2021/7/5-9『EURUSD』チャート解説
2021年7/5-9の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、7/5-9の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前から書いていた、現在のH4レベルの下降トレンドの到達目標である週足レベルのサポートに到達するまでは下目線で良いのではないか?という通りの素直な展開でしたね。
この週の始めでは下降トレンドに対する「戻し」が入っていましたが、やはり戻り売り勢力が入ってきて大きな下落を作りました。
その下落がやっと到達目標である週足のサポートまで到達する展開でした。
到達目標である週足レベルのサポートまであとわずかの距離を残し、戻しが入っていたので、到達とみなされて戻り売りが弱くなる可能性もありましたが、しっかり戻り売りが入り週足レベルのサポートまでしっかり届きました。
週足レベルのサポートは、H4レベルの下降トレンドにとっては上位のサポートなので、やはり大きな上昇反発を受けますね。
その後、戻り売りで抑え込もうとしていますが、浅押しの展開から押し目買い勢力が入ってきたところで、この週は終わりました。
ここからは、週足レベルのサポートからの上昇勢力がどれだけ勢いがあるのかを確認していく流れになりそうですね。
前の週の終わりの展開を見ていると、H4レベルのダウ高値になっているレジスタンスは攻防になって上抜けていってもおかしくない流れです。
ですが、その上にある「日足レベル」のレジスタンスゾーンはなかなか強そうなので、上抜けるにしても強い売り圧力との攻防になりそうですね。
各レジスタンスに到達後の攻防が注目点です。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
H4レベルの下降トレンドが到達目標であるサポート(週足)に到達した場面ですね。
上の画像だとサポートを下抜けているように見えますが、週足レベルのサポート上の展開をM15レベルという小さい足で見ているので、抜けているように見えますが、1時間足以上で見ると大きな下ヒゲで確定しています。
下ヒゲで確定していますが、やはりそれまでの下降トレンドを親波とした戻り売りが入ってきますので、再度安値付近まで下落していきます。
その後、サポート(週足)上でダブルボトムのような形になる展開を予測して、右ボトムの形成から買いポジションを入れていく狙いです。
下位レベルで見てみます。
右ボトム付近で買いポジションを持ちたいなと思いつつも、本当にダブルボトムの展開になるかどうか不安ですよね。
そういった時はやはり「材料」を確認してから、慎重にエントリーすることです。
今回も、戻り売りの売り圧力がかかったレジスタンス2本を上抜ける上昇波が、右ボトム付近で発生しました。
この上昇波の発生でサポート(週足)からの大きな上昇反発という展開をより裏付けてくれましたので、この上昇波の押しを待ってから押し目買いを狙っていきます。
上抜けたレジスタンスのレジサポ転換の展開で下位レベルで反転を捉えたところから、早目に買いエントリーという案。
もう少し慎重に入るなら、M5レベルのレジスタンスを再度上抜けるのを確認してから買いエントリーという案がありますね。
損確の候補は、押し安値候補の下や、右ボトムの安値の下などが候補ですね。
利確も見てみます。
H1レベル、H4レベルのレジスタンスに到達時に手堅く積極的に利確するという案がありますね。
また、レジスタンス到達時は様子を見て、下位レベルでトレンドの転換を確認してから利確という案もあります。
また、押し目買いが浅い押しから入ってきて、安値を作っていますので、この安値下抜けてで利確するも案もありますが、、、これが一番中途半端なので微妙ですね。
そして、もちろん「ホールド」の選択肢があります。
今回のトレードの背景は、週足レベルのサポートからの上昇反発ですし、実際エントリー後に勢いよく上昇して、強い上昇波が形成されていますので、ある程度強気な選択肢も選びやすかったのかなと思います。
ですが、一度手堅く利確して、また入り直す展開があれば入り直すという考え方も1つのスタイルですのでアリですね。
まとめ
『EURUSD』はしばらく続いていた強い下落が到達目標であるサポート(週足)に到達したことで、大きな場面転換を迎えようとしていますね。
上で書いた通り、H4レベルのレジスタンスは上抜けていく展開でもおかしくないですが、日足レベルのレジスタンスゾーンは売り圧力がかかりそうなので、「攻防」になるイメージを持っておいた方が良さそうですね。
実戦例は、押し目買いのパターンでしたが、ポイントは「長期のチャートポイントを背にしたトレード」ですね。
取引時間軸ではレジスタンスの上抜けを確認した後の押し目買いなので「順張り」ですが、もう一つ大きな時間軸ではまだダウ高値を抜けておらず「逆張り」の状況なんですね。
通常、「上位 vs 下位」の構図であれば「上位」のトレンドが強いという考え方が自然だと思いますが、今回の構図は「上位 vs 下位+上々位」という構図だったということですね。
さらに上位である週足レベルのサポートの力を背に戦っているので、「上位に対しては逆張りになるけど、さらに上位(上々位)も味方しているから、勝算があるだろう」という考え方になるんですね。
なので、この上々位のサポート(週足)の存在が鍵だったわけです。
もちろん、このサポート(週足)が注目されていないと週足レベルの買い勢力の力が集まらないわけですから、チャートポイントの選定が重要なわけです。
注目度の高いチャートポイントを選定出来ているという自信がこのトレードプランの核(コア)だったと言えます。
一応、トレードプランの中でも書きましたが、いきなりバチンと入るわけではなく、下位レベルでレジスタンス上抜けを確認して、「本当にサポート(週足)の力で買い勢力が増えるのだろうか?」という不安を減らしてからエントリーしているんですね。
この「材料」をどのくらい集めて確認してからエントリーするのかというのは、トレーダーごとのスタイルの違いだったりするので、早目に入って大きく取る人もいれば、慎重に入って手堅く取る人もいるわけです。
ですが、重要なのは「期待値の高いトレードが出来る」と自信を持てるだけの要素を持った場面を選んでトレードをしているということなんですね。