2020/8/17-21『EURUSD』チャート解説
2020年8/17-21の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、8/17-21の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週から引き続き、H4上昇トレンドの急所のサポートを下抜けるかどうかがポイントでしたが、再度サポートされて高値を抜けていきました。
が、その高値は週足レベルのチャートポイントで出来た高値なので、週足で見ると上ヒゲで確定してしまいました。
サポートされて高値を上抜ければ、週足レベルで次のチャートポイントを目指して伸びていく展開も十分にあり得ましたが、H1レベルでは押し目買いが入ってこずに、伸びる展開が続きませんでしたね。
これは、色々な要素が重なった結果ですね。
調整が入った段階の絵が週足はまだ確定はしていないが、「上ヒゲ」が大きく押し目買いをするには印象が悪かったこと。
また、単純に下降調整波の勢いがかなり強かったですね。
サポートゾーンである程度「押し目買い」が入ってはきて、上昇反発を作りますが、戻り売りが入ってきて、サポートゾーンを下抜けてしまいます。
これで、またH4上昇トレンドの急所のサポートゾーンをめぐる攻防に逆戻りですね。
この展開で、週足レベルのレジスタンス上での「H&S」の絵も見えてきました。
今後は、この「H&S」の下降トレンド転換派と、上昇トレンド継続派の攻防を確認していくことになりそうですね。
なので、やはり次の週もポイントはH4上昇トレンドの急所のサポートゾーンを下抜けるかどうかに注目です。
実戦紹介
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
H4レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンでサポートされて「強い展開」で伸びてきた上昇トレンド。
週足レベルのレジスタンスも上抜いていくのではという期待の中、下位レベルに潜って押し目買いで拾っていくトレードプランです。
上位のレジスタンスを上抜いて、次のチャートポイントまで伸びていく期待が持てる上昇推進波に対して調整が入ったところを狙います。
M1に落とすと詳細過ぎるので、M5のまま少し拡大して見てみます。
FIBO50%とN字のネックラインが重なるチャートポイントから押し目買い勢力が入ってきました。
その後、下降調整波の急所の高値を上抜きましたので、このタイミングで買いポジションを建てるのが1案。
ここで入れなければ、再度下位レベルで調整が入っていますので、この下降調整波(下位)が崩れるタイミングで買いエントリーするのもアリですね。
損確候補は、基本的には押し安値候補のすぐ下が良いかと思いますが、下降調整波(下位)の崩壊を狙った場合は、その押し安値(下位)のすぐ下も候補ですね。
さて、利確に関してはもう少し引きの絵で見てみます。
利確に関しては、上の画像のような波レベルの「調整」を耐えてホールドするのかどうかがスタイルの違いが出るところですね。
上の画像の先の利確候補のポイントはM5レベルくらいでは上昇トレンドの急所となるダウ安値になっていますので、ここをしっかり下抜けると下降調整波が発生する可能性が高まります。
なので、手堅くいくのであれば、ここを下抜けた時点でしっかり利食っておくというやり方です。
勝率型のトレーダーという感じですね。
ですが、上位の上昇トレンドがまだ伸びていくという予測に自信があれば、調整に入っても損確ラインまでには再度押し目買いが入ってきて、上昇推進波が再開するという期待でホールドするのも候補ですね。
損益率型のトレーダーという感じです。
今回に限っていえば、ダウ安値を一瞬下抜けたのですが、結局はM5レベルでも「下ヒゲ」で確定して、結果的にはサポートされて横の展開から上昇トレンド継続の流れでした。
厳密に言えば、その時の環境認識次第で「伸ばしたり」、「手堅く利食う」という判断を選択出来るというのが理想・ベストではありますよね。
他の記事にも書きましたが、どちらが良いというよりは、自分の性格もあるので、合っている方のタイプのトレードで良いとは思います。
まとめ
『EURUSD』は攻防の末、再度H4上昇トレンドの急所のサポートゾーンでサポートされてからの上昇波が高値を上抜けたので、そのまま伸びていく展開かと思いきや、週足レベルで「上ヒゲ」で確定してしまいました。
なので、また次の週もH4上昇トレンドの急所のサポートゾーンを下抜けるのかどうかが注目になりそうです。
実戦紹介に関しては、利確の部分で手堅く利確した場合と、伸ばした場合では、大きく利益が違いました。
もちろん、環境認識次第で「伸ばす」「手堅く利食う」を的確に判断出来るのが理想ですが、これはとても難しいことでもあります。
なので、基本的には自分の性格にあった方で構わないと思いますが、個人的にはトレード成績がまだ安定していない方は「手堅く利食う」ことで、勝ちトレードを積み重ねる経験をしていった方がおすすめです。
常に手堅く利食っておくことで、上位の流れの予測が外れていた場合でも、利益を拾えることが増えます。
トレードを続ける中で、「さすがにこれは伸びるよな、、、ここで利食うのはもったいなさ過ぎる」という感覚が出てきたら、利確を伸ばしていけば良いと思います。
ですが、これは肌感覚だけで判断してしまうと、人によってはただの自信過剰というケースもあるので、論理的に判断をしないといけません。
この辺の話については、また記事にしておきます。