2020/5/11-15『EURUSD』チャート解説
2020年5/11-15の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、5/11-15の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
H4レベルのサポートに到達して、調整上昇波が発生したところで、前の週は終わりでしたね。
この週は、この調整上昇波がどこまで調整に戻るのかというのが、1つのポイントでした。
そして、H1レベルのチャートで見ても分かる通り、1回「再調整」の展開がありましたね。

この1度目の大きな戻り売り勢力によって発生した下降波は、上昇調整波のトレンドを崩していきましたが、この戻り売りは「親」の波のFIBO38.2%を少し過ぎた程度の浅い戻りからの戻り売りでした。
なので、上昇調整波を発生させていた急所のサポートゾーンに到達すると、抜けきれずに上昇反発して、むしろ戻り高値を抜けてしまい、「再調整」の展開になってしまいました。
このように、FIBO50%にも満たない戻り売り(押し目買い)は、再調整の展開になってしまうリスクがありますので、要注意ですね。
次に、もう1度戻り売り勢力が入ってきますが、これは上昇調整波を崩す程ではなく、押し目買いによって再上昇していきます。
そして、FIBO50%の戻しとレジスタンスゾーンが重なったところから、強い戻り売り勢力が入ってきました。
この戻り売り勢力は強く、上昇調整波のトレンドを崩していきました。
親波のFIBO50%を戻して調整していることと、一度再調整の展開を挟んでいること、そしてレジスタンスゾーンと重なっているので、1度目の戻り売りよりかは安心出来る戻り売り勢力と言えますね。
サポートゾーンは一度では抜けれきれずに上昇反発していく流れでこの週は終了でした。
実戦紹介
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
H4レベルの戻り売りが入り、下降波の勢いが本格化して、上昇調整を崩した後の場面ですね。
この下降波を使って、戻り売りを狙っていくトレードプランです。
さらに下位レベルで見てみます。
下降トレンドの中、急所のレジスタンスゾーンに戻りを引き付けてから、基本的には「材料」を確認して戻り売りを狙っていきます。(バチンと入るのもアリですが・・・)
どのくらいの材料で売っていくのかは、トレーダーのスタイルの違いにも寄るところですが、理由は後述しますが、今回はなるべく早目に入っていきたいです。
さらに下位レベルで見てみます。
レジスタンスゾーンに引き付けた後に「材料」を見ていきます。
到達直後に、小さいダブルトップを形成して、ネックラインを割ったので、ここで売りエントリーはありですね。
ですが、このダブルトップのネックラインを下抜けたとしても、まだ上昇調整波の押し目買いが入ってくることが想定されるので、損確はレジスタンスゾーンの上に置いておいた方が無難かと思います。(スタイルの違いの範疇なので、ダブルトップの上に入れるのもありです)
この後、上昇調整波の押し目買いが入ってきて、再度レジスタンスゾーンに入ってきますが、先程と同じような高さで止まりました。
その後、さらに下位レベルでダブルトップを形成しましたので、このダブルトップのネックライン割れで、大きなダブルトップの形成を予測して、売りエントリーというのもありですね。
概略図で簡単にイメージを説明すると、こんな感じです。
これは、レジスタンスとレジスタンスに到達している波の「レベル感・強さ」によって、成り立つかどうかが決まってきます。
今回は、遅くとも大きなダブルトップのネックライン割れでは売りエントリーがしたいですね。
このネックライン抜けであれば、損確をレジスタンスゾーンの上ではなく、ダブルトップのすぐ上に置く方がおすすめです。
利確に関しては、高値抜けでは手堅く利確したいところです。
レベル感にもよりますが、上の画像で示した高値のところを上抜けた時点では利確したいですし、そもそも上昇調整波の急所のサポートゾーンに到達した時点での積極的利確でもありですね。
さて、今回はなぜ早目のエントリーを考えているのかと言うと、もう一度上位のチャートを見てください。
先程の画像を見た時点で、「あれ?」と思った方もいると思いますが、「戻り売り」を考えているトレード場面にも関わらず、サポートゾーンに到達している場面なんですよね。
これは、このサポートゾーンは一度左の「再調整」の展開の時に使っていて、「再突入」の形なんですよね。
また、小さい方のサポートゾーンは、M30レベルであれば、終値で下抜けています。
ですが、H1レベルでは下ヒゲを付けているので、やはり再度上昇反発する可能性が多分にあります。
なので、今回のトレードプランは、「もし下抜けたらおいしいぞ」というスケベトレードだったわけです。
ですが、サポートゾーンでの再度の上昇反発も頭には入れているので、トレードをするにしても、早目に入って、危なそうだったらすぐに抜けるという感じになったんですね。
まとめ
この週は、H4レベルのサポートに到達した波の調整がどこまで戻るかという週でした。
38.2%の戻り付近で、一度戻り売りが強く入ってきて、上昇調整波を一度崩しましたが、結局はサポートゾーンを下抜けられずに上昇反発してきて「再調整」の展開になりました。
これは、結構よく見る場面なので、チャート分析する時に、この「再調整」は1つのシナリオとして常に頭に置いておきたいです。
結局、FIBO50%程戻って、レジスタンスゾーンと重なったところからの戻り売りが本格化して、再度サポートゾーンに突入して、一度弾かれて上昇反発しているところでこの週は終わりです。
なので、次の週はまたこの上昇調整波を確認していく感じから始まると思います。
さて、実践例に関してはリスクがあると承知の上でのスケベトレードでした。
まあ、厳密に言えば、まったくリスクの無いトレードなんていうのはそもそも存在しませんが、今回のは結構「踏み込んだ」と言えるトレードプランではあります。
ですが、一応トレードプランのコアとして据えるだけの「戻り売り」の環境や材料を集めた上で挑んでいますし、またリスクを念頭において置けば、強気でホールドして結局損確みたいなことも避けられたりもします。
もちろん、もっとリスクを抑えたトレードプランを立てられる所でトレードすべきなのは言うまでもありませんが、、、参考までに。