2021/6/28-7/2『EURUSD』チャート解説
2021年6/28-7/2の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、6/28-7/2の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前々週のパウエル議長発言きっかけの強い下落がH4レベルのサポートに到達していた場面でしたが、やはりそれまでの強い下落を親波とした戻り売りが入ってくる素直な展開の週になりました。
レジスタンスまで上昇調整波が到達して、ダブルトップの絵が見え始めたあたりから、素直な展開でした。
正直、そこまで注目度の高いレジスタンスではないので、上昇調整波はもう一段上のレジスタンスまで上昇する展開もあったのですが、やはり親波となる下降波の勢いが強かったので、早目に戻り売りが入ってきた流れでした。
ダブルトップの絵が見え始めてきた時には、ネックラインが上昇調整波にとっても重要なサポートになっていましたので、このサポートを下抜けたことで戻り売りも本格化して安値を下抜けていく展開でした。
この週の終わりで上昇反発したところは、一応H4レベルのサポートなので、ダブルボトムの絵もありますが、上の画像のレジスタンスゾーンは強いので、基本的には売り圧力を背景にもう1段下落して週足のサポートまで下落するのが素直な展開ですね。
仮にレジスタンスゾーンまで価格が戻ったとしても、すんなり上抜けるというよりも攻防になる展開をイメージしておいた方が良いと思います。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
上昇調整波がH1レベルのレジスタンスに到達後に、ダブルトップのネックラインを下抜けた後の展開を戻り売りで拾っていくトレードプランですね。
注目になっているサポートゾーンを30分足で見れば確実に下抜けている絵ですが、4時間足だと下ヒゲで確定して「抜けている」と「サポートされた」で判断が分かれるところなんですよね。
ただ、1時間足では終値が下抜けて確定していますし、何より環境的にかなり売りが強い場面でしたので、この材料を持って下降推進波が再開していくだろうという予測が基になっています。
とはいえ、4時間足の下ヒゲが気にはなるので、エントリーは少し慎重案を採用します。
下位足で見てみます。
ネックラインを下抜けた下降波を親波として、レジスタンスゾーンに引き付けて、下位レベルの反発を捉えて売りエントリーでもありですが、上で書いた通り4時間足レベルの下ヒゲが少し気になるので、もう少し慎重なエントリー案。
上昇調整波のサポートとの攻防になった後、売り勢力側が勝利してサポートを下抜けるのを確認して売りエントリー。
また、下抜けたサポートに価格が戻ってきた時にレジサポ転換で機能して売り圧力がしっかりと加わり、下位レベルで反発を捉えて売りエントリーという案。
もちろん、親波の急所のレジスタンスゾーンから早目に売っていく案もアリです。
損確候補は基本は、レジスタンスゾーンの上においておいた方が揉む展開になった時安心ですが、各戻り高値候補も損確候補ではあります。
利確も見てみます。
4時間足レベルの安値到達で手堅く利確するという案。
早目の仕掛けで、損確もタイトに設定していた場合、この価格でも十分利益は出ているので、下抜ける展開でも一度反発はしてきそうなので、耐えるのが嫌であれば利確するのは十分候補ですね。
環境的には十分この4時間足の安値は下抜けが期待できるので、ホールドしていたけれど、すんなり下抜けずにダブルボトムの展開からネックラインを上抜けたので、この上昇調整波を耐えるのが嫌であればここで利確するという案。
到達目標は週足レベルのサポートになると思いますが、そこまで伸ばそうとホールドしていたとしても、米国雇用統計の発表が控えていたので、その直前では利確しておいた方が無難ですね。
もちろん、強い下落基調なので強気でホールドするのもアリです。
まとめ
『EURUSD』は素直な展開から戻り売りが集まり、下降推進波が再開して下落していく流れでしたね。
週の終わりで米国雇用統計の発表があり、上昇反発がありましたが、上で解説した通り重要なレジスタンスを上抜けるまでは「下目線」で良いと思います。
この重要なレジスタンスを上抜けずに週足レベルのサポートまで下落出来るかどうかが注目点ですね。
実戦例は、「戻り売り」を紹介しましたが、この週は「売り」以外の選択肢は無かったのでは?
実戦例で紹介した場面以外にも、売りのポジションを持つタイミングはいくつもありましたが、どれでも良かったと思います。
ですが、なるべく上昇調整波の急所となっていたサポートを下抜けた付近から売りポジションを持てると、その後の展開を余裕を持って見守れたのではないでしょうか。
売りポジションを持つのが遅いと、4時間足の安値に到達した場面で想定される上昇反発に巻き込まれる心配が出てきてしまい、強気でホールドしづらくなってしまったかもしれないですね。
高い所から売りポジションを持っていると、安値抜けする前の最後の抵抗などに巻き込まれる心配も減るので、売る時は出来ればなるべく高い所から仕掛けたいですよね。
ですが、早すぎると上昇調整波の再調整に巻き込まれたりするので、今回のように「上昇調整波の急所を崩したのでは」という材料を最低限確認はしておくと、再調整に巻き込まれるリスクも軽減出来ますね。
エントリーのタイミングは、「遅すぎず、早すぎず」。
それが難しいんですけどね、、、