「卵が先か鶏が先か」
全体的に余談的な記事です。
さて、「卵が先か鶏が先か」という話を聞いたことがあるかと思います。
鶏は卵から産まれます。
ですが、その卵は鶏が産むものですよね。
では、最初に産まれた鶏が出てきた卵を産んだ鶏は?
という感じに、どちらが先なのかいまだに分からないという話です。
これは、進化論とか生物学の話だと思いますし、どちらが先なのか?という答えに興味はありますが、人類がその答えにたどり着くのはまだ先になりそうです。
では、この話がFXとどのように関係してくるのか?
上の画像は、買いポジションを保有している人が価格がレジスタンスに到達する時の心理ですね。
レジスタンスに価格が到達すれば、新規の売り注文を入れてくる人達が増えて価格が反転していくかもしれないので、利確しておこう。
なので、「利確の売り注文」が発生する心理ですね。
さて、もう一つの目線。
上の画像は、新規で売りポジションを建てる人の心理ですね。
レジスタンスに到達後に、含み益を減らすのを嫌がる買いポジションを保有している人達が利確の売り注文を出して、価格が反転下落していくだろうから、その下落を狙おう。
なので、「新規の売り注文」が発生する心理です。
もう話が見えたと思いますが、この辺りが「卵が先か鶏が先か」の話に似ているところです。
利確の売り注文を出す人がいるから、新規の売り注文を出す人がいる?
新規の売り注文を出す人がいるから、利確の売り注文を出す人がいる?
「卵が先か鶏が先か」の話は答えがまだ出ていませんが、現時点でも間違いない事実がありますよね。
それは、「卵から鶏は産まれるし、鶏は卵を産む」ということです。
FXもこの点は同じです。
レジスタンスの注目度が高いことで、新規の売りを考える人達の存在が利確の売り注文を生みますし、そういった利確の売り注文の存在が新規の売り注文を生みます。
「卵と鶏」と違うのは、その事実を目では確認出来ないことですね。
お互いの存在を意識して作用しあっているものの、それぞれの存在は目には見えず、想像するしかないということ。

上の記事に書いた通り、厳密にはFXの価格は4つの注文の力で動いています。
ですが、「価格が上昇してレジスタンスに到達して反発するか?」という場面では、「新規の売り注文」「決済の売り注文」が増大するのかどうかという視点で考えると分かりやすいと思います。
そして、先に書いた通り、この二つの注文はそれぞれの存在が大きい程相互に作用して、力を増していく関係性にあります。
新規で売り勢力が入ってきそうなレジスタンスであればある程、反転が怖くなり買いポジションを利確する人が増える。
買いポジションを利確する人が増えそうなレジスタンスであればある程、反転するイメージが沸き、新規で入ってくる売り勢力が増える。
という感じの相互作用ですね。
なので、自分がレジスタンスでの新規の売りを考えているのであれば、利確をしたくなるポイントなのかどうか、買いポジションを持っている人達の心理を想像する。
また、自分が買いポジションを保有していてレジスタンスで利確をすべきかどうか考えているのであれば、新規で売りたくなるポイントなのか、新規売りを考えている人達の心理を想像する。
そういった意識を持つと、チャートポイントの精度が少し上がるのかなと。
まとめ
「卵が先か鶏が先か」という話にまだ答えは出ていません。
ですが、卵から鶏が産まれて、その鶏が卵を産んで、またその卵から鶏が産まれるという流れで「生命」のエネルギーが生まれているのは事実。
FXでも似たような力が働いています。
新規の注文の存在を意識して利確の注文が生まれますし、また利確の注文を意識して新規の注文が生まれます。
「卵と鶏」と違うのは、この事実が目では確認できず、想像するしかないということ。
なので、FXには想像力が重要だったりします。
「買う」時には売りポジションを保有している人達の心理も想像する、「売る」時には買いポジションを保有している人達の心理も想像する、ということ。
4つの注文の力で価格が動いている事実がある限り、常に「売り」目線と「買い」目線の両方から、チャート分析すると精度の高い分析が出来るということですね。
ここからは余談ですが、どの注文の力が一番最初かというのはまったく興味が湧きませんが、「卵が先か鶏が先か」という話の真実については興味が湧きます。
本当に不思議な話ですよね。
生物の根源に関わるロマンティックな話です。
人によっては神学論争にも発展する内容です。
最初は、わずかな種類の原子しか存在しなかった宇宙からびっくりするくらいの時間が経って地球が生まれて、また時間が経って鶏は卵を産むようになり、また時間が経つと人間なんて生物が社会を形成して、「FX」なんてみょうちくりんなことをしているわけです。
不思議です。