも望めるけど、ハイリスクが伴うからギャンブル性が高い、、、、

ひと昔前まではよく見かけたフレーズですよね。

最近、久しぶりにとあるブログでこのようなフレーズを見かけたので、この考え方は「違うよ」ということを改めて買いておこうと思います。

そもそも、「レバレッジ」とは英語で「てこ」という意味ですね。

FX業者にトレーダーは「証拠金」を預けておくことで、その証拠金をてこの原理のようにして何倍もの金額のトレードが出来るという仕組みです。

その仕組みとして、まずFXは将来必ず反対取引をすることを前提とした「差金決済」というシステムになっているんです。

外国為替取引3

外国為替取引4

新規取引の時には、取引金額全額を用意する必要はないので、証拠金を担保にして、証拠金の何倍もの取引が可能なんです。

ただし、法律によって国内のFX業者では、レバレッジは最大25倍までと決められていますので、その範囲内ということになります。(※2021年時点、「個人」の場合)

そして、FX業者とトレーダーの両方を守る意味で「強制ロスカット」という仕組みが存在します。

これは、「含み損」が証拠金を超えてしまうと、双方にとって都合が悪いわけなので、このような状況に陥る前にポジションを清算しておきましょうね、という仕組みです。

さて、「ハイレバレッジ」とは国内における個人口座においては最大25倍のレバレッジがかかったポジションを持つようなトレードを指すのかと思いますが、レバレッジという概念を基準に考えると「ハイリスク・ハイリターン」という考え方もあると思います。

レバレッジをかけない取引と比べて、レバレッジの分だけ資金が増えるスピードが速ければ、資金が減るスピードも速いという捉え方ですね。

ハイレバ1

上の画像のようなイメージですね。

もちろん、これは事実です。

そうであれば、「やはりFXでハイレバレッジで取引するのは危険ということじゃないか!?」という声が聞こえそうですが、、、

この事実だけを受け止めて、「ハイレバレッジ=危険が高い」と考える人達には足りていない考え方があるんですね。

それが「資金管理」です。

「資金管理」は絶対必要

「資金管理」とは1回のトレードにおいて、トレードが失敗に終わったとしても発生する損失を計画的に制限してコントロールすることです。

例えば、1回のトレードにおける許容損失額を総資金の「1%」と計画するなら、エントリーした時点で最悪でも「1%以内」の損失にとどまるようにトレードプランを建てることです。

ハイレバ2

上の画像のように、エントリーする時点では最悪のケースを想定しておき、最悪のケースになった場合の損失額は事前に計算して計画することが出来ます。

なので、「ロット数×損確幅」によって事前に計算できる「想定損失額」が総資金の「1%以内」に収まるようなトレードプランを立ててトレードをすれば、トレードが失敗に終わったとしても、資金の1%以上を失うリスクはないはずなんですよね。(※価格の急変動時などは例外)

ハイレバ3

上の画像の通り、保有するポジション量(ロット数)だけの視点で見るとレバレッジ25倍の方が多く見えますが、実際に損失が発生する時は「損確幅」との関係性で損失額が決定しますので、本当のリスクは「損失額」に着目するべきなんですよね。

なので、「ハイレバレッジ=危険」という考え方が明確に違うということが分かると思います。

「ハイレバレッジ=危険」という考え方が成り立つ人は、「資金管理」をせずにトレード、もとい「ギャンブル」をしている人だと逆説的に言えますよね。

まとめ

十何年前ならいざ知らず、今はFXを始めようとネットでFXに関する情報を検索してみるとかなりの量の情報が見つかると思います。

この情報量が多いというのは功罪ありますが、少なくとも「資金管理」というワードにもすぐに出会うと思うんですよね。

そして、この資金管理という考え方を取り入れている人であれば、「ハイレバレッジ=危険」という考え方が成り立たないことが分かると思います。

昔、個人投資家に為替取引が解放されて、FX業者が個人投資家を取り込むにあたって、「FXは株取引とは違い、ハイレバレッジな取引が可能で少額の資金でも大きな利益を出すことが出来る」とアピールしたのが事の始まりなのかなと。

今程、ネット上にFXトレードに関する情報が無い時代ですので、「資金管理」「損確(損切)」といった知識が無いままにハイレバレッジでトレードをして、資金をあっという間に溶かしてしまったという人が多く発生したのだと思います。(※レバレッジも当時は国内個人でも400倍とか可能でした、、、)

現在では、ネットや本で情報を集めて、FXトレードに関しての勉強をしてから始める人が多いでしょうから、このような溶かし方をする人はだいぶ減ったのでは?と思います。

「レバレッジ」というのは、資金に対して何ロット持ったという結果に過ぎません。

なので、「資金管理」を意識してトレードしているトレーダーからすると、「レバレッジ何倍」なんて意識すらしていないと思います。

「いつもレバレッジ何倍でトレードしていますか?」なんて聞かれても、「分かりません、その時のトレードプラン次第じゃないですか?」と冷たく返すしかないんですよね。

重要なのはレバレッジではなくて、「資金管理」です。

資金管理無くして、FXは「トレード」になりません。

資金管理をしていない取引はトレードではなく「ギャンブル」です。

ゆめゆめ、ギャンブラーにならないようにご注意ください。

 

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