2022/1/17-21『EURUSD』チャート解説
2022年1/17-21の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、1/17-21の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
長く続いた大きな攻防を上に抜ける上昇波が発生した後に押しが入って来ている展開ですね。
H1レベルで下降トレンドに反転して発生しているのが、その「押し」に該当する下降波なのですが、H4レベルの上昇波を親波とした押し目買いが入ってくるのかどうかが注目点でした。
中段からH4レベルの押し目買い勢力が入ってきて、下降波の戻り売り勢力との攻防が出来上がっています。(上の画像の水色枠)
ですが、攻防の末に売り勢力側が勝利して下に抜けていく展開でした。
この時点で浮かぶのが、さらに上位の日足レベルの戻り売り勢力が早くも本格的に入ってきているかもしれない?ということ。
大きな攻防含めて、その後の上抜けた上昇波とセットで日足レベルの下降トレンドに対しての上昇調整が十分済んだと考える相場参加者がそれなりにいるということ。
今後は、この日足レベルでの「調整十分」という考えを背景とした売り勢力と、「調整不十分」とする買い勢力の攻防が注目点ですね。
重要なサポートゾーン(H4)を背にして買い勢力が買い支えて、「再調整」の展開になっていくのか、それとも「調整十分」と考える相場参加者による売り勢力によってサポートゾーンを下抜けていくのか。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
同じような価格帯のサポートで2回買い支えられていますが、それを2回下抜くことで水色枠の攻防に決着をつけたような下降波が生まれています。
そして、やはりこの下降波を親波とした戻り売りが入ってきていますので、このタイミングで戻り売りを狙うのもアリです。
ですが、今回はその戻り売りで発生した下降波がサポートを下抜けたのを確認して、さらに戻り売りを狙うタイミングでのトレードプランです。
それは、そもそも水色枠の攻防で買い勢力が勝利する展開もあり得たと考えていたからですね。
水色枠の買い勢力が買い支えているのは強いサポートではありませんが、親波は長い間続いた大きな攻防を上抜けることに成功した上昇波です。
なので、弱いサポートからでも買い勢力が大勢入ってくる可能性はありましたが、上記の解説で書いた通り、大きな攻防を上抜けた上昇波が作った「上昇調整」を十分と考える相場参加者も多かったわけですね。
それゆえに水色枠の攻防は下抜けましたが、買い勢力が撤退するような材料ではないので、短期的には売り目線なので戻り売りはトレードプランとしてあり得ると思いますが条件が悪くても強気で売りでエントリーするような場面ではないのかなと。
上の画像の1回目の戻り売りポイントでも良いと思いますが、さらに条件の良い形になれば売りで一勝負しようかなという感じですね。
下位レベルで見てみます。
戻り売りを受けて下降波がしっかりと上昇調整波の重要なサポートを下抜けるのを確認して、その戻りをレジスタンスに引き付けたあたりから売りエントリーを考えていきます。
レジスタンスで上ヒゲ確定しているので、ここで売りエントリーもアリですね。
ただし、タイトに損確を設定していた場合は一度損確になっていますね。
その後、下位レベルのレジスタンスゾーンで反発を確認して売りエントリー。
損確候補は戻り高値候補や親波の高値の上などが候補ですね。
利確も見てみます。
上位の時間軸の各サポート到達付近で手堅く利確しておくという考え。
また、上位の展開で売り勢力の優勢に自信を持っているなら、しっかり伸ばしてネックラインを上抜けてきたところで利確したり、さらにホールドするという案もアリですね。
5分足レベルでのレジスタンスをずっと守りながら下落していった展開だったので、レジスタンスに決済を移しながら様子を見るような感じが功を奏した流れでしたね。
まとめ
『EURUSD』は大きな攻防を買い勢力側が勝利した後の場面ですね。
この大きな攻防を上抜けた上昇波に対して「押し」が入ってきている展開なのですが、注目はこの「押し」がさらに上位時間軸での本命の戻り売り勢力のものでは?と見る見方と、あくまで「押し」であって重要なサポートゾーン(H4)は守られて再度上昇していくという見方があるということ。
今後は、この見方それぞれの勢力による攻防になるのが自然な展開ですが、どちら側に有利な材料が出て、どこに重要なラインが形成されていくのかもポイントですね。
実戦例は、上の画像の水色枠の攻防を下抜けさせて展開に乗っかる戻り売りのトレードプランでしたが、上記した通りまだ上目線も消えたわけではない場面です。
なので、慎重な売り方になりましたが、上位の展開を売り優勢で環境認識している人であれば、売った後に積極的に伸ばせた場面ではありましたね。
エントリーするタイミングも、利確するタイミングも基本的には上位の環境認識を影響を受けます。
短期的にはトレードが出来そうだけど、上位環境的には怪しいという場面では、結果論はさておき自分の環境認識を加味したトレードをした方が良いですね。
そもそも、はっきりとした上位の環境認識がある場合に、それに逆らったトレードプランというのは期待値が高いトレードプランになりづらいはずですよね。
上位の環境認識がどちらのシナリオもありそうだなという場面では、取引時間軸のチャートの形次第では買いと売りのどちらのトレードプランもあり得るわけです。
理想は、自信のある環境認識に沿っていて、取引時間軸が理想的な形になり、下位足もタイミングが取りやすい形になっていることですが、あまり理想形にこだわり過ぎるとトレード機会が減り過ぎてしまうので、良い塩梅を自分で見つけることも大事だったりします。