「波」という表現は絶妙
今回は、「トレード手法」についてというより、雑記のような感じです。
ふと、思ったこと。
FXチャートにおける価格の動きを「波」と一番最初に表現したのは誰なんですかね?
『エリオット波動理論』とかで、ラルフ・N・エリオットが一番最初だったりするのかな、、、
FXの価格の動きを「波」に例えたのは、本当に絶妙ですよねって話なんです。
「寄せては返してく 波のように」なんて歌詞がありますが、波は陸に「寄せる波」と陸から「返る・引く波」の2種類があります。
FXチャートも「上昇波」と「下降波」の2種類ですよね。
波打ち際で波が寄せては返してくのを繰り返すのを眺めているのと、FXチャートで価格が上昇したり下降したりするのを眺めているのは、とても似ています。
そもそも、おそらくそういう理由でエリオット氏も「波」に例えたんでしょうね(笑)
ただ、FXでも株式でも「チャート」の価格の動きから、「波」を想像したのは、本当にすごい発明だなって感心します。
おかげ様でトレードをする時にとてもイメージしやすい。
「波」にまつわる事柄はFXチャート上でも同じような感じだったりします。
例えば、「寄せては返す」というのは、「波が寄せたら、次は必ず波が引いていく」ということ。
FXチャートでも「上昇波の後は、必ず下降波が来る」ということですよね。
もちろん、レンジを挟んでそのまま上昇ということもありますが、いつかは下降波が来ます。
「上昇→下降→上昇→下降…」を永遠と繰り返しているという、当たり前の事実。
波打ち際で波を眺めていると、小さい波だったり大きな波だったりしますよね。
FXチャート上でも、小さな価格の動きだったり、大きな価格の動きだったりします。
これも原理としては同じような感じですよね。
波を作るエネルギーがたまたま重なると、陸に到達する時には大きな波になります。
FXでも、色々な時間軸や色々な思惑の注文が重なると、大きな価格の動きになります。
波打ち際で、引いていく波と押し寄せる波がぶつかって「白波」が立ちますよね。
その後に、押し寄せる波のエネルギーが打ち勝って、またバシャンと波が打ち寄せます。
上昇推進波に対して、一時的に「押し」が入ったけど、結局押し目買い勢力が入ってきて、少し攻防があった結果、再度上昇推進波が本格化していく様と似ています。
「白波」の部分なんかは、下降調整波に対して、押し目買い勢力が入って、ダブルボトムなんかで反転していく時の様なのかなと。
そうすると「波打ち際」もさながら「チャートポイント」の様ですよね。
そして、ずっと波打ち際を眺めていると、ある事に気づきます。
そうです、波打ち際が移動していくんです。
海は月の引力の影響などで「満潮→干潮→満潮→…」を繰り返すので、時には波打ち際が陸に近づいたり、陸から離れていったりしますよね。
これも、FXチャートではさながら「フラクタル構造」のように、「上昇→下降→上昇→…」を繰り返しながらも、上位時間軸レベルで価格帯を移動していく様に似ています。
下降トレンドは「高値(レジスタンス)=波打ち際」がじわじわ切り下がっていきますので、さながら「干潮」に向かう時の海の様ですね。
こんな感じで、実際の「波」に意識を向けてみると、FXチャートの価格の動きを「波」に例えたのは、本当に絶妙な表現だなって思うのは私だけですかね?
まとめ
今回は雑記のような感じ。
FXチャートの価格の動きを「波」に例えたのは、本当に絶妙だなという話。
「上昇と下降」「エネルギーの重なり」「エネルギーのぶつかり」「フラクタル構造」と、色々な面で波とFXチャートは似ている所があり、実際にチャート分析をする時にも非常にイメージ作りに役立っています。
実際の「波」とFXチャートの「価格の動き」で大きく違う所は、「人間の意志によって動いているかどうか」という点です。
FXの価格は「多数決の原理」で動くので、FXで利益をあげる為には多数決の多数派にポジションを取る必要があります。
もちろん、他の相場参加者1人1人に考えを聞いてまわるわけにはいきません。
なので、その他の相場参加者の心理を「FXチャート」に「テクニカル分析」を用いて読み解いていくわけです。
その時に、実際の「波」とFXチャートの「価格の動き」には非常に似た点がいくつもあるので、「波」というイメージは、チャート分析をするのに役立つわけです。
実際の「波」は「自然の力」で動いていて、FXチャートの「価格」は「人間の心理」で動いています。
これだけ似通った点が多いのは、ある程度大勢の人間の心理は、もう「自然」と呼べる領域なのかもしれないですね。
ですが、「自然」と呼べるだけの集合体だったとしても、やはり「人間」なんですね。
「利益をあげたい」「損をしたくない」という心理が必ず存在します。
そこにFXを攻略出来る「鍵」があるわけです。
他の相場参加者がどう思っているか?どういう心境なのか?を意識してチャート分析が出来るようになると、ぐっとトレード成績が安定すると思います。