2021/11/29-12/3『EURUSD』チャート解説
2021年11/29-12/3の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、11/29-12/3の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週から、週足レベルのサポートに到達したことを背景とする上昇勢力がH1レベルで下降トレンドを崩して、上昇してきていました。
H1レベルで押し目買いが入って、H4レベルのダウ高値まで到達するまでは素直な展開でしたが、経済指標の発表もあり、一度大きく下落する展開でした。
この大きな下落がH1レベルのダウ安値を下抜けたとも見れますが、経済指標の発表によるものなので、その後は相場も迷っている状態ですね。
H4レベルのダウ高値からの大きな下落は、指標発表によるものだが、H4レベルの下降トレンド継続支持派の重要な砦となっている。
また、H1レベルのダウ安値で下ヒゲを作って買い支えられて、H4レベルでは大きな下ヒゲが形成されていることもあり、週足サポート由来の買い勢力が強いことの証跡にもなっています。
このH4レベルの下降トレンド継続支持派とH1レベルでの上昇トレンド継続支持派による攻防が週の終わりまで続いた感じですね。
今後は、この攻防の決着から流れを見ていくことになりますが、売り勢力が攻防を制した場合でも、H4レベルのサポートゾーンで、Wボトムの可能性が残っていますので、要注意。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
週足レベルのサポート到達を背景とした上昇波がH1レベルのダウ高値を上抜けた場面ですね。
この上昇波に対して押し目買いを狙っていくトレードプランです。
上の画像の赤線はサポート(水平線)なのですが、ここがなぜサポートになる可能性があるのかは、また別の記事で書いておきます。
下位レベルで見てみます。
下降調整波がFIBO50%程まで調整が進んだところから買い勢力が入ってきて、上昇波が緑色レベルのダウ高値を上抜けています。
その後、下降調整波を親波とした戻り売り勢力による下落が強く、上昇波の安値まで再度下落してきますが、このサポートに対して買い支えが入ってきます。
別の視点からも、この価格帯に水平線(サポート)が引けるのですが、それはまた別の記事にしておきます。
さて、この上昇反発は「Wボトム」の展開を期待した買い勢力がメインになっていると考えられます。
つまり、位置的には、「Wボトム」の「右ボトム」のエリアですね。
このWボトムの展開を期待する買い勢力と、青色レベルの下降トレンド継続支持派による攻防が出来上がっていますね。
この攻防を上抜けたタイミングで買いエントリー。
まだWボトムのネックラインを上抜けたわけではありませんが、しっかりと売り圧力が何度も加わったレジスタンスを上抜けた材料を持って、早目の仕掛けですね。
損確候補は、攻防の上限になっていたレジスタンスを上抜けたM5レベルの波のサポート、もしくは攻防の下限になっていたサポートのすぐ下などが候補になりそうですね。
利確も見てみます。
親波の高値到達付近で手堅く積極的利確という案。
また、その後H4レベルのダウ高値に出来上がっているレジスタンスゾーン下限や上限(ダウ高値)で積極的に利確。
もちろん、ある程度反発を確認してから利確もアリですが、大きな経済指標の発表を控えていたので、無理せずに利確が無難だったのかなと。
まとめ
『EURUSD』は週足サポート由来の上昇波がH4レベルのダウ高値に到達して、攻防が出来上がるような展開。
攻防の下落を作ったのがファンダメンタルズ要素なので、売り勢力側の評価が難しいところですね。
売り勢力側は攻防を下抜けても、Wボトムの可能性もありますが、H4レベルではまだ下目線という感じなので、週足レベルのサポートを由来とする買い勢力がこのH4レベルの下降トレンド継続支持派を崩せる程強いかどうかが注目点です。
実戦例は、H1レベルのダウ高値を上抜けた上昇波に対しての押し目買いを狙ったトレードですね。
一度押し目買いが入って、下降調整波のダウ高値を崩したけれど、再度下落してきた後に「Wボトム」を期待する買い勢力と、下降調整波継続支持派の売り勢力との攻防が出来上がったのがポイントですね。
この攻防の決着の材料が大きいと判断して、Wボトムのネックラインの上抜け前から買いエントリーしていったわけですね。
Wボトムのネックライン上抜けまで確認するトレーダーももちろん居ると思いますが、今回紹介したのは「二番底狙い」の買い方ですね。
二番底になると想像して、いきなりバチンと買うのは難しいですが、今回みたいに「二番底」のエリアで攻防が出来上がった場合は、その攻防の決着を材料として早目に仕掛ける方法もあります。
もちろん、これは親波の押し目買いが十分期待される場面を選んでいるということが前提条件です。
ミクロな目線だけで、「二番底になるのでは?」とばんばん買っていっては、不毛な損失が増える一方なので要注意です。