FXチャートを「合戦」というイメージで捉えると景色が違って見えるかも!?

アイキャッチ画像トレード手法

FXチャートを見る「イメージ」

FXトレーダーは「期待値の高いトレード」をする為にチャート分析をするのですが、トレード成績が安定しないFX初級者などはたまにその目的を見失ってしまったりします。

FXチャートにせっせと色々なラインを引いてテクニカル分析をしているけど、ラインを引いてこの後どうするの?結局何を知りたいんだっけ?そもそも、私何をしたいんだっけ?という状態に、、、

FXで利益を上げたいんですよね?

FXの通貨ペアの価格は多数決の原理で動きますので、FXで利益を上げるということは「多数決の多数派に身を置けるかどうか」というゲームに勝つということです。

なので、FXチャートを見ているのは、多数決の動向に関する情報を得て、多数決の勝敗を予測したいからですよね。

テクニカル分析というツールは、多数決の動向に関する情報を得る1つの手段なわけです。

色々な角度から情報を得て、それらを統合的に分析することで、どちらの陣営に付くかを判断するという感じです。

これらの手段と目的が頭の中でしっかり繋がっていないと、迷子になってしまったりするのですが、これらを結びつけるのに「イメージ」が効果的だったりします

今回は、FXチャートを見る時の「イメージ」の1つのお話です。

「イメージ」なので人によって合う合わないはあると思いますので、もちろん合わない人は自分なりにイメージしやすい方法でチャートを見ればよいと思います。

「攻防」でイメージするFXチャート

今回、紹介する「イメージ」とは「合戦」です。

「戦争」でもよいですが、「買い軍」と「売り軍」の「合戦」がFXチャート上で繰り広げられているというイメージです。

この「合戦」のイメージにおいて、「波・トレンド・ローソク足」「軍が攻め込んでいる」様子です。

上昇トレンド・陽線であれば「買い軍」が押し込んでいる様子であり、下降トレンド・陰線であれば「売り軍」が押し込んでいる様子ということです。

また、「チャートポイント」「軍が守る城・砦」というイメージです。

合戦1

上の画像では、上昇波は「買い軍」が攻め込んでいっている様子です。

ですが、「売り軍」の「城」は攻め落とせずに反撃にあってしまい、むしろ「売り軍」が今度は押し込んできているという感じです。

通常の「合戦」であれば、売り軍に押し込まれてきている買い軍はどうしますか?

どこか戦いやすい場所に「砦・陣」を作って、売り軍を迎え打ちますよね?

その「砦・陣」もやはり「チャートポイント」なわけです。

合戦2

「戦いやすい場所」というのは「砦・陣」が作りやすく、「その砦で戦うのであれば」ということで、味方(新規買い)も加勢に駆け付けやすいわけです。

これが、戦いやすい場所ではなく、「砦・陣(チャートポイント)」が無い中途半端な場所であれば、「援軍に行きたい(買い注文を入れたい)けど、そこで戦うのはちょっと・・・」と援軍も集まりづらいわけです。

また、援軍がしっかり集まりそうな「砦・陣」だったり、実際「買い軍」に援軍が集まっている様子を見ると、「売り軍」から逃げ出す兵(決済買い)などが現れます。

この現象は、「城・砦・陣」が強固であればあるほど、起きやすそうですよね。

なので、注目度の高いチャートポイントというのは「反発・反転」が起きやすいわけなんです。

さて、また砦から買い軍に押し込まれた売り軍も黙っているとは限りません。

合戦3

売り軍の砦(レジスタンス)で援軍(新規売り)が集まれば、また売り軍が押し込んでいくという展開も全然あり得ますね。

ですが、その反撃に対して買い軍もまた砦に援軍(新規買い)が集まれば、攻め込んでいきます。

そして、一度押し返したのに、また攻め込まれてしまうと「この砦はもう危ないな、、、」という意識が広がってしまい、その砦は援軍が集まらないだけでなく、元々戦っていた兵達も砦から逃げ出してしまい、ついには砦が落とされてしまうわけです。

合戦4

それまでの攻防の展開などから、「この砦はもう危ないなぁ」と思えば、負ける戦と分かっていたら、なかなか援軍も駆けつけてくれないですよね。

砦から我先にと逃げ出す兵も現れそうです。

また、そんな様子を見た買い軍側からは、「おっ、その砦を落としたのなら俺も加勢するよ」なんて現金な援軍も現れます。

「砦」を落としたという勝ち戦に後乗っかろうとする人達ですね。

砦から逃げ出す人達(決済買い)、勝ち戦に後乗っかりしようとする人達(新規買い)などの力が合わさって、買い軍の進撃が加速したりします。

これがチャートポイントの基本機能の2つ目「加速」だったりします。

この現象も、やはり「城・砦・陣」が元々強ければ強い程、崩れた時に強く起きそうですよね。

さて、再度「売り軍」の城を攻め込まれてしまったので、同じような心理が戦場に流れます。

合戦5

再度、「城」を攻められた売り軍ですが、少しは援軍が集まったのでなんとか踏ん張って押し返しますが、、、やはり3度目の買い軍の攻撃では「落城」といった感じで、この戦場の決着がつきました。

ちなみに、最後の展開で前は「売り軍の砦」だったものが、買い軍に奪い取られた後に「買い軍の砦」として利用されています。

これは、チャートポイントにおける「レジサポ転換」ですね。

さて、今回の「合戦」は「買い軍」の勝利に終わったわけですが、勝因はいくつかありますが、一番大きなものはこの「戦場」における潜在的な戦力差です。

「合戦」が始まった時から戦っている兵(ポジションを持っている)がいれば、様子を伺って途中から援軍として参加する兵(押し目買い・戻り売り)もいますし、戦場の展開を見て逃げたりする兵(決済買い・決済売り)もいるわけです。

そういった色々な兵が属している軍のそもそもの戦力差が、合戦の勝敗の大きな要因だったりします。

合戦6

「静観」というのは、例えばこの戦場は「買い軍」が勝つだろうと「買い軍」側に身を置いてはいたものの、実際には戦いには参加しなかった兵(ポジションを持たなかった)のことです。

この戦場において色々な関わり方がありますが、潜在的に「この戦場は買い軍が勝つだろう」買い軍側に身を置いていた人がそもそも多かったことが、最終的に買い軍側として合戦に参加した人が多くなった要因ですよね。

どのタイミングでどのくらいの兵がどのように参加したり撤退したのか?というのは、この合戦の詳細な展開の形を形成した要因ではありますが、単純に「買い軍」が勝利した要因というのは「買い軍として合戦に参加した兵が多かった」ということです。

そして、もっと大局的に観れば、この戦場ももっと大きな戦場の中の小さな戦場に過ぎなかったりするんですね。

なので、潜在的にどちらの軍の戦力の方が多いのか?は、大局的に観ないと分析出来なかったりします。

つまり、「環境認識」が重要だということですね。

そのうえで、この戦場において、自分はどのようなタイミングでどちらの軍に参加して、いつ撤退すれば、大きな武功を上げることが出来て、無事に戦場から生還出来るのか?をイメージすることが「トレードプラン」を立てることだったりします。

まとめ

FXチャートを見るうえで「合戦」のイメージを持ってみるという話。

もちろん、イメージの話なので、合う合わないはあります。

1つの「戦場」において、自分がどちらの軍に、どのようなタイミングで参加して、いつ撤退すれば、大きな武功をあげて、無事に生還できるのか?を考えるように「トレードプラン」を立てるイメージです。

「チャートポイント」は援軍が集まったりして、敵の進行を防ぐ(反発)機能があります。

「トレンド」は、軍の侵攻そのものです。

戦場の中には、いつだって「重要な城・砦」が存在します。

そういった「城・砦」を巡る攻防の結果次第で、戦局は大きく動きます。

かの有名な「関ケ原の戦い」も「東軍」と「西軍」に分かれての合戦でした。

史実として「東軍」の勝利に終わるのですが、もしも自分がタイムスリップして、この関ケ原の戦いに参加して手柄を上げようと思うなら、「東軍」「西軍」どちらの軍で参加しますか?

もちろん「東軍」ですよね。

わざわざ負ける側の軍につきたいとは思いませんよね?

この判断が「環境認識」です。

ですが、「東軍」側についただけでは、まだ安心できません。

実際にも、東軍側の兵士がみな生き残ったわけではありません。

また、関ケ原の戦いも各所で大小さまざまな戦いの総合的な結果に過ぎません。

なので、「東軍」側で参加するとして、さらにより東軍側が有利な戦場を探して、さらに有利な場面になってから参加したいですよね?

これが「トレードプラン」の部分ですね。

実際の戦国時代であれば、武士の風上にもおけない奴ですが、そこまで慎重に事を運んでこそ、確実に武功をあげて、戦場から生還してこれるわけです。

戦国時代ならいざ知らず、FXであれば慎重なトレードをして「卑怯者」と誰かにののしられることなんてありません。

自分が参加する戦場に関する情報を集めて(テクニカル分析)、なるべく有利な状況で戦場に参加して、危ないと思ったらすぐに撤退する。

そのくらいの慎重さが「戦場」で生き残るには必要だと思います。

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