【週報ラプラス】2021/6/21-25『EURUSD』FXチャート解説

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2021/6/21-25『EURUSD』チャート解説

2021年6/21-25の週の『EURUSD』FXチャート解説です。

まずは、6/21-25の週のEURUSDの「H4」「H1」のFXチャートから見てみましょう。

週報1

週報2

前の週にパウエル議長発言の影響もあり、大きく下落した下降波が一旦、下げ止まりを見せる週になりました。

本命の週足レベルのサポートには届いておらず、H4レベルのサポートゾーンの下限に反応したというより、週跨ぎで一旦利確などが入って下落が落ち着いているようにも見えます。

週報3

H4レベルのサポートからの上昇反発が一旦はレジスタンスゾーンに抑えられましたが、その後上抜けていくことで、上昇調整波が形成されていっています。

この時に上抜けたレジスタンスゾーンがレジサポ転換してサポートゾーンとして機能して何度か買い支えていますね。

本命のレジスタンスゾーンにはまだ上昇調整波は到達していませんが、勢いの強い下降波なので、早目に売り圧力がかかり始めています。

週報4

一旦、本命のレジスタンスゾーンまで上昇してから、本格的な戻り売り勢力を受けてH4サポートを下抜けていくのか、そこまで戻らずに現在の攻防を売り勢力が制して、早くもH4サポートを下抜けて、週足レベルのサポートまで伸びていくのか、このどちらかのシナリオで下落していく展開が素直ですね。

本命のレジスタンスゾーンまで戻らずに、現在攻防になっているサポートゾーンを下抜けた場合は、そこから再調整で再度上昇して本命のレジスタンスゾーンをタッチしにいく展開もあり得ますが、まずはサポートゾーンを下抜けたのであれば、そこからは週足レベルのサポートゾーンまで伸びていくような展開を意識しても良い場面かなと思います。

実戦例

では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。

まずは、下の画像を見てください。

週報5

週を跨いで下落が落ち着いて、H4レベルのサポートからの上昇が強く、H1レベルのダウ高値のレジスタンスゾーンに挑むも一旦反発されてしまったが、その後再度強い上昇波によってダウ高値を上抜けることに成功した上昇波に対して押し目買いを狙っていくトレードプランです。

それまでの強い下落を考えても、上昇調整波という見立てが素直ですので、その中を手堅く拾っていくイメージですね。

下位レベルで見てみます。

週報6

直前のダウ高値抜けを一度失敗した時に出来た高値がレジサポ転換したようにも見えて、下降調整波がダブルボトムの展開から一度崩れているので、本命のサポートに届いてはいませんが、ここで一旦買い仕掛けを考える人もいると思います。

その場合、ダブルボトムの底の下付近に損確を設定していた場合は、刈られてしまっていると思いますが、FIBO50%は調整が済んでいましたし、反転の形もしっかりしていたので、ここで入って負けるのは仕方ないですね。

結果的には再調整の展開から、本命のサポートまで下落しています。

なぜ、ここが本命のサポートなのかと言うと、一度ダウ高値抜けに失敗に終わった後、再度ダウ高値抜けを成功させることになった強い上昇が生まれた起点のサポートゾーンだからですね。

ここには強い上昇を生んだ大口の存在が考えられますので、またこの付近のレートで買い支えが期待できますし、他の相場参加者も同じように考えれば強い買い圧力が期待出来ます。

実際、このサポートゾーンに到達して強い買い圧力が加わり、長い下ヒゲが確定します。

「本命のサポートゾーン+長い下ヒゲ」なので、この材料だけでもエントリーするには十分ですね。

一応、もう少し慎重に入りたい人はM15レベルでのコマ足になったのを確認した後に、コマ足を上に抜けていくのを確認して買いエントリーなんかもアリですね。

この付近はめぼしいサポートがいくつかあるので、損確候補はいくつも考えられますが、この本命サポートで出来た長い下ヒゲがもしも食われるような展開であれば、そもそもこのエリアでの買いは期待できなくなるので、損確は下ヒゲの下あたりか、本命サポートゾーンのすぐ下あたりが候補ですかね。

利確も見てみます。

週報7

上でこの週の解説をしていた時にも登場した本命のレジスタンスゾーンが仮にホールドしたとしても最大限の引っ張り所だと思います。

しかし、上昇調整波の中をトレードしていることを考えると、ギリギリまで無理をする必要はなく、その1つ前のチャートポイントなんかを使って手堅く逃げておいた方が賢明な判断になることも少なくありません。

ですが、この場面ではその手堅く逃げれるレジスタンスまでも届かずに一旦大きな下落が始まってしまっています。

本当に手堅く利確したいのであれば、さらに下位レベルでのサポート抜けや、ワイルダーの定理崩壊などを材料に早目に利確という案があります。

このタイミングを逃してしまったのであれば、その後の攻防に巻き込まれてしまっていると思いますが、明らかに買い支えられているサポートが出来上がっているので、このサポートを下抜けるまではホールドという考えであれば、手堅く逃げれるレジスタンスまで伸びてはいますので、ここで積極的利確というのが1案ですね。

その前の攻防の中で大きな陰線でサポート抜けしている場面があるので、ここで微益で決済というのも全然アリだと思います。

この下落から、サポート抜けをして、強い下落が再開というシナリオもあり得ました。

決済に関しては、明確な答えはないので、自分なりの上位環境の展望を基に、取引時間軸の材料を使って論理的に考えた決済であれば、問題はありません。

まとめ

『EURUSD』は前の週の強い下落が週をまたいで、一旦落ち着いて「上昇調整波」を作る週になったという感じですね。

上で書いた通り、本命の戻り売りが構えているレジスタンスに到達はしていませんが、すでに攻防が出来上がっているので、現在の攻防の砦になっているサポートゾーンを下抜けてしまえば、週足レベルのサポートゾーンまで下落していってもおかしくはないですね。

この攻防の決着が次の週での注目点です。

実戦例については、ポイントは「環境」ですね。

この週は基本的に上昇トレンドの中ですが、あくまで「上昇調整波」の中です。

それまでに強い下落があったので、やはりその強い下落を親波とした戻り売り勢力が控えていることを常に頭に入れておかないといけません。

なので、強気でホールドしていく場面ではあまりないということですね。

ある程度、含み益が乗ったら、小さな材料でも使って、手堅く利確したとしても良い場面ですね。

取引時間軸のチャートにばかり集中してしまうと、どうしても乗っている波に意識がいきがちで、今回の例だと上昇していくイメージが浮かびがちですが、今自分がトレードしている場面は、上位の環境においてどのような場面なのかを常に確認して意識することが重要です。

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