2021/11/1-5『EURUSD』チャート解説
2021年11/1-5の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、11/1-5の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週で日足レベルの安値付近のサポートゾーンから上昇調整波が入り始めた展開でしたが、大方素直な展開で戻り売りが入ってきて、下降推進波が再開する流れでした。
一度、指標によって「再調整」の展開になっているのが少し複雑な流れでしたね。
大きな下降波を親波とした戻り売り勢力がFIBO50%程から入ってきて、そのまま下降推進波が再開してもおかしくない形になりましたが、FOMCの政策金利の発表を受けて少し乱高下した流れで一度、「再調整」の展開。
ですが、戻り高値を抜けたところからすぐに戻り売り勢力が入ってきて、Wトップの形から再度下落する流れでした。
この下降推進波が再度サポート(D1)に到達して抜けていく展開かと思いましたが、日足レベルでは下ヒゲを確定させてしまいました。
H1レベルでも強い上昇を見せていますし、サポート上で日足の下ヒゲが確定しているので、H1レベルのレジスタンスゾーンは上抜けていく展開になるかもしれませんが、それでもその後の大きなレジスタンスを上抜ける前に戻り売りが入ってきて、サポート(D1)を下抜けていくような展開が素直な展開ですね。
この大きなレジスタンス(H1)を上抜けてしまうと、難しい場面になりそうです。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
強い下降波を親波とした上位の戻り売り勢力が入ってきて、M15レベルでWトップのネックラインを下抜けた後の場面。
ネックラインを下抜けた後をすぐに狙っても良さそうですが、そこで入れなかった場合など、再度M15レベルのサポートを下抜けたのを確認した後を戻り売りで狙っていくトレードプランです。
下位レベルで見てみます。
サポートを下抜けた後の上昇調整波を目ぼしいレジスタンスまで引き付けた後に、下位レベルで反発を確認して売りエントリー。
一度、「再調整」の展開になっているので、損確をタイトに設定している場合は一度損確になっているかもしれません。
その後、同じレジスタンスから戻り売り勢力が入ってきていますので、Wトップの絵が見えてきた右トップのエリアで、下位レベルで反発を確認して売りエントリー。
損確は、戻り高値やダウ高値の上が基本ですね。
利確も見てみます。
まず、上昇調整波の急所のサポートに到達した時点で積極的に利確しておくという案。
FOMC政策金利発表前にもう少し伸びるかなと様子見をしていた場合でも、発表前に決済しておくのが今回は無難ですね。
もしポジションを持っていた場合、乱高下で大きなレジスタンスを上抜けた場合は、微損で撤退しておく方が良さそうですね。
今回、もっと大きく損確の位置を余裕を持って設定していれば、上位のWトップからの流れを利益に出来たかもしれませんが、これを言い出すとキリがないので、取引時間軸レベルにおいて目ぼしいチャートポイントを使ってしっかり撤退する方が無難ですね。
まとめ
『EURUSD』はレジスタンス(D1)上で日足が下ヒゲを作ってしまったので、少し調整の展開になるかもしれませんが、その後にやはり下抜けていってくれるのが素直な展開ですね。
大きなレジスタンスを上抜けてしまうと難しい場面になりそうです。
実戦例は上位の戻り売り勢力が入ってきたのを確認した後に下位レベルで戻り売りを狙うトレードプランですね。
利確の一つの大きな目標となる、サポートに到達した時点で、その数時間後にFOMCの政策金利発表が控えていたので、結果的にはここで積極的に利確しておくのが正解だっと言えますが、それは結果論ですよね。
金利発表までの数時間でもっと大きく下げていく可能性もあったので、ホールドで様子見する選択も十分アリだったと思いますが、金利発表のタイミングではやはりポジションを抜いておくべきだなと。
今回は金利据え置き予想で実際にも据え置きだったので、そこまで大きな乱高下ではなかったのですが、それでもM5レベルだと大きな乱高下に見えてしまいます。
もっと大きな時間軸レベルであれば金利発表に対してホールドしても良かったかもしれませんが、取引時間軸レベルが小さい時には重要な経済指標の発表時にはポジションを持たない方が良いですね。
もちろん、経済指標の発表結果次第ではポジション方向に大きく伸びるかもしれませんが、逆もあり得るわけです。
つまり、トレードではなく「ギャンブル」になってしまっているんですね。
ギャンブルを忌み嫌う脳になっていれば、トレーダーだと言えます。