なぜFXが難しいのか!?「5つ」の理由を知っておけば攻略のヒントに!

アイキャッチ画像トレード手法

FXが難しい「5つ」の理由

FXで一時的に利益をあげることは簡単です。

FX初心者がテキトーに取引をしても、運さえ良ければ一時的に利益をあげることは比較的簡単と言えます。

ですが、それは「ギャンブル」です。

十分に期待値が高いと判断されない取引をすることは、長い目で見れば資産を減らす行為です。

FXで継続的に利益をあげ続けるとなると「ギャンブル」ではなく「トレード」をする必要があるから、難しくなります。

と、改めて解説しなくても、このサイトにたどり着いた人であれば「FXが難しい」ということは、肌で感じているはずですね。

今回は、改めて「なぜFXは難しいのか?」に焦点を当ててみたいと思います。

FXが難しい理由を知るということは、FXを攻略するうえで注意すべきヒントになりますよね。

FXが難しい理由はもちろんいくつもあるのですが、その中でも知っておいて欲しい「5つ」の理由を紹介します。

 

理由①「複数の時間軸」

1番最初にお伝えしたいFXが難しい理由は、やはり「複数の時間軸」です。

これは、1つの通貨ペアにおいて、「1分足」「5分足」のような短い時間軸のチャートから、「日足」「週足」のような長い時間軸のチャートまで、複数の時間軸が存在するということです。

つまり、複数の時間軸という概念が存在することから、様々な時間軸レベルで取引するトレーダーが混在することになります。

これは、1つの通貨ペアに対して「複数のトレンド」が存在してしまう理由なんです。

複数のトレンドが存在するのにも関わらず、FXの通貨ペアの「レート(価格)」はたった1つです。

当たり前なことなんですが、これがFXをもの凄く難しくしている大きな理由の1つなんです。

フラクタル構造とは7

 

1つの通貨ペアに対して、「上昇トレンドだから買おう」という人の買い注文と「下降トレンドだから売ろう」という人の売り注文が、混ざった結果としてレートは上昇したり下降したりします。

「フラクタル構造」こそFXが難しい理由の1つなんです【#7】
FXのチャートは「フラクタル構造」になっている為に、時間軸ごとにトレンドが存在します。そのことが、FXが難しい理由の1つなんです。

FXの価格は「多数決の原理」で動きますが、この多数決は「複数の時間軸」という複雑な仕組みになっています。

なので、期待値の高いトレードをする為にはマルチタイムフレーム分析(用語解説)をすることが必要になり、トレーダーは複雑な脳内作業を求められることになっています。

理由②「色々な思惑」

理由①「複数の時間軸」の存在でFXは十分に難解になっているのですが、さらに複雑にしているのが理由②「色々な思惑」です。

「色々な思惑」とは、1つの時間軸のチャートを見ていたとしても、トレーダー達が皆同じ考え方をして取引をするわけではないということです。

同じチャートを見ていても、「トレンド」の捉え方が違ったり、注目する価格が違ったり、同じトレンド判断をしているにも関わらず考えることが違ったりという感じ。

同じチャートを見ているのに、「買う」と「売る」の行動の違いが発生しますし、同じ「買い」だったとしても、そのタイミングが違ったりするわけです。(※もちろん、マルチタイムフレーム分析の結果の違いだったりします、、、)

難しい理由1

つまり、この理由によって下のような構図が発生するわけです。

「複数の時間軸」 × 「色々な思惑」

この要素の掛け合わせによって、本当に様々な「思惑」の注文が様々なタイミングで発生します。

ですが、それらすべての注文が合わさった結果が1つのレートで表現されるわけです。

なので、トレーダーは「どのような思惑があるのか?どのような注文が、どのくらいの量、どんなタイミングで発生するのか?」を想像する必要があるんですね。

理由③「大数的に考える必要性」

FXが難しい3つ目の理由は「大数的に考える必要がある」ということ。

これは、1回のトレードで利益を上げる結果を得たとしても、そのトレード手法が「正しい」とは限らないということ。

また、1回のトレードで損失を出してしまったとしても、そのトレード手法が「間違っていた」とは限らないということ。

簡単に説明してしまうと、悪いトレード手法だったとしても、「勝率30%・損益率1.5倍」程の性能だったとすれば、運さえ良ければ、一時的に利益が出てしまう可能性があるということです。

これは、逆もしかりです。

なので、「このトレード手法をたくさんの回数繰り返した時に資産が増えているかどうか」という視点で常に考えないといけないということなんです。

これが「大数的に考える」ということです。

FX用語解説「大数・勝率・損益率・期待値」
ラプラスFXの用語解説。「大数・勝率・損益率・期待値」について説明。FXトレードは「確率」の世界とは切っても切れない運命。「数字」を通して、自らのトレードと常に向き合うのもトレーダーの仕事なんです。

1回のトレードで利益を上げる結果を得たとしても、そのトレード手法が「正しい」とは限らない。

こんなことは、例えば大学受験の数学のテストなんかでは起きないことですよね。

数学のテストを解答して正解であれば、それは紛れもなく「正解」です。

今後、同じ問題に出会った時は、同じ解答を書けば、また「正解」として点数がもらえるはずです。

ですが、FXではまったく同じチャートというのは存在しないんです。

なので、トレーダーはチャートを「同じような場面」として分類して認識することで、立てたトレードプランの期待値を考えながら、トレードすべきか判断しなくてはいけません。

その為には、その「同じような場面」における、その「トレード手法」の期待値をおよそ測る術が必要です。

なので、デモトレード等を十分な回数繰り返して、判断出来るように練習する必要があるんですね。

ですが、そのデモトレード等の際にも複数のトレード手法を混ぜてしまっていたり、同じような場面という分類の精度が低かったり、FX初級者や大数的に物事を捉えるのが苦手な人にとっては、正確に期待値を捉えるという作業も難しかったりします。

この「大数的に考える必要性」というのは、FXを「数学的に考える」ということです。

「数学」という単語を見たり聞いたりするだけで拒否反応を起こしてしまう人には、FXを続けることはおすすめしません。

そのくらい、FXで継続的に利益を上げ続ける為には、FXを「数学的に考える」ことは必要であり、重要なことなんです。

数学的に考えられていない取引を続けることは、ただただギャンブルを続けているのと同義です。

資産が増えるどころか、続ければ続ける程に資産が減っていく可能性が高いので、今すぐにでも「ギャンブル」は止めるべきです。

理由④「プロスペクト理論」

FXが難しい4つ目の理由は「プロスペクト理論」です。

「プロスペクト理論」についての詳細は、ネットで検索すればたくさん記事が出てきますので、調べてみてください。

「プロスペクト理論」について簡単に説明すると、FXにおいては「人は含み益を早く決済しがちであり、含み損の決済を先延ばしにしがち」という傾向があるということ。

多くの場合「プロスペクト理論」によって、期待値を自ら下げてしまう行動を取ってしまいがちなんですね。

これは、リアルトレードをしている多くの方に心当たりがあるのでは。

これに関しても、どれだけ「数学的に考えることが出来るか」というのがポイントではあります。

デモトレードで高い期待値が証明されているのであれば、リアルトレードでもデモトレードの時と同じように判断をして、同じようにトレードをすれば良いだけです、、、と言うのは簡単です。

ですが、「頭」で理解していても、「心」がプレッシャーを受けるのもまた事実なんですよね。

これは、性格によるところも大きいかと思いますが、「プロスペクト理論」に負けずにトレードが出来るようになることは、トレーダーの成長として最後のハードルではあるのですが、人によっては大きなハードルだったりします。

理由⑤「甘い誘惑や罠」

FXが難しい5つ目の理由は「甘い誘惑や罠」が多いということ。

 

「誰でも簡単に月間〇〇PIPS獲得出来る方法」

「勝率90%の簡単トレード手法!!」

 

こんなキャッチフレーズで広告を出している商材などが、FX業界には蔓延っています。

すべての「商材」を否定するわけではありませんが、こういった商材に飛びついてしまう人の思考にあるのが「楽をして稼ぎたい」という考えです。

そのような考えの人を狙って、詐欺まがいの商材を売る業者がいるのもまた事実です。

 

自分がFXで勝てないのは、勝っている人だけが知っている「情報」を知らないから。

勝っている人が知っている「情報」や、使っている「手法」を知れば、自分もすぐに同じようにトレードが出来る。

 

と、「情報」がFXで勝つ為の最もな重要なファクターだと思っている人は、甘い誘惑や罠に陥りがちです。

「情報」を追い求め続けて、色々な商材を買い続けている人は、ほぼ間違いなくFX迷子です。

商材を買い続けていなくても、「情報」にウェイトを置き過ぎている人は、色々なトレード手法を探しては、少し試しては別のトレード手法を見つけて、また試してみて、、、というループに陥りがちです。

このパターンも「FX迷子」です。

もちろん、「情報」は必要です。

期待値の高いトレードをする為には、論理的に考える必要があります。

その為の「知識」を正しく理解している必要がありますが、トレード成績が安定しない人の多くは、意外と「情報」にはすでに出会ってたりします。

「ローソク足・水平線の分析に優位性がある」「マルチタイムフレーム分析が必要である」「資金管理は絶対」などの情報に出会っていても、正しく活用出来ていなければ、やはりそれは「情報」に過ぎず「知識」となっていない状態なんですね。

「情報」は正しく理解して、活用できる状態になって初めて「知識」と呼べます。

そして、一番重要なのはその先です。

その「知識」を基にデモトレードなどを繰り返して、「技術」に昇華させるという「努力」という過程が一番肝心なんですね。

この「努力」という過程は、地味ですし、時間がかかりますから、遠回りに見えてしまいます。

そんな時に「こっちに簡単ですぐにでも勝てる情報がありますよ」っていう広告を見ると、ついつい手を伸ばしてしまうのが人間なんですね。

そういった甘い誘惑や罠にかからずに、地道な努力を出来るかどうかというのがFXで勝てるようになる為の一番難しいハードルかもしれません。

 

まとめ

FXで継続的に利益を上げ続けるのは難しいというのは、瞭然たる事実だと思います。

どうしてFXで勝ち続けるのが難しいのか?

FXが難しい「5つ」の理由を紹介。

① 複数の時間軸
② 色々な思惑
③ 大数的に考える必要性
④ プロスペクト理論
⑤ 甘い誘惑や罠

逆に考えれば、これらの理由について対処することが、FXを攻略するヒントにもなり得ます。

マルチタイムフレーム分析をする。他の相場参加者の心理を想像する。論理的・大数的に考える。地道な努力をする。

どの要素も、ちょっと面倒だなって敬遠されがちな要素だったりします。

FXで稼げるようになるという「覚悟」が足りていないと、こういった要素を避けて、楽して勝てる方法があるのでは?って、FX迷子の道へ足を突っ込むことに、、、

何かを得る為に「努力」をするっていうことを、今までの人生でも当たり前のようにしてきた人にとっては、今回の記事は逆にピンとこなかったかもしれません。

当たり前じゃん、って感じですよね。

「FXで楽して稼げないかな?」という生半可な気持ちで足を踏み入れたのなら、FXを続けることをおすすめしません。

「継続的に利益をあげ続けるのが難しいのには、それなりの理由があります。

その理由を克服する為には、やはりそれなりの「努力」が必要だったりします。

むしろ、「努力すればいいだけじゃん」って思った人、FXに向いてます。

どのくらいの努力が必要かは、もちろん個人差があるところではありますが、FXが難しい5つの理由に対処する一番の方法は「努力し続ける」ことだって思います。

ちなみに、僕もFXを本格的に勉強し始めた頃、なまじ少しプログラミングをかじっていた分、変な方向に熱が向かって1年以上はFX迷子でした。

カスタムインジケーターいじくりまわし迷子っていう特殊なパターンではありましたが、「情報が決め手」「楽して勝とう」という思考が根っこにあったのは間違いありません。

結局抜け出せたのは、「地道な努力をする以外ないな」って、楽することを諦めたからだと思います。

これを読んで、FX迷子から抜け出せたり、罠にハマらず成長出来るトレーダーが1人でも生まれたらいいな。

タイトルとURLをコピーしました