2021/3/22-26『EURUSD』チャート解説
2021年3/22-26の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、3/22-26の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週で、H1レベルの戻り売り勢力と日足のサポートからの買い勢力との攻防の構図になっており、その決着が注目点でしたが、この週ではH1レベルの戻り売りが入ってきて、そのまま安値を下抜いていき、戻り売り勢力の勝利で決着しました。
日足のサポートからの上昇反発をバックにした買い勢力が2回程買い支えた注目度の高いサポートゾーンが攻防の中で出来上がっていましたので、このサポートゾーンを下抜けたところで、攻防に決着という感じでしたね。
現在、日足の次のサポートゾーンに到達してます。
このサポートゾーンは注目度の高いサポートゾーンなので、一旦大きく上昇反発が入ってもおかしくないところです。
今後は下降波のダウ高値を守りつつ、このサポートゾーンを下抜けるのかどうかが注目点になりそうですね。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
上の画像の赤線は、前の週からの攻防になっていたサポートゾーン(H1レベル)の下限のサポートですね。
このサポートをM1レベルでは下抜けていますが、上位で見るとまだ下ヒゲなので、少し慎重に見ます。
その後、M1レベルで2回程叩いたサポートゾーンを下抜けた後、H1レベルでも終値がサポートの下で確定したので、ここから戻り売りを狙っていきます。
急所のレジスタンスゾーンまで引き付けて、長い上ヒゲが出来たところで早仕掛けの売りエントリーだったり、ダブルトップのネックラインの下抜けを確認して売りエントリーなんかが候補ですかね。
損確候補は、戻り高値のすぐ上か、レジスタンスゾーンの上が候補ですね。
利確も見てみます。
上の画像の利確候補ポイントは2つとも、「戻り売り失敗」のポイントですね。
一応、売り勢力からすると負の材料ではあるので、手堅く利確するのもアリですが、M1レベルの下降トレンドが崩れたと判断されるポイントではないですよね。
なので、せめてダウ高値まで耐えようという感じホールドしていると、今回の波は結構大きく取れています。
それもそのはず。
環境的にH1レベル(今回の取引時間軸はM1なのでかなり上位)の注目度の高いサポートゾーンを下抜けるタイミングで、かなり下位レベルで戻り売りを仕掛けています。
なので、上手く上位が予測通りに伸びてくれれば、下位レベルでは大きく伸びていることになるんですね。
出来れば、今回の環境的にはもう少し強気でホールドしたい場面かなという感じですね。
まとめ
『EURUSD』はH1レベルの攻防を売り勢力が勝利して、さらに下落していきました。
次の日足レベルのサポートゾーンに到達しましたが、ここはさらに上位レベルでも認識できるサポートゾーンなので、ここら辺で大きく上昇反発が入ってもおかしくはないサポートゾーンです。
今後は、このサポートゾーンからの上昇反発勢力と、ここまで下落してきた下降波勢力との攻防になるイメージですね。
実戦紹介は、取引時間軸だけ見れば普通の戻り売りではありますが、環境的には大きく伸びることが期待できる場面ですね。
上記の利確候補ポイントが、怖いサポートに到達した場面とかであれば、より強い候補として挙がってくると思いますが、環境的には強いサポートを下抜けた場面なので、むしろ強気でホールドしたい場面なんです。
同じような根拠・材料だとしても、環境的に判断が変わってくるわけですね。
もちろん、強気の判断が裏目に出ることもありますが、ここで大事なのは大数的な考え方ですね。
この判断を同じような場面で今後100回繰り返した時、どちらの判断の方がより利益につながるのか?
こういった長期的に考えた判断が重要です。