2020/6/29-7/3『EURUSD』チャート解説
2020年6/29-7/3の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、6/29-7/3の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週で見えていた「押し目買い派」と「戻り売り派」の攻防の展開ですが、その攻防が1週間続くような感じでしたね。
サポートゾーンはFIBO38.2%からの積極的な押し目買い勢力が根拠になっています。
この辺の上位の環境認識なんかは、前の週の週報を読んでいただければ分りやすいかと思います。
もしも、この押し目買いの戻り深度が浅いと相場参加者から判断されて、H4レベルの下降調整波が調整にもう少し深いところまで進む展開であれば、下の画像の下位レベルの戻り売りによって発生した下降波なんかが、サポートゾーンを下抜けていけば、分かりやすい展開でしたね。
ですが、サポートゾーンからの買い勢力が強く、再度強く反発して上昇していき、本命の戻り高値を上抜ける展開でした。
この辺りから、「持ち合い」と捉える方が自然な見方ですね。
一応、レジスタンスゾーンに到達した際に入ってきた戻り売りも強く、大きな下降波が発生して、持ち合いの中に戻っています。
戻り深度の浅い押し目買い派 VS 戻り深度が浅いのでまだ下降調整波継続派
という攻防の構図が見えた前の週でしたが、この週もずっとこの攻防が継続していて、結局決着が着かなかったという週でしたね。
この攻防に決着がつく為には、どちらかの急所のレジスタンスかサポートを抜く展開にならないといけないですね。
実戦紹介
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
緑色の波レベルにおいて、下降トレンドに切り替わった場面ですね。
H4レベルの下降調整波がサポートを下抜けていくかまでは分からないとしても、H4レベルの下降調整波が継続すると考える勢力がある程度はいるだろうという予測の基、続く下降波を戻り売りで狙っていくトレードプランですね。
下位レベルで見てみます。
上昇調整波がFIBO50%程に到達したあたりで、ダブルトップを形成したので、そのネックラインを下抜けたあたりが売りエントリーの候補ですね。
さらに下位レベルに潜って右トップを形成している小さいダブルトップのネックライン抜けも売りエントリー候補ではあります。
利確に関しては、安値を下抜けてすぐに、さらに下位レベルでダブルボトムのネックラインを抜けてきているので、ここで手堅く利確するのも1案。
また、この調整波の戻りをホールドして、次の下降波発生まで狙ったとしても、上位レベルの強いサポートゾーンに到達した時点で積極的に利確したり、サポートゾーンに到達後にさらに下位レべルで反転を捉えて利確するのも1案。
実際にはこの反転後に発生した上昇波が調整波ではなく、リズムが変わって「上昇推進波」となって、戻り高値を抜けていく展開でした。
なので、遅くとも戻り高値を上抜けるタイミングでは微損決済して、損失を小さく抑えたいですね。
今回の実戦例は良いトレードプランとは言えないですよね。
すぐ先に大きなサポートが構えている状況で売りを狙うと、やはり決済のタイミングを逃すと、すぐに含み益が無くなってしまい、下手すると損確になってしまいます。
やはり、理想的なのはある程度トレンドが伸びていく展望があるところでトレンドフォローを狙ったトレードプランを組みことです。
ですが、今回のように上位レベルで持ち合いの展開になってしまうような中、トレードをすることもあると思います。
そういった中でも手堅く利確することで、利益を残したりすることが出来たりします。
まとめ
前の週で攻防が買い方と売り方の攻防が見えてきたところで、この週でその決着がつく可能性もありましたが、結果としては決着がつかずに持ち合いの展開でした。
買い方の根拠は、FIBO38.2%からの積極的な押し目買いであったので、攻防になってもH4レベルの下降調整波が継続して、もう少し深い戻りに入っていくのかなと思っていましたが、、、
持ち合いにはなっていますが、下降調整波継続派からすると、本命の戻り売りが入って出来た戻り高値が上抜けてしまったのは、負の「材料」ですね。
これは、押し目買い派からすると「FIBO38.2%」しか調整していなかったけど、持ち合うことで「横の調整」にもなったし、戻り売り派の本命の戻り高値を上抜いた「材料」も加わったので、上昇が本格化すると考えるトレーダーが増えると考えられます。
ただし、この決着がついたと判断出来るのは、互いの急所のサポートとレジスタンスのどちらかを抜けたタイミングですね。
この週ではどちらにも抜けなかったので、次の週ではこの攻防に決着がつくのかがやはりポイントになってきます。