2021/11/15-19『EURUSD』チャート解説
2021年11/15-19の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、11/15-19の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週からの注目点は、「浅押し(戻り)」の展開で下降推進波が再開するかどうかでした。
実際には、「横の展開」を作って「浅押し(戻り)」の展開から、再度下降推進波が発生していく強い流れでした。
「浅押し」でも想定していたレジスタンスまでも戻らない、売りが強い展開でしたね。
その後も、一旦上昇調整が入る場面がありましたが、H1レベルにおいてFIBO50%程と注目度の高いレジスタンスゾーンが重なるところから、戻り売り勢力が入ってきて、下降推進波が再開する、素直な流れでした。
ただ、週の終わりで大きく上昇波反発して終わったので、4時間足で長い下ヒゲが出来上がっています。
そして、週足レベルでもサポートゾーンに到達した場面ではあるので、少し上昇反発の可能性を頭に入れておく必要があるタイミングではあります。
とはいえ、基本的にはH1レベルのダウ高値を上抜けるまでは「下目線」で良いですね。
このダウ高値を上抜けてくると、週足のサポートの力もあり、しっかりした上昇波になっていく可能性がありますが、それでもH4レベルの戻り売りポイントが控えていますので、少し難しい局面になりそうです。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
上の画像の緑枠の横の展開から強い下降波が発生する、強い下降トレンドの展開。
これは、最近の『EURUSD』はずっとこの売りが強いという傾向ですよね。
なので、シンプルに強いレジスタンスに引き付けて売ってみようという狙いです。
上の画像のレジスタンスの所は、だいぶ調整が浅いところなので、ここからバチンと売っていくのは難しいと思いますが、その後しっかりした下降波が発生して安値を少し下抜けるところまで攻めたので、次の戻り売りからのアタックでは安値を下抜けて大きく伸びていくのではという期待が基になってます。
下位レベルで見てみます。
戻り売り勢力が入ってきて、一旦しっかりとした下降波が発生するのを確認出来ている場面ですね。
この下降波をさらに下位レベルで分析すると、上昇調整波が最後粘っているサポートがあります。
このサポートで一度抵抗の買いが入った後、小さな攻防が出来上がり、そこから強い売り圧力がかかって下抜けていくという展開だったのですが、この最後の売り圧力が加わった価格帯が一つの重要なレジスタンスゾーンを形成しています。
なので、このレジスタンスゾーンに再度価格が調整で戻ってきた時に、反発するのを確認して、売りエントリー。
再度、戻ってきたタイミングであれば、直前に長い下ヒゲが出来ているので、ここを下抜くのを確認してから売りエントリーでも良いですが、レジスタンスから離れ過ぎてしまうので、さらに下位レベルで反発を確認したタイミングで売りエントリーというのも案ですね。
損確候補はレジスタンスゾーンの上やダウ高値の上あたりが候補ですね。
利確も見てみます。
ある程度伸びたところで、M30・H1・H4で長い下ヒゲで確定した場面があるので、この下ヒゲ確定で利確。
また、その後レジスタンスを上抜けてきたタイミング(ヒゲまで見る・見ない)で利確という案がありますね。
結果的にはホールドしておいても、再度大きな調整の後に下降推進波が再開していますが、一度建値まで戻ってきている展開なのでしんどいですね。
この大きな調整の可能性があったので、手堅く利確しておいた方が無難ですが、さらに大きく伸びる展開もあり得たので、ホールドももちろん選択肢には含まれます。
まとめ
『EURUSD』は相変わらず、強い「下落」の展開が続いています。
週足のサポートゾーンに到達しましたので、上昇反発の展開も少し頭に置いておく必要が出てきています。
ですが、基本的には重要なレジスタンスを上抜けるまでは下目線でよいのかなと。
実戦例は戻り売りですが、強いトレンドが出ている時はシンプルに考えてトレードをするのが結果的には成績も安定しやすいですね。
強いトレンド方向に対して、ポジションを持つことだけを考える。
そして、どうせポジションを持つならどのタイミングが良いのか?
出来れば「強いチャートポイント」を背にしてポジションを持った方が自分のポジションも守られやすい。
まあ、強いトレンドの時に限らず、トレードの基本だとは思いますが、強いトレンドの時程もっと素直にチャートを見ると良い結果になりやすいですね。
FX初級者は、強いトレンドが出ているのに、それに対してのカウンターを狙ったりしがちです。
たしかに、カウンターを狙うようなトレードもありますが、まずはシンプルに強い追い風を受けた素直なトレードをすることを心掛けた方がトレード成績は安定するはずです。
トレードに「芸術点」は無いのですから、わざわざ難易度の高い技に挑む必要性はないんですね。
無駄な動きの無くなった武術の達人のように、あっけないくらいにシンプルなトレードが究極の理想かなと思います。