【週報ラプラス】2020/6/22-26『EURUSD』FXチャート解説

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2020/6/22-26『EURUSD』チャート解説

2020年6/22-26の週の『EURUSD』FXチャート解説です。

まずは、6/22-26の週のEURUSDの「H4」「H1」のFXチャートから見てみましょう。

週報1

週報2

D1レベルのレジスタンスゾーンに到達して、H4レベルで下降調整波が出ているという状況でしたね。

この週でも、下降調整波がどこまで調整に進んでいくか?というのがポイントになります。

D1レベルの波で捉えた時に、早くも「積極的」な押し目買いポイントに到達しました。

FIBO「38.2%」ですね。

トレンドが強い時には、ここから押し目買いが入って、トレンド継続の形になることもありますし、少なくとも反応があることが多いポイントですね。

週報3

H4レベルで持ち合いをブレイクしてきた強い波なので、FIBO38.2%辺りで積極的な押し目買い勢力が発生することは不自然ではありませんね。

H1レベルではダウ高値を上抜けてトレンド転換しています。

週報4

この上昇波は下降調整波(H4)の急所のレジスタンスゾーンまで一気に上昇しました。

これは、少し意外でしたね。

FIBO38.2%からの押し目買いなので、もう少し対抗する戻り売り勢力が入ってくるかと思いましたが、大して大きな戻り売りが入ることなく、一気の上昇でした。

ですが、さすがに急所のレジスタンスゾーンを一気に抜けるのは難しく、ここでは戻り売りが入ってきます。

週報5

「さすがに」という言葉の背景は、FIBO38.2%からの戻り深度が浅い所からの押し目買い勢力だからということですね。

つまり「そんな浅い所でまだ調整は終わらないよ、まだまだ下降調整波が継続するよ」と考えやすく、下降調整波継続派が発生しやすい状況ということ。

実際、このように考えた相場参加者が多くいた為、このレジスタンスゾーンからの戻り売りが強く入り、これまた一気に下降していきます。

ですが、上昇波が大して大きな戻りをつけなかったという「材料」もあり、上昇波の急所のサポートゾーンをやはり一気に下抜ける展開にはなりませんでした。

週報6

これは、手前の上昇波に対して大きな戻り売りが入らなかったこと。そして、戻り深度が浅いとはいえ、「推進波」に対しての押し目買い勢力であることが要因ですね。

「押し目買い派」と「戻り売り派」」の攻防の構図が見えた所までが、この週の展開でした。

下降調整波が継続する展開になるとしても、このサポートゾーンからの押し目買い勢力を一度受け止めて、倒していく必要がありそうですよね。

週報7

また、仮に戻り深度が浅い所からの押し目買いが成功して伸びていく展開だとしても、やはり下降波を親波とした戻り売り勢力が入ってくると多分に予測出来ますので、戻り売り勢力を倒していく必要があります。

実戦紹介

では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。

まずは、下の画像を見てください。

週報9

下降調整波(H4)の急所となるレジスタンスゾーンに到達後に発生した下降波に対しての戻り売りがトレードプランです。

下降波発生の確認は、押し安値候補からの押し目買いの失敗と、下位レベルのダウ安値を一気に下抜けたあたりですね。

下位レベルのダウ安値に対しては下ヒゲなので、厳密には「抜けた」と判断しない相場参加者も多いとは思いますが、上位の背景として下降トレンド(上位)の急所のレジスタンスゾーンからの戻り売りが始まった場面なので、少なくとももう少しは下げていくだろうという予測の後押しがあるという感じです。

下位レベルでも見てみます。

週報10

戻りをレジスタンスゾーンまで引き付けた後、上昇調整波のダブルトップのネックライン割れで売りエントリー。

積極的に攻めるなら、右トップを構成している、さらに下位レベルのダブルトップのネックライン割れで売りエントリーしていくのも1案。

その場合は、損確をどこに設定するのかは、トレーダーのスタイルの違いで分かれるところですね。

ダブルトップのすぐ上に入れるか、レジスタンスゾーンのすぐ上に入れるか。

上昇調整波の急所になっているダブルトップのネックライン割れまでしっかり待ったパターンに関しては、ダブルトップのすぐ上で良い気がしますね。

利確に関しては、手堅く利確するなら、下位レベルで高値を上抜けてきたところで利確。

ですが、上位の環境的にはもう少し伸ばせる場面なのかなと。

調整波とはいえ、上位のトレンドに沿っている方向でのトレードなので、少し強気に出たいところですよね。

週報11

H4レベルのレジスタンスゾーンからの下降波を捉えるのであれば、時間軸レベル的には、上の画像くらいのレベル感で捉えた方がフィットしている感じですね。

利確の判断が短い時間軸過ぎると「もったいない」という場面も存在します。

上の画像の通り、利確に関しては基本的には「環境認識」によるチャート分析が基になりますが、どこまでの上位の波の流れの予測に自信が持てるかがポイントになります。

まとめ

『EURUSD』はD1レベルのレジスタンスゾーンに到達して発生した下降調整波(H4)に対して、早速強めの押し目買いが入ってきました。

ですが、やはり下降調整波の急所のレジスタンスゾーンでも強い戻り売りが入ってきましたので、構図としては

戻り深度の浅い押し目買い派 VS 戻り深度が浅いのでまだ下降調整波継続派

という感じですね。

次の週では、この攻防に決着が着いているかもしれません。

実戦例のところでは、上位のトレンドに沿っていて、伸ばせるところは伸ばしたいということを書きましたが、メンタル負荷も考えて、手堅く利確するのもトータルの成績でしっかり出ていれば問題ありません。

理想は、トレード場面ごとに手堅く切ったり、伸ばしたりを使い分けることです。

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FXにおける「プロスペクト理論」について深堀。「損小利大」が良いというけれど、、、利確は絶対伸ばさないといけないのか?

上の記事を参考に、自分の「利確」に伸びしろがあるのかどうか確認してみるのもおすすめです。

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