2021/6/14-18『EURUSD』チャート解説
2021年6/14-18の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、6/14-18の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週でH4レベルの1つ目のサポートゾーンは下抜けていくかもしれないけど、その下にあるサポートゾーンでまた買い勢力が入ってくる可能性があるという点が注目点になっていましたが、、、この週では1つ目のサポートゾーンを抜ける前の最後の抵抗の買いを吸収して後は抜けるのかなという展開のところでファンダメンタルズに大きな変化がありました。
FOMC後のFRBパウエル議長の発言内容を深堀はしませんが、それが市場に大きなインパクトを与えたのは間違いありませんね。
米国ドルが大きく買われるようなファンダメンタルズ変化があり、EURUSDも大きく下げる要因になったわけですね。
なので、「背景」が変わってしまったので、本来なら買い注文が入ってきてもおかしくないような注目度の高いサポートゾーンに到達しても、ほとんど買いが入らずに下抜けていくような展開でした。
それだけ、売りが強い背景になったということですね。
ただし、今回のパウエル議長の発言でEURUSDにとって売りを強くする材料であるのは間違いないものの、どのくらいのインパクトなのかを正確に把握するのは難しいですよね。
テクニカル分析を主力とするトレーダーにとっては、今後のチャートの形からそれを探っていくしかないんですね。
大きなローソク足の形成から下位足で短期にトレードする分には問題ないと思いますが、ある程度大きな時間足の方向感はもう少し様子を見る必要がありそうですね。
もう少し下落したところに強い週足レベルのサポートゾーンがあるので、ここでは買いがある程度入ってくると予想されますので、この辺りの攻防を見て情報を得たいところですね。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
FRBパウエル議長発言の後、強い下落が始まって、強いH4レベルのサポートゾーンに到達して横の展開を作っていましたが、次の日のロンドン市場が動き出すタイミング付近からサポートゾーンの下限を下抜けていくような動きを見せています。
このサポートゾーンを下抜ける程、強い下落であれば付いていきたいということで、タイミングを見て売りポジションを建てるというトレードプランですね。
下位レベルで見てみます。
サポートゾーン(H4)の下限下抜けを確認後、戻りが入ってきて、レジサポ転換したレジスタンスから戻り売りが入っているところから売りを入れるのもアリだと思いますが、今回は慎重に戻り売り勢力がしっかり入ってくるのを一度確認してから、再度レジスタンスゾーンに引き付けて小さい反発を確認して売りエントリー。
もしくは、小さな攻防が出来上がっていますので、この攻防をサポートゾーンを下抜けて売り勢力側が勝利するのを確認して売りエントリーという案がありますね。
損確候補は戻り高値候補のすぐ上か、レジスタンスゾーンのすぐ上が候補ですね。
利確も見てみます。
強いサポートゾーン(H4)を下抜けた下降波なので、かなり強い勢力だという期待が持てますよね。
なので、上の画像のように決済ラインを移動させつつホールドして見守るという選択肢もあります。
また、途中で戻り売り失敗からの再調整の展開のところで手堅く利確しておくというのもアリだと思います。
正直、今のところ、ここを抜けたら大きな調整に入るかなというレジスタンスはまだ抜けていないので、強い勢いを保ったまま下落を続けているなぁという印象ですね。
上の解説で登場した週足レベルのサポートまで伸びていってもおかしくはない状況です。
まとめ
『EURUSD』はFRBパウエル議長の発言によって、大きな変化がありました。
H4レベルでも元々、下降トレンドに転じてはいましたが、そこにファンダメンタルズの大きな変化があり、強い下落が生まれました。
この下落は、強いH4レベルのサポートゾーンですら受け止めきれない強さがあったということです。
今後、週足レベルのサポートゾーンまで下落するのであれば、そこではある程度買い勢力が入ってくるとは思いますが、その付近の攻防をどちらが勝利するのかが注目点になりそうです。
実戦例は、背景の変化によって発生した強い下降波が強いサポートゾーン(H4)に到達して横の展開を作った後、下抜けていくのに付いていくようなトレードプランでした。
今回はファンダメンタルズの変化が要因の強い下降波でしたが、テクニカル要素での強い波が強いチャートポイントを抜ける時もやることは同じですね。
強いチャートポイントを抜ければ、次のチャートポイントまで伸びることが期待できますので、下位足でトレーダーに都合の良い形があれば、乗りたいところです。
注意点としては、強いチャートポイントというのは、基本的にはまず想定するのは「反転」「反発」ですので、反発する前からポジションを入れるというやり方はなかなか難しいと思います。
今回のように、しっかりチャートポイントを抜けるというのを最低限確認はした方が良いですね。
実は、今回の場面はM15レベルまでであれば、終値で下抜けた形になっているのですが、M30以上では下ヒゲで確定しているんですね。
なので、一発目の戻り売りで入るよりも、再度戻り売り勢力が入ってくるのを確認したり、攻防の結果サポートゾーンの下抜けを確認してから売りエントリーする方が慎重だったと言えます。
また、上の解説では書いていませんが、サポートゾーン(H4)を下抜けた下降波を陰線で確認出来る時間軸レベルであれば、その陰線を包んでいくタイミングで売りエントリーを入れても良かったと思います。
まあ、この辺りのエントリーのタイミングの取り方などはスタイルの違いによるところですが、少なくとも「チャートポイントを下抜けた」「チャートポイントを下抜けて伸びていく」という材料を集めてからエントリーするのがおすすめです。
その材料の量はトレーダーによるところです。
もちろん、少なすぎても多すぎてもトレードは上手くいかず、適度な範囲の中でという話ではありますが、、、