2021/12/6-10『EURUSD』チャート解説
2021年12/6-10の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、12/6-10の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週から予測されていた、攻防を下抜けても、急所のサポートゾーンに買い支えられてしまうというパターンに突入する流れでしたね。
ダウ高値(H4)とダウ安値(H1)の攻防は、売り勢力側が勝利して、ダウ安値(H1)を下抜けるような展開でしたが、そのすぐ下に構えていたH4レベルのサポートゾーンで買い支えられて、再度大きな攻防を作るような展開です。
H4レベルのサポートゾーンの上限で買い支えられた形ですが、ダウ安値(H1)に対しても下ヒゲを形成していますので、水色枠の攻防が引き続き続いているようなイメージですね。
買い支えられて発生した上昇波は、攻防の上限に向かって上昇して伸びていきましたが、やはり上限(ダウ高値H4)付近から売り圧力が加わり、再度下げるような展開でした。
この攻防をどちらかに抜けるまでは、攻防のゾーンの中はなかなか難しい展開になる可能性が高いですね。
上限・下限をまた叩いた上で抜けていくような展開があると、やっと方向感が出てくると思いますので、トレーダーとしてはそのような展開が望ましいですよね。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
ダウ安値(H1)とダウ高値(H4)の間で発生した攻防の中ですが、緑色レベルで下降トレンドが発生している状況。
緑色レベルで押し目買いが発生した後に、その押し安値候補を崩すような下降波が発生したのを確認して、この下降波に対して戻り売りを狙っていくトレードプランです。
下位レベルで見てみます。
緑色レベルで下降トレンドが形成されている中で、上昇波に対して押し目買いが入った押し安値候補のサポートが出来上がっています。
このサポートを崩すことが出来た下降波に対して戻り売りを狙っていきます。
上昇調整波を目ぼしいレジスタンスゾーンに引き付けた後、さらに下位レベルで反発を確認して売りエントリー。
また、上昇調整波が崩れるタイミングで売りエントリーなどが候補ですね。
損確については、レジスタンスゾーンの上や親波のダウ高値の上、また戻り高値候補の上などが候補ですね。
利確についても見てみます。
大きな攻防の下限になっているダウ安値(H1)到達付近で積極的に利確するという案。
また、その後上昇反発してきたところで、戻り売り失敗やレジスタンスゾーンの上抜けなどで利確するという案。
どちらにしろ、攻防に決着が付いているわけではなく、上昇反発をし始めたら、手堅く利確しておく方が良さそうな場面ではありましたね。
この攻防の下限を下抜けていく予測を立ててホールドするという考えもありますが、その場合は出来れば攻防の上限付近でポジションを建てて、損確を上限の外に置きたいかなという感じです。
まとめ
『EURUSD』は引き続き、大きな攻防が継続しているイメージですね。
週足サポート到達を背景とした買い勢力と、H4レベルの下降トレンド継続支持派の攻防ですね。
この攻防の決着が付くまでは、ゾーンの中は難しい展開になってもしょうがないです。
上限・下限を叩いて抜けていくような展開が望ましいですね。
実戦例は、下降トレンドの中、押し目買い失敗を確認して戻り売りを狙うようなトレードプランでしたが、上記の攻防の中なので、トレードをするならばやはり下位時間軸に落として、少しだけ拾うという意識になってくるのかなと。
取引時間軸レベルではトレンドフォローにはなりますが、上位時間軸が攻防の最中であり、決着が付いていないので、攻防の下限付近に到達した場面では、手堅く利確しておくのが無難かなと。
自信を持ってホールドして、伸びるのを期待出来る場面ではなかったということですね。
上にも書きましたが、攻防の下抜けを期待してホールドするという考えもありますが、その場合は攻防の上限付近でポジションを持てていた場合の選択肢になるのかなと思います。
攻防の中、じわじわと下げてきていた下降トレンドに対してのトレンドフォローでいたが、攻防に決着が付きそうだという材料は特に出ていませんでした。
注目度の高いサポートを下抜けたなどの材料を持って、攻防の下限に突入したのであれば、ホールドする案にも期待が持てますが、下限で一旦上昇反発が起きれば巻き込まれてしまうようなポジションを持ってホールドをするのは少しお祈りトレードならぬギャンブルの匂いがするのが分かるかと思います。
「期待」出来る材料がそろっている時にしっかり「期待」することが重要ですね。