2021/10/11-15『EURUSD』チャート解説
2021年10/11-15の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、10/11-15の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週からの着目点としては、目ぼしいレジスタンスから戻り売りが入ってきて、下降トレンドが継続する流れになるのかどうか?でした。
H1レベルの注目度の高いレジスタンスから戻り売り売り勢力が入ってきて、下降推進波が再開した後、安値に到達するまでは素直な展開でした。
安値からの抜け切る前の反発(調整)を受けての、レジスタンスゾーンからの戻り売りが入り、大きな下降波が発生する流れも素直ですね。
この最後の下降波は経済指標きっかけであったものの、メインストリームに戻ったと思いきや、全戻しからのH1レベルのダウ高値も上抜けていく強い上昇の展開でした。
このH1レベルのダウ高値を上抜けてしまったことで、難しい場面に変わってしまいました。
H1レベルでは「上目線」とも考えられますが、その上位は強い下降トレンドが出ている場面なので、このH1レベルの上昇が本物なのかどうかを見極めるのが今後の注目点と言えます。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
上位の戻り売りを受けて強い下降波が発生して、上昇調整波のダウ安値(Wトップのネックライン)を下抜けた場面です。
この場面は、上位の環境においても、戻り深度・チャートポイントの注目度からしても、十分下降推進波が再開することが期待できる場面ですので、ここから下位レベルで戻り売りを狙っていくトレードプランですね。
下位レベルで見てみます。
サポート(ネックライン)を下抜けた下降波に対しての戻り売りを狙います。
戻り中段程で戻り売り勢力が入ってきた場面があるので、ここで反発を確認して売りエントリーも1つの案ですが、ここは「再調整」の展開に巻き込まれてしまっています。
損確の位置をダウ高値においておけば、その後の下降推進波再開まで耐えられていますが、タイトに損確を設定していた場合は一度損確ですね。
その後、急所のレジスタンスゾーンまで引き付けて、下位レベルで反発を確認して売りエントリー。
一度、再度下降波が安値を下抜けるのを確認して、再度戻りを待って戻り売りエントリーというのもアリですね。
損確候補は、戻り高値候補の上やダウ高値の上が候補ですね。
利確も見てみます。
サポート(H4)に到達した場面で積極的利確だったり、Wボトムのネックライン割れで手堅く利確という案がありますね。
今回は結果的に手堅い考えが功を奏した感じです。
その後、サポートから調整が入った後に戻り売りが入って大きな下降波発生したけれど、全戻しになってしまった付近や、大きな高値を上抜けてしまう時点ではほとんど微益か微損かもしれませんが、撤退するのが良さそうですね。
指標きっかけとは言え、大きな下降波が発生したにも関わらず全戻しになってしまうのは様子がおかしいので、強気でホールドする場面ではないですね。
まとめ
『EURUSD』は実戦例の最後にも書いた、大きな下降波が全戻しになった勢いでH1レベルのダウ高値も上抜かれる展開でした。
上位は強い下降トレンドの途中で強いサポートに到達した場面ではないので、判断が難しい場面に入ってしまいました。
それなりの上昇調整波を作っていく展開なのか、それとも上位の売り圧力がやはり強くまた下げていく展開になるのか注視する必要がありますね。
実戦例は、上位の流れに沿ったオーソドックスな戻り売りの戦略です。
利確はたしかにH4レベルのサポートまでは到達しているので、ここで手堅く利確しておく案もありますが、環境的には伸びてもおかしくなかった場面なので、結果的に微益・微損になってしまったかもしれませんが、ホールドした判断も悪くはないと思います。
まあ、結果的に含み益を減らしたのだから「悪い判断」だとするのも一つの考え方ですが、FXはやはり一回のトレードだけで良し悪しを判断するのが難しいんですね。
なので、ある程度大数的な考えで判断していかないといけません。
勝ったとしても、そのトレードが「良い」トレードだったのかは、その1回からは判断できないんですね。
今回は勝ったけど、このトレードを続けていて収益はプラスに収束していくのか?
という観点で常に分析をすると良いと思います。