FXで上位時間軸のトレンドが揃っていない時はどれを優先するか?

アイキャッチ画像トレード手法

上位時間軸のトレンドが揃っていない時

FXで継続的に利益を上げ続ける為には、論理的に考えて期待値の高いトレードをする必要がありますね。

その為の要素として、「マルチタイムフレーム分析」があります。

FX用語解説「マルチタイムフレーム分析」
ラプラスFXの用語解説。「マルチタイムフレーム分析」について説明。環境認識をして、トレードプランを立てて、精細なトレードをする為に、マルチタイムフレーム分析は重要なポイントなんです。

さて、厳密には色々とありますが、大雑把には上位時間軸のトレンドに沿う方向にトレードをすることで、上位時間軸のトレンドの力を味方につけることが出来、より有利なトレードが出来ると考えます。

ですが、ここでFX初級者の方は疑問を持つと思います。

取引時間軸を15分足で確認していた場合、「1時間足」「4時間足」「日足」と複数の上位時間軸が存在することになり、それらのトレンドが揃っていない時、どの上位時間軸のトレンドの方向にトレードをすれば良いのか??

違うトレンド1

厳密には、「一概には答えられない」と答えるべき問いではあるのですが、FX初級者の方にまずはここからスタートしてみてはどうだろう?という意味での仮の答えを紹介したいと思います。

その答えは「直近上位の時間軸」です。

正確には「1つ上位の波レベル」ですが、たいていの場合「15分足→1時間足」「1時間足→4時間足」「4時間足→日足」というような構図になってくると思います。

違うトレンド2

「上位」という関係は、大雑把には上の図のような関係性ですね。

なので、取引時間軸が「15分足」であれば上位(1つ上)は「1時間足」、取引時間軸が「1時間足」であれば上位(1つ上)は「4時間足」で確認できることが多いと思います。

さて、なぜまずは「直近上位の時間軸」を重視することをお勧めするかと言うと、この話は極端な例を挙げてみると分かりやすいかと思います。

例えば、取引時間軸が「1分足」の時に上位時間軸である「月足」のトレンドを意識する必要がどのくらいあるか?ということですね。

「月足」のトレンドが上昇トレンド中であったとしても、「1分足」の下降トレンドがものすごく伸びることなんて頻繁にありますし、「月足」の上昇トレンド中に「1分足」の下降トレンドは数えきれない程発生します。

つまり、現時点で目の前で着目している「1分足」のトレンドが継続するかどうかという点において、「月足」のトレンドが及ぼす影響は小さいと言えますよね。

では「週足は?」「日足は?」「4時間足は?」と取引時間軸に上位時間軸を近づけてくればくるほど、徐々に無視できないという感覚が湧いてくることが分かると思います。

つまり、取引時間軸に近い上位時間軸であればある程、基本的に取引時間軸に与える影響が大きいと言えます。

なので、FX初級者の方はまずは迷った時は直近の上位の時間軸のトレンドには逆らわないトレードを心掛けると良いと思います。

「直近上位」に逆らうパターン

上で直近の上位の時間軸のトレンドに逆らわないトレードをすることを「まずは」としたのは、もちろん理由があります。

直近の上位の時間軸のトレンドに逆らっても期待値の高いトレードが出来る場面が存在するからですね。

例えば、取引時間軸において上昇トレンド中なので「押し目買い」を考えているとします。

違うトレンド3

上の画像の比較の通り、同じ「押し目買い」であれば、上位時間軸のトレンドはやはり「上昇トレンド」の方が期待が持てそうですよね?

これが、まずは「直近の上位のトレンド」の沿ったトレードをおすすめする理由です。

さて、では下の画像のような場面ではどうでしょう?

違うトレンド4

取引時間軸の上昇トレンドに対して、上位の時間軸は下降トレンドなので、逆らっていますが、、、上々位の時間軸の上昇トレンドには沿っていますね。

そして、逆らっている上位の下降トレンドも注目度の高いサポートに到達して、終焉を迎えるのでは?と十分に予測が出来る場面であれば、上位の下降トレンドに逆らった「押し目買い」にも十分高い期待値が望める場面があります。

上位の下降トレンドは上々位の上昇トレンドにおいて、一時的な押しである下降調整波なんですね。

であれば、注目度の高いサポートから上々位の「押し目買い」勢力が入ってくることが予測されますので、その上々位の押し目買い勢力が味方に付くようなイメージですね。

もちろん、上位の下降トレンドもダウ高値を抜けるまでは戻り売り勢力が入ってくることが想定されますので、押し目買いのタイミングとしてはだいぶ早い仕掛けと言えます。

なので、少し上級者向きであり、利確の位置にもよりますが「損益率型」の傾向のあるトレードであると言えます。

このように、直近の上位のトレンドに絶対に逆らってはいけないという訳ではないということですが、少々難しいトレードであることも理解できると思います。

まとめ

FXのマルチタイムフレーム分析において、複数の上位時間軸のトレンドが揃っていない時に、どの時間軸の方向に沿ってトレードをするべきかという話でした。

最後まで読んでいただいた方には、「一概には言えない」という最初の答えが一番納得がいくかと思いますが、FX初級者の人は迷ったら「直近の上位時間軸」のトレンドに沿ったトレードを心掛ければ良いと思います。

そのうち、自然と「あれ?でもこの直近上位のトレンドはもう反転しそうだぞ?だったら、、、」とアイデアが沸いてくる場面も出てくると思います。

早仕掛けになるので、スタイル的に合う合わないという問題もあると思いますが、こういうトレードの方が向いているという人もいるので、デモトレードで試してみると良いと思います。

肝心なのは、必ず自分のトレードプランに「順張り」の要素を持たせることです。

基本的には、その順張りの対象となるのが、直近上位(1つ上)か上々位(2つ上)になってくると思います。

自分がどの波レベルのどの波に対してフォローしているのか?をしっかり認識してトレードするようにすればトレード成績はだいぶ安定してくると思います。

タイトルとURLをコピーしました