FXトレードの極意を「松竹梅」で解説
FXで継続的に利益をあげる為には、「期待値の高いトレード」を積み重ねることです。
期待値の高いトレードをするチャンスというのは、そんなにホイホイ訪れるものではありません。
もちろん、トレーダーごとにトレード手法は違うし、得意なチャートの形も違うとは思いますが、大事なのは「自信が持てる」場面になるまで「待つ」ことなんですね。
「待つ」ことは、FXトレードの極意です。
ですが、トレード成績が安定しないFX初心者はこれがなかなできないんですね。
なんとなく価格が上昇するイメージが湧いたと思ったら買ってみて、予想に反して勢いよく下降したら「やっぱり売りだ!」なんて感じに、どうしても目先の価格の動きに敏感に反応しすぎてしまいます。
このFXのトレードにおいて極意とも言える「待つ」ことに関して、FXトレーダーをレベル分けにしたのが「松竹梅」です。
「松竹梅」とは日本でも古くから使われているランク付けですね。
ざっくりな説明だと「松」が最高級で、「竹」が中ランク、「梅」が低ランクという感じですね。
自分がどのレベルに属しているかチェックしてみてください。
①「梅」ランク
まずは1番低い「梅」ランクのトレーダー。
目の前に、ちょっとでも美味しそうなモノが転がっていれば、なんでも手を出して「うめ~(梅)」と食べてしまい、すぐに食あたりを起こしてしまうトレーダーですね。
本当に食べて大丈夫なモノなのか?という注意や意識が足りずに、「食欲」が常に旺盛で、リスクなんてお構いなしという感じ。
FXだといわゆる「ポジポジ病」と呼ばれるトレーダーですね。
そもそも、まだ「待つ」ことが重要という知識や認識が無い、FX初級者と言えるレベルです。
なんとなくでトレードしてしまったり、負けてむきになって取り返そうとするとか、とにかくFXを論理的に数字で考えることがまったく出来ない層と言ってもよいです。
この「梅」ランクのトレーダーは、まずは「勉強」ですね。
FXで継続的に勝ち続けるには、数学的に期待値の高いトレードを積み重ねる以外にないことを知ること。
そして、期待値の高いトレードをする為に必要な「知識」をまず勉強することが先決です。
極意からは程遠いです、、、
②「竹」ランク
次に中レベルである「竹」ランクのトレーダー。
「梅」ランクを卒業しているだけあって、さすがにFXを数学的に捉えることが出来ています。
期待値の高いトレードをする為の知識も手に入れて、自分なりのトレード手法も持っています。
そして、「梅」ランクのトレーダーのようには、あたり構わず手を出さずに「待つ」ということが重要だと知っているようですが、、、
食べては駄目だと知っているけど、今回は大丈夫そうじゃない?とついつい「ちょっとだけ(竹)~」とつまみ食いをしてしまいます、、、そして食あたり(笑)
期待値の高いトレードをすることが重要だと分かってはいるけど、ついついリスクが高いトレードに手を出してしまう、、、
期待値を高める為に、せっかく自分のトレードルールを作っているにも関わらず、そのルールを時々、自ら破ってしまうようなトレーダーが「竹」ランクです。
トレードルールがしっかり確立されていないようなトレーダーも含まれますね。
また、危険なトレードを避けようという意識はあるけれど、経験が足りずに避け切れていないトレーダーも同じく。
「竹」ランクのトレーダーには「デモトレード」が効果的です。
デモトレードを繰り返すことで、どんな場面でのトレードが期待値が低くて、危険なのか分かってきます。
そもそも「リスクを避ける経験値」が足りていない「竹」ランクのトレーダーは、まずはデモトレードで「知識」を「技術」に昇華出来るまで磨くことが肝心です。
また、デモトレードを通して、自分の得意なトレードパターンを磨くことで、自分のトレード手法が出来上がります。
デモトレードでデータ取得をすることで、そのトレード手法が十分期待値が高いことが証明されていることが、リアルトレードに移行する条件です。
ですが、リアルトレードになった時に、デモトレードではやってなかったトレードや、自分のトレードルールを破るようなトレードをしていては、デモトレードで検証された「期待値」は保証されませんよね。
ですが、デモトレードで安定した成績を出せるようになっているのであれば後少しです。
足りないのは、「覚悟」です。
「ちょっとだけ(竹)~」なんてトレードをしてしまうのは、「FXで稼ぐという覚悟」がまだ出来ていないのかなって、個人的には思います。
③「松」ランク
最後が、最高級の「松」ランクのトレーダー。
デモトレードを通じて、このトレードだけしていれば良いんだと、真に理解しているからこそ、自分がトレードすべき場面までしっかりと「待つ(松)」ことが出来るFX上級者です。
FXを数学的に捉えることが出来ているので、例え負けたとしても、「ルール通りにトレードしていても負けることはある」と大数的に考えることが出来ており、取り返そうと不要なトレードもしません。
この領域まで達して、初めてFXトレードの極意である「待つ(松)」ことが出来ていると言えますね。
「松」ランクのトレーダーからすると、「待つ」ことは「極意」というより、これが「仕事」という感じです。
期待値が高いトレード以外、むしろ手を出したくないとさえ考えます。
「松」ランクのトレーダーは、みんなそれぞれ「トレード手法」は違いますから、待っている場面は違います。
けれど、「自分がトレードをすべき場面までしっかり待つ」という点で共通しているんですね。
まとめ
FXトレードの極意である「待つ」こと。
自分が確立したトレードルールの条件にあう場面まで待つだけ、と一見簡単そうに聞こえますが、これが出来ないせいで成績が安定していない人が多いと思います。
極意である「待つ」ことが、どのくらい出来ているのかでランク分けした「松竹梅」。
「うめ(梅)~」と何にでも手を出してしまうようなトレーダーはまずは論理的にトレードを考えられるようになる為に「勉強」を。
「ちょっとだけ(竹)~」とついついつまみ食いしてしまうトレーダーは、デモトレードで経験を磨き、「待つ」ことが重要であるということを真に理解すること。
「待つ(松)」ことが出来るFX上級者だけが、継続的に利益を上げ続けることが出来ます。
論理的・大数的に考えていないトレードをしていては、一時的に利益をあげることはあっても、長い目で見た時に利益をあげているかは「運」次第になってしまいます。
もちろん、「松」ランクに到達しているトレーダーだって、「梅」「竹」ランクでうろうろしていた時期があるはず。
でも痛い思いをしたり、また勉強し直したり、デモトレードでさらに練習したりすることで、なんとか到達した領域なんですよね。
他の記事にも書きましたが、やっぱり「努力」という過程は大事だし、必要なんですよね。
その「努力」を避けようとする傾向がある人程、「梅」「竹」ランクで不要なトレードに手を出したり、何か楽にFXで勝てる道はないかって迷子になったりしがちなのかなと。
FXのトレードの極意ということだけではなく、「じっくりと自分が成長するのを待つ」ことも大事なのでは。
もちろん、ただ待つのではなくて「努力」をして待つんですよ(笑)
ちなみに「竹」はとても成長が早い植物だそうです。
一日に1メートルも伸びることがあるとか。
「竹」のように自分が成長できるかどうかは、己の努力次第ですね。