FXで「押し安値候補」に損確を入れるパターンを実際のチャートで解説

アイキャッチ画像トレード手法

「押し安値候補」に損確

FXの損確の設定の方法はトレードプランに沿った「根拠」に入れるのが基本ですね。

ですが、やはり状況によってはどの時間軸レベルの根拠に損確を設定するかという悩みが発生します。

押し目買いの場面であれば「ダウ安値」に入れるか、「押し安値候補」に入れるかという感じですね。

詳しくは、下の記事を読んでみてください。

FXの損確を「押し安値候補」に入れるかどうかの「3つ」の判断基準
押し目買いの場面で、「ダウ安値」と「押し安値候補」の2つを損確の候補として使い分ける時の3つの判断基準について。

さて、「押し安値候補」に損確を設定するのが吉な場面を、実際のFXチャートで見てみましょう。

損確3-1

すいません、「押し安値候補」と言いながら、戻り売りの場面ですね。

「押し目買い」も「戻り売り」も基本的には同じなので、「戻り高値候補」に損確を入れるかどうかで見てみましょう。

さて、下降推進波を親波として「戻り売り」を狙っている場面です。

実際にはもう少し効率の良いエントリーがあると思いますが、上の画像の場面で売りエントリーした場合の「損確」の設定について考えてみましょう。

上昇調整波がある程度調整に戻って、たしかに少し大きめの陰線などが出て、反発下降し始めた状況にも見えます。

ですが、「戻り深度」もFIBO50%にも到達しておらず、注目度の高い「チャートポイント」に到達したわけでもないです。

そして、上昇調整波が反転したと判断できる程の「形」もありません。

なので、もしこのタイミングで売りポジションを持つのであれば、「戻り高値候補」に損確を入れるのではなく、「ダウ高値」に入れておいた方が良いのかなと思います。

上の画像の状態から少し先を進めてみると、実際にも上昇調整波が続伸して、戻り高値候補は戻り高値にはなりませんでした。

損確3-2

「戻り高値候補」にタイトに損確を設定する程の条件が揃っていない時に損確を設定すると、やはり上昇調整波が結局止まらずに伸びていき、損確になってしまうケースが増えてしまいます。

さて、上の画像からもう少し先の展開を見てみます。

損確3-3

上昇調整波はその後、「レジスタンス」と「FIBO61.8%」が重なるようなところで反発下降しました。

そのまま下降波が本格化して、上昇調整波のダウ安値を下抜けました。

その後、少し上昇して戻ってきたところ辺りで売りエントリーをした際の損確を考えてみます。

今回は先ほどと違い、「戻り深度」「チャートポイント」「形」の条件もそこそこそろっています。

なので、「ダウ高値」に損確を入れるのももちろんありですが、「戻り高値候補」にタイトに損確を入れる方が効率が良さそうな場面です。

さて、もう少し先の展開を見てみます。

損確3-4

売りエントリー後は、上昇調整波の根本のサポートゾーンで少し強めの抵抗が入りましたが、再度レジサポ転換したレジスタンスに到達した辺りから、再度強い戻り売り勢力が入ってきて、安値に到達しました。

安値に到達したということは、「戻り高値候補」は結局「戻り高値」になったわけです。

つまり、安値までのトレードプランだった場合は、「ダウ高値」に損確を設定するよりも「戻り高値候補」に損確を設定してトレードした方が、効率の良いトレードが出来ていたというわけです。

もちろん、毎回このようになるわけではないですが、どのようなトレードプランにおいても「戻り深度」「チャートポイント」「形」などの要素を考慮して、損確の位置を設定することで、より効率の良いトレードが出来る可能性があるということです。

まとめ

今回の話は、FXでの損確の設定をする際の考え方のコツとして、「戻り深度」「チャートポイント」「形」という要素に注目することで、より効率的な損確の設定できるという話。

ですが、実はこの話はトレードプラン・損確の設定という場面だけでなく、「環境認識」にも通じる話なんですね。

FXチャートはフラクタル構造になっており、期待値の高いトレードをする為にはマルチタイムフレーム分析をする必要があります。

「トレードプラン」「環境認識」など、呼び方は違うかもしれませんが、どちらも「チャート分析」がベースになっています。

今回の話は、「効率の良い損確の設定方法」という切り口かもしれないですが、大枠で見れば「チャート分析」の話です。

なので、「環境認識」においても適用できる考え方なんですね。

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