2021/3/15-19『EURUSD』チャート解説
2021年3/15-19の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、3/15-19の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週で、日足レベルのサポートに到達して反発上昇してきた押し目買い勢力が下降調整波の戻り売りとの攻防になるというのが注目点でしたね。
この週では、前の週の終わりごろに出来た戻り高値候補を起点とした戻り圧力と日足レベルのサポートからの上昇波との攻防になった感じでしたね。
日足のサポートまで下落してきた下降波が存在しますので、やはりその下降波を親波とした戻り売り勢力が入ってきます。
そして、出来上がった「戻り高値候補」が守られて、安値を下抜けていくのか?
それとも、日足のサポートからの買い圧力を受けて、戻り高値候補を上抜けていくのか?という展開です。
戻り高値候補からの下降波のダウ高値を一旦サポートから上抜いていきましたが、レジスタンス付近から再度売り圧力がかかり、サポートゾーンに再突入していますので、このサポートゾーンを下抜けると下降波を支持勢力が強いなという感じですね。
今後は、このエリアの攻防の結果に注目しつつ、大局的には日足のサポートがH4レベルの下降波を止められるのかどうかが注目点ですね。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
上位レベルの戻り売り圧力がかかって、緑色レベルの上昇トレンド(上昇調整波の下位レベル)を崩した場面ですね。
日足のサポートに到達している場面ですが、直前までしっかり下げてきた強い下降波が存在しますので、ある程度上位レベルで売り圧力がかかるだろうという環境認識です。
その中で緑色の上昇トレンドが崩れたのを確認した後で、戻り売りを狙っていきます。
下位レベルで見てみます。
FIBO61.8%程まで引き付けて、レジスタンスゾーンで上昇波の高値更新が鈍ったところで、さらに下位レベルで反発を捉えて早仕掛けすることも出来なくはないですね。
ただし、上昇波が伸びてくる過程でしっかりとサポートを作って、サポートで買い支えて上昇してきているので、早仕掛けは少し怖いのと、せっかく注目度が高いサポートゾーンがトリガーにしやすい位置にあるので、しっかり下抜けを確認して売りエントリーが今回の形だとおすすめなのかなと。
損確候補はレジスタンスゾーンのすぐ上か、サポートゾーンを下抜ける時の下位レベルの下降波の高値でも良さそうですね。
利確も見てみます。
上の画像の通り、レジスタンスに引き付けていた上昇波は、上昇調整波に対しての押し目買い勢力による上昇波なわけですね。
環境的にも日足のサポートからの買い圧力を背に買おうという勢力もある程度は存在するだろうから、押し安値候補を買い支えてくる勢力を警戒して、安値付近のサポートゾーンで手堅く利確するというのは1案ですね。
その後、横の展開になった後レジスタンスを上抜かれているので、ここで決済になってしまう人は多いのかなと。
エントリータイミング次第では微損になっているかもしれませんが、この判断にも根拠がしっかりあるので、仕方ありません。
強気でホールドしていた場合でも、エリオット波動的にも第5波がしっかり数えられる状態でサポートに到達しているので、ここで積極的利確という案があります。
また、遅くともその後のレジスタンス上抜けのタイミングでは利確しておきたいですね。
その後の上昇はリアルタイムで確認はしていませんが、FRB関連のファンダメンタルズ要素なのかなと。
大きな経済指標などの発表前にはポジションは閉じておきたいですね。
まとめ
『EURUSD』は日足のサポートに到達して、それまでの下降波の勢力と上昇反発の勢力との攻防の展開になっています。
下降波の勢いが強いので、この攻防を下抜ければそのまま安値抜けで次のチャートポイントを目指す展開もありそうですが、まずは攻防の決着が注目点ですかね。
実戦例は普通の戻り売りだと思いますが、少しポイントだったのは利確の方だったのかなと。
最初の安値抜けをする前に横の展開になってしまい、そこから重要なレジスタンス抜けが発生してしまっているので、このタイミングで決済を決断する人も多いと思います。
エントリーや決済のタイミング次第では微損になっていると思いますが、それで大丈夫です。
今回はダマシのような形で再度下落していくので、やっぱりポジションを持っていれば良かった、、、と思ってしまいますが、決済にも十分な根拠がありますので、このケースは仕方ありません。
1回の勝ち負けが強く記憶に残って、それに影響されて次のトレードの時に論理的な判断が出来なくなるのは、負けトレーダーの1つの特徴だと思います。
これは、逆のケースでもそうですね。
決済すべき、根拠が山ほど積み重なっているのに、決済せずにあろうことか損確位置をずらして耐えてしまった結果、たまたまそこから大逆転で大きな利益を得てしまった時にこのイメージに引きずられてしまいがちです。
論理的に悪い判断が良い結果を生んでしまうことがあれば、良い判断が悪い結果を生んでしまうこともあります。
FXはどこまでいっても確率の世界からは離れられませんので、大数的に物事を判断するという癖をつけるのをおすすめします。