2020/6/15-19『EURUSD』チャート解説
2020年6/15-19の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、6/15-19の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週でD1レベルのレジスタンスゾーンに到達して発生した下降波がH4レベルのダブルトップのネックラインを下抜けたことで、大きな調整に入ったと判断出来る場面でしたね。
この週は、その調整を確認していくことになると思います。
発生した下降波がネックラインを下抜けたのですが、やはりトレンドというのはすぐに転換するわけではないので、ここでも上昇トレンド継続派の「買い」が入ってきます。
しかし、D1レベルのレジスタンスゾーンからの下降トレンド(調整波)発生という考え方をする相場参加者が多い為、ある程度戻ってきたところから、しっかりと戻り売りが入ってきます。
H1レベルだけで見ると、ダウ高値が上抜かれているように見えますが、H4レベルでは上ヒゲでレジスタンスされていますし、H4レベルで戻り売りが入ってくるポイントでもあります。
なので、ここからしっかりと下降トレンドが継続する形で下げていきます。
つまり、H4レベルでの大きな「調整」が進んでいくという流れですね。
「調整」の目安となるチャートポイントはまだ先ですので、そこまでは調整波ですが、下降トレンドが継続すると予測出来ます。
なので、基本的にはこの下降トレンドの中を下位の時間に潜って、売れる所を探していくというのが、この週の基本的な考えですね。
さて、下降調整波H4の目標としては、いくつかのチャートポイントが考えられます。
押し目買いが入ってくるチャートポイントでは、調整が完了するかどうかを確認する必要があります。
また、D1レベルのレジスタンスゾーンはD1レベルの目線を切り替えるチャートポイントでもあるので、このレジスタンスゾーンを上抜けるまではD1レベルでは下目線という見方がありますので、このエリアで少し持ち合う可能性も頭に入れておく必要があります。
実戦紹介
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
下降トレンドの中を素直に「戻り売り」を狙っていくトレードプランですね。
下の時間軸で見てみます。
戻り深度がFIBO61.8%進んだところと、レジスタンスゾーンが重なったところで、上ヒゲが大量発生して、上昇調整波の勢いが弱まったことが確認できます。
ダブルトップの形が見えてきますよね。
売りエントリーを仕掛けるタイミングとしては、積極的にいくなら、右トップで上ヒゲが形成されたあたりから、ダブルトップになるイメージでさらに小さなダブルトップのネックラインを下抜けたあたりで売りエントリーというのが1案。(右トップを形成しているダブルトップのネックライン抜け)
慎重に、大きなダブルトップのネックライン抜けでも良いですし、利確を遠くに伸ばす前提であれば、その下の気になる安値抜けまで待って「材料」を増やしてから売りエントリーでもよいですね。
損確はダブルトップのすぐ上あたりが基本になりますね。
利確に関しては、上の画像で示した青いゾーンを上抜けたところで利確するというのが、1案。
この青いゾーンを上抜けると大きく調整が入ると想像出来ますので、調整波を耐えたくない人は早目に手堅く利確という判断ですね。
上位の下降トレンドがまだ伸びるという予測に自信があれば、もちろんホールドしておくのも1案ですね。
まとめ
前の週でD1レベルのレジスタンスゾーンに到達して発生した下降波を確認していくという週でしたね。
前の週で下降波が発生し始めて、H4レベルの大きなダブルトップのネックラインを割ったところでしたが、今週の始めの方で一旦「買い」が入ってダブルトップのエリアの中に戻っていっています。
これは、やはり「車は急に止まれない」のと同じように「トレンドは急に終わらない」という感じで、トレンドが転換する場面でよく見られる現象です。
ネックラインやダウ高値・ダウ安値などのトレンド転換の急所を割ったとしても、相場参加者の全員の意識がピタッと変化するわけではないんですね。
なので、トレンド転換に反対派の勢力が残っていて、一旦トレンド継続するような動きが発生することがよくあります。
もちろん、転換を促したチャートポイントや上位の環境が弱ければ、実際にトレンド継続することもあります。
ですが、その後実際にトレンド転換することになる場合でも、この残存勢力による抵抗が見られる形は良く目にしますので、覚えておくとチャートの形がイメージしやすいと思います。
この辺りも、また記事にしておきます。
さて次の週の「EURUSD」は、この下降トレンドがどこまで進むのか、またチャートポイントに到達した際の反転の確認などがポイントになりそうですね。