強い砦に引き付けられているかどうかで戦略は変わる#2

アイキャッチ画像トレード手法

「強い砦」に引き付けられたら早仕掛けが可能

FXのトレードプランを立てるにあたり、損確はなるべく強い砦(チャートポイント)を根拠にしたいですよね。

それには、価格がなるべく強い砦(チャートポイント)に引き付けてから、エントリーするタイミングを考えたいわけです。

価格が強い砦に到達した後であれば、そこを拠点として同じようなことを考えている相場参加者の注文が集まりやすいので、砦も守られやすいですし、そこから価格も順行しやすいわけですね。

下の画像を見てください。

強い砦2-1

大きなダブルトップを形成して、ネックラインを下抜けた場面ですね。

ある程度伸びたところから、戻しが入っているところでは、どこから「戻り売り」が入ってくるか?というのがチャート分析でも注目点になります。

レジスタンスはいくつかありますが、大きなダブルトップのネックラインと、下降波を生んだ小さなダブルトップのネックラインそれぞれがレジサポ転換してちょうど重なるところがあります。

ここは、注目度の高いレジスタンスが重なっており、強い売り圧力が期待できます。

つまり「強い砦」なわけです。

そして、価格がこの強い砦まで戻してきました。

この強い砦に到達すれば、他の相場参加者からも売り注文が多く入ってくることが期待できますので、この強い砦から下落反発が起きるという期待を基に早目に売り仕掛けをしていくことが出来ます。

小さなダブルトップの右トップ付近で下位レベルでの下落反発を捉えて売りエントリーや、小さなダブルトップのネックライン割れなどで売りエントリーなどが考えられますね。

背にしているのが強い砦であれば、強い砦からの反発力を武器に早目に仕掛けていくことが可能なんですね。

 

「強い砦」に引き付けていない場合

強い砦まで引き付けて、それを背に戦っている場合は、強い砦は抜かれないだろうという安心感がありますし、その反発力に期待して早目に仕掛けることが可能でした。

では、強い砦まで引き付けられていない場合はどうでしょう。

強い砦を背にしているわけではないので、もしかしたら背にしている砦は抜かれてぐいぐい価格は逆行していってしまうかもしれない、という不安感がありますよね。

また、強い砦とは違い、砦からの反発を期待して早目に仕掛けていくと、あっさり砦が抜かれてしまってという、不毛な負けが増えてしまいますよね。

下の画像を見てください。

強い砦2-2

レジスタンスを強い上昇波で上抜けた後、押しが入っている場面です。

環境次第ではありますが、強い上昇波なのでこの上昇波を親波とした「押し目買い」のトレードプランを考えるのは自然ですよね。

上の画像で示した通り、上の時間軸でも確認できるサポートと、上抜けたレジスタンスがレジサポ転換してサポートになっている価格帯が重なっている付近が本命のサポートになりそうです。

ですが、上昇波の勢いが強かったので、このエリアでの買い勢力の人気が強くなっているんですね。

なので、一応この時間軸レベルで確認出来る弱いサポート(弱い砦)から、早くも押し目買い勢力が入ってきました。

ですが、このサポートを背に戦うとすると、このサポートが下抜かれた時に納得のいく負け方になっているのか、、、

なんだが、下抜けてしまっても仕方ないような気もしますよね。

なので、エントリーするには、このサポートが押し安値になって上昇していくという確証がもう少し欲しいわけです。

その後、下降調整波のレジスタンスとの攻防になっています。

水色点線のような展開も考えると、「二番底」を狙って買いエントリーするのも少し心配です。

ですが、その後レジスタンスまでしっかりと伸びる2度目の上昇波を確認できました。

そして、その後下位レベルでの攻防も形成された後、レジスタンスを上抜けたのを機に上昇が本格化していきました。

なので、この場面であれば「弱い砦」だけを根拠に戦うのは少し心もとなかったのですが、その後の攻防の中で相手側の砦である「レジスタンス」を上抜けるという材料を追加で確認できたタイミングなんかが買いエントリー出来るタイミングだったわけですね。

上の画像で示したタイミング以外にも買いエントリーするタイミングはあるとは思いますが、ポイントは「弱い砦」に追加して「材料」を確認してあげるということですね。

まとめ

今回は、主に押し目買い・戻り売りの王道のトレード手法などの時に引き付けた「砦」の強さ次第で少し戦略を変えるという考え方について実際のFXチャートを使って確認してみました。

「強い砦」であれば、砦自体の強さを活かして早仕掛け。

「弱い砦」であれば、単体では心もとないので、追加で相手側のチャートポイント抜けなどの「材料」を確認してから、仕掛ける。

ちなみに、上の記事を読んでいて気付いた人もいると思いますが、「強い砦」に追加して「材料」を確認してからエントリーするというのも、もちろんですがアリです。

その場合、エントリーしたタイミングが遅くなると砦から離れた場所でのエントリーとなる場合、早仕掛けした時と比べて「損益率」が出しにくくはなります。

他の記事でも何度も書いている通り、この辺りはスタイルの違いの範疇だったりします。

当たり前ですが、少ない材料を基に早目に仕掛けていけばいく程、有利な位置からエントリーしやすい反面、逆目線の抵抗が残っていて再調整の展開などから損確になってしまうケースが増えてしまいます。

メリット・デメリットですね。

厳密には、環境次第で最適なトレードプランというのがあると思いますが、まずは自分の得意な波の形や入り方というのを徹底的にやってみるのが良いと思います。

色々な波形に対応したり、臨機応変にエントリータイミングを変えたりなんていうのは、トレード成績が安定した後でも良いのかなと思います。

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