2021/8/16-20『EURUSD』チャート解説
2021年8/16-20の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、8/16-20の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週に週足レベルのサポートからの上昇反発によって上昇波が出来上がった後の展開ですね。
それまでの下降トレンドと週足レベルのからの買い圧力を背にした上昇波との攻防になるイメージでしたが、大きな攻防にはならずH1レベルで小さな攻防が出来上がって、その攻防を売り勢力が勝利して再度下落していく展開でした。
週足レベルのサポートから上昇波がもう少し目ぼしいレジスタンスまで上昇する展開もありましたが、その前に戻り売りが入ってきています。
H1レベルで押し目買いが2度入って、攻防になっているエリアがありますが、ここを売り勢力側が勝利して下落していく展開です。
この攻防を下抜けた後も、買い圧力が加わっても良さそうなサポートがありましたが、ほとんど買い圧力が加わらず、売りが強い展開でした。
再度サポートに到達した際には、攻防になっていますが、やはり売り勢力側が勝利してサポート(週足レベル)を下抜けていく流れ。
週の終わりに大きな陽線が立ちました。
下抜けてきた週足レベルのサポートをレジサポ転換で使って再度下落しようとした勢力を失敗に終わらせたH4レベルの陽線なので、「買い材料」ですね。
レジサポ転換したサポートを上抜けていく展開であれば、下位レベルで買っていくことも出来そうですが、本格的に買い目線に転じるには、これまでの下降トレンドを親波とした戻り売り勢力を抑え込まないといけません。
サポート(週足レベル)付近での価格の動きを見つつ、下降トレンドの戻り売りに注意を払う展開になりそうですね。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
週足レベルのサポートに下降波が再度到達して、攻防の末下抜けることに成功した下降波の戻り売りがサポートをレジサポ転換に使い売り圧力が加わっています。
注目度の高いチャートポイントなので、上位の戻り売りのタイミングで入っていく案もあると思いますが、今回はしっかりした下降波を一度確認してから、下位レベルで戻り売りを狙っていくプランです。
下位レベルで見てみます。
レジスタンスゾーンまで戻りを引き付けます。
このレジスタンスゾーンの下限がちょうど、「H&S」の展開を期待できるラインと重なっており、ここで2本上ヒゲを作っています。
この上ヒゲきっかけでも構いませんが、さらに下位レベルで反発を確認して売りエントリー。
もしくは、その後さらに下位レベルでサポートがレジサポ転換で機能して下落反発するのを確認して売りエントリーでもアリですね。
損確候補は、戻り高値候補や親波の高値の上が基本ですね。
利確も見てみます。
安値到達で手堅く積極的に利確するという案がありますが、今回は強い展開でサポート(週足)を売りが抜いてきたという背景があるので、少しもったいないかなと。
その後、安値で反発した上昇波に対して戻り売りが加わりますが、攻防になった結果上抜かれてしまうタイミングは利確しても良さそうですね。
遅くとも、その上のレジスタンスを上抜かれたタイミングでは利確、もしくは微損で撤退するのが無難ですね。
結果だけ見ると、安値のサポート到達付近で手堅く利確しておくのが良かったということになりますが、この安値を作った要因が正直明確には分からない場面でした。
一応、見つければ日足レベルでサポートを引っ張ってこれますが、サポート(週足)を攻防の末抜けた勢いを止める程強いというのは予想外ですね。
ですが、基本的にチャートがすべてです。
このサポートを起点にH4レベルで大きな陽線が立ちましたので、それを事実として受け止めるだけですね。
まとめ
『EURUSD』は強い展開からサポート(週足)を下抜ける展開でした。
ですが、週の終わりでH4レベルで大きな陽線が立ちましたので、「買い材料」が出ました。
下位レベルで買っていくことも出来そうですが、忘れてはいけないのはそれまでの下降トレンドを親波とした戻り売り勢力の存在ですね。
この下降トレンドの戻り売りがどこで入ってくるのかに注意を払う展開になりそうです。
実戦例は戻り売りの場面でした。
上の画像を見ると分かると思いますが、取引時間軸レベルの「戻り売り」の親波とした下降波は、上昇調整波のダウ安値を若干抜けた下降波でした。
1ポイントでも抜けたのであれば、抜けたと判断するトレーダーであればダウ安値を下抜けたという判断なので問題ありませんが、M5レベルで「抜けた」とは判断しづらい波です。
今回は、環境的にも上位で本命の戻り売りが始まっているだろうという予測の基、上記の戻り売りを狙っていますが、上昇調整波のダウ安値を下抜けていれば、より条件としては良かったと思います。
その場合、戻ってこなかったり、戻りが浅くなる可能性もありますが、それでも注目度の高いチャートポイントまで引き付けられた時は、トレーダーとしてはトレードしやすい形だと言えますね。
トレーダーは、上位の環境を見ながら、取引時間軸で「こうなってくれたらトレードしやすいなぁ」という思惑を持ってチャートを見ていると思います。
この時に理想形にならなかったとしても、どこまでの形ならトレード出来る範疇なのか、をしっかり判断出来ると良いですね。
そして、自分が思い描いている形にならなかったら、きっぱり諦めるのも大事です。
思い描いている形にならずエントリー出来なかった時に、自分が予測していた方向にぐんぐん価格が伸びていってしまうのを見ていると、損した気分になりますよね。
ですが、この気持ちに負けて、自分のトレードの形でないのに、雰囲気でエントリーするようなトレードをしてしまうと、トータルで考えると期待値の高いトレードが出来ていなかったりしますので注意が必要ですね。
トレードの極意は「待つべし」です。