2021/10/25-29『EURUSD』チャート解説
2021年10/25-29の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、10/25-29の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週からH4レベルのレジスタンスに到達してH1レベルの上昇トレンドが崩れてH4レベルの下降推進波再開のきっかけとなるのか、H1レベルで上昇トレンドが継続するのかどうかが注目点でした。
H4レベルのレジスタンス到達後に出来上がった攻防は下に抜ける流れでしたので、この勢いでH1レベルのダウ安値を下抜ければ、H4下降推進波再開の流れになるかなというところでしたが、H1レベルのダウ安値付近で買い支えられて、やはり攻防になりました。
攻防を下抜けてきた下降波に対しても戻り売り勢力が入ってきますので、H1レベルで攻防が出来上がります。
そして、この攻防を買い勢力側が制することで、次のレジスタンスまで伸びていく展開でした。
強い上昇波でしたが、日足レベルのレジスタンスに到達して、下位レベルでトレンド転換してからは、ずっと売り勢力が支配する流れでした。
これから、日足レベルのレジスタンスは大きなH4レベルの下降波のFIBO38.2%と重なるところでしたので、強い下降トレンドに対して浅い調整からの下降推進波を相場参加者全体の意思として選択されたのかなという展開に見えますね。
まだ安値からの上昇波がそのまま上に抜けていって、「再調整」のシナリオも残ってはいますが、上昇調整波を経て、安値を抜けて伸びていく展開が素直ですね。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
緑色枠の攻防を下抜けてきた場面。
H1レベルのダウ安値付近のサポートゾーンで買い支えられた後、再度H1レベルの安値抜けに成功した下降波に対して戻り売りを狙っていくトレードプランですね。
この場面では、まだH1レベルのダウ安値を下抜けてはいませんが、上記の材料により早目に売りポジションを持って、H1レベルのダウ安値を下抜けた後の下降推進波に乗ろうという狙いですね。
下位レベルで見てみます。
レジスタンスゾーンまで引き付けてから、下位レベルで反発を確認したりして売りエントリー。
また、上昇調整波のダウ安値を下抜けるのを確認して売りエントリーという案もありますね。
利確も同時に見てみます。
上の画像を見ても分かる通り、安値まで到達した後、再度買い支えられて攻防が出来上がった後、買い勢力が勝利して上に抜けていく展開でした。
エントリー次第では、安値到達付近で手堅く利確しておくという案もあったとは思いますが、H1レベルのダウ安値を抜けて下降推進波が発生するのを期待しているというのが、トレードプランの背景にありましたので、各種レジスタンスラインを上抜けてしまった時点で撤退するというトレードになると思います。
まとめ
『EURUSD』はH1レベルの上昇トレンドがダウ安値付近でギリギリ粘って再度上昇することに成功したものの、大きなH4レベルの下降波のFIBO38.2%程にある日足レベルのレジスタンスから強い戻り売り勢力が再度入ってきて、大きな下降波が発生する展開でした。
上昇調整波を挟んで安値を抜けて伸びていく素直な展開になるのかどうかが注目点ですね。
実戦例は上記のH1レベルの上昇トレンドのダウ安値を巡る攻防において売りポジションを取るようなトレードプランでした。
その前の大きな攻防を下抜けてきた流れでしたし、サポートゾーンで買い支えれれた後、その安値を下抜ける下降波を確認してからの戻り売りでしたので、結果として損確になっていることが多い場面のトレードにはなってしまっていますが、仕方ないと割り切ってよいと思います。
上記の材料が揃っていれば、下降推進波が発生してもおかしくない場面でしたので、H4レベルの下降推進波が発生して、乗ることが出来れば大きな利益が期待出来ました。
不安材料としては、①上位環境としてH4レベルの下降波のFIBO38.2%の調整もまだ済んでいないこと ②H1レベルの上昇トレンドのダウ安値をまだ下抜けていないこと が上げられますね。
もちろん、これらの不安材料が解消されてから、売りのトレードを探していくという考え方もあると思いますし、そちらの方がより手堅いと言えます。
その分、トレード回数が必然的に減ってはきますが、この辺りはトレーダーによっての違いが出てくるところではあります。
デモトレードを繰り返して、自分で気持ち良いスタイルを確立しておくことが重要ですね。