2021/9/13-17『EURUSD』チャート解説
2021年9/13-17の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、9/13-17の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
H1レベルの下降トレンドがH4レベルの押し目買いポイントに到達した場面での攻防がこの週の注目点でした。
予測していたH4レベルの押し目買い候補となるサポートゾーンでは押し目買い勢力がやはり入ってきました。
押し目買い勢力によって発生した上昇波はH1レベルの下降トレンドの急所のレジスタンスゾーンまで上昇しますが、売り圧力を受けて抜けられず。
また、その後サポートで買い支えられて、「攻防」の展開になっていきます。
H1レベルの下降トレンドの継続支持派とH4レベルの押し目買い勢力支持派との攻防ですね。
この攻防を売り勢力側が勝利して、そのまま下落していく展開でした。
この攻防の流れからも、売り勢力側が強いことが分かりましたが、背景にあるのはおそらく日足レベルで下降トレンドの見立てですね。
日足レベルではまだ下降トレンドだと見ている相場参加者と、H4レベルで上昇トレンドに転換していると見ている相場参加者がそれぞれいますので、サポートゾーンではそれぞれの勢力による攻防になるイメージを持っておき、その攻防の展開に注視する必要がありそうですね。
上記で確認した攻防の結果、売り勢力が勝利しているので、安値付近の攻防になっても再度売り勢力が勝利していく展開が十分予測されますが、下抜けていく展開だったとしても、一度上昇反発が入る展開も十分あり得ます。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
上でも解説したH1レベルの下降トレンドとH4レベルの押し目買い勢力との大きな攻防が出来上がった後、売り勢力側が勝利して下抜けてきた場面ですね。
攻防を下抜けた下降波に対して素直に戻り売りを狙うトレードプランです。
H4レベルのサポートゾーンの中からの反発(上昇調整波)ではありますが、同じサポートゾーンの上限からの買い勢力が直前に大きな攻防の末負けていますので、ここからの上昇反発はそこまで強くなく、次のサポートゾーンまで下落していくのではという予測が基になっています。
下位レベルで見てみます。
上昇調整波は「フラッグ」と呼ばれるチャートパターンになりましたね。
大きな攻防を抜けた直後なので、FIBO50%程の若干浅い調整からも推進波が発生するイメージを描いているなら、FIBO50%とレジスタンスゾーンが重なるところまで引き付けて、さらに下位レベルで反発を確認して売りエントリー。
または、3点以上通るトレンドラインが今回は引けると思うので、利用して抜けたら売りエントリーという案もありますね。
ですが、今回はその後レジスタンスゾーンに到達後にダブルトップの形になり、ネックラインの位置的にもエントリーに使いやすいので、このネックラインを下抜けたら売りエントリーというのが本命ですかね。
損確候補は、レジスタンスゾーンの上か戻り高値候補の上が基本ですね。
利確も見てみます。
少し弱気過ぎる気もしますが、安値到達付近で手堅く利確する案。
その先にあるサポート(H4)レベル到達付近で積極的に利確する案がありますね。
もちろん、ホールドする案があり、この場面では一番有力ですかね。
次のH4レベルのサポートゾーンまでホールドして、攻防の展開を見るというイメージが良さそうです。
まとめ
『EURUSD』は、注目点だったH4レベルからの押し目買い勢力が入ってきての攻防の展開ですが、大きな攻防を作って結果的に売り勢力が勝利して下抜けていく流れでした。
この大きな攻防を売り勢力が勝利したというのは、大きな「売り」の材料ですね。
今後は、その先にあるH4レベルのサポートゾーンで日足レベルの下降トレンドという見立てとH4レベルの上昇トレンドという見立てを背景とした攻防になるのが一番素直な展開ですね。
実戦例はベーシックな戻り売りを狙ったトレードプラン。
ポイントとしては、直前に大きな攻防の決着が付いたという大きな「売り」の材料が発生したのを背景にしていること。
もう一つは、エントリーのタイミングですね。
今回は戻り売り勢力が入ってくるレジスタンスの見極めが難しい形でした。
一応、M30レベルのレジスタンスゾーンとFIBO50%が重なるエリアを戻り売り候補としましたが、正直これだけこのエリアからばちんと自信を持って入っていくのは今回は難しいと思います。
なので、ある程度戻り売り勢力が入ってきたという「確認」をしてからエントリーするのが良かったと思います。
今回は、わりかしきれない「フラッグ」のチャートパターンが出ていましたので、フラッグの下限にトレンドラインを引くことも出来ました。
ラプラスFX的にも3点以上通るトレンドラインは参考にすることがありますが、今回はそれ以上の点を通るトレンドラインが引けるので、トレンドラインを抜けたら売りエントリーというのも案ではありますね。
ですが、トレンドラインの引き方はトレーダーによって微妙に違ってくるので、本当に抜けたのか、それともまだライン上の攻防なのか、判断が難しい場面があります。
それと比べて、ダブルトップのネックラインは1本で基本的にズレがないので、その辺りの不安はありません。
ですが、チャートの形次第では損確幅が大きくなり過ぎたりするので、いつでもネックライン割れでエントリーすればOKというわけではないですが、今回のようにトレーダーにとって都合の良い形になっている時なんかはエントリータイミングの有力候補になってきますね。