【週報ラプラス】2020/8/24-28『EURUSD』FXチャート解説

アイキャッチ画像週報ラプラス

2020/8/24-28『EURUSD』チャート解説

2020年8/24-28の週の『EURUSD』FXチャート解説です。

まずは、8/24-28の週のEURUSDの「H4」「H1」のFXチャートから見てみましょう。

週報1

週報2

前の週からの攻防が引き続き続いた流れでした。

H4レベルの上昇トレンド継続派が買い支える急所のサポートゾーンを下抜けるのかどうかが注目点でしたね。

週足レベルのレジスタンスからの売り勢力がサポートゾーンへ向けて入ってきますが、買い勢力も買い支えて横の展開になりました。

週報3

週足レベルのレジスタンスからの下降トレンドへの流れを支持する戻り売り勢力とH4レベルの上昇トレンドの継続を支持する押し目買い勢力がほぼ五分五分の割合だったので、「横の展開」になったわけです。

この展開は、おそらく米国の経済指標の発表を受けての大口の機関投資家などの注文を受けて大きく上下に動いた後、緩やかに上に抜けていきました。

経済指標の結果を予測することや、結果を受けてどのくらい織り込み済みだったのかなどを判断して流れを読むことはファンダメンタルズ分析の領域ですが、これはプロの経済アナリストなどでも難しいことです。

ただ要因はなんであれ、最終的には「注文」という形で実行されて、チャートに反映されますので、基本的にはチャートを分析すれば良いわけです。

もちろん、大きな経済指標の発表で大きく動く波は予測しづらいので、大きな経済指標の発表前後はテクニカル分析を基にしたトレードは避けるのがベターですね。

さて、横の展開を上抜けた波はレジスタンスゾーンに到達しました。

この後は、上昇トレンドが継続するのであれば、色々なパターンが考えられますが、調整を確認しながら、レジスタンスゾーンを上抜けていくのかどうかが注目ですね。

週報4

もしも、このまま上昇トレンド継続の流れになるのであれば、その手前の横の展開で何度も買われたサポートゾーンを下抜けるのはおかしいですよね?

なので、調整が入ったとしても、このサポートゾーンは下抜けずに伸びていくのが上昇トレンド継続の条件になりそうですね。

実戦紹介

では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。

まずは、下の画像を見てください。

週報5

週足レベルで上ヒゲになり、下降波が発生して、大きな安値を下抜けた場面。

この下にはH4レベルの急所のサポートゾーンがあるのですが、H1レベルでしっかりとした下降トレンドが形成されているので、急所のサポートゾーンを下抜けるかもしれないという期待を持った下降トレンドに対して戻り売りを狙っていくトレードプラン。

下位レベルで見てみます。

週報6

基本的には上昇調整波の崩壊を狙いたいところですが、急所となるダウ安値までの幅が広いので、今回は十分引き付けたうえで、下位レベルの上昇波の反転を捉えにいきます。

上昇調整波を構成している下位レベルの波を詳細に見てみます。

週報7

上昇調整波を構成している下位レベルの上昇波の急所からの押し目買いが失敗に終わって、急所のサポートゾーンを下抜けたところで売りエントリーです。

これは、下位レベルでのトレンド転換でエントリーしていますが、まだ上昇調整波がトレンド転換したわけではないので、通常よりも早いタイミングでの仕掛けです。

なので、デメリットとしては調整完了を捉えきれていない可能性があるので、「再調整」の展開に巻き込まれる可能性があります。

FXの押し目買いの敵「再調整」って何!?
FXの押し目買いを狙って、「再調整」の展開で負けた事があるトレーダーは多いですよね。まずは「調整」「再調整」の背景や仕組みを理解することから始めましょう。

つまり、勝率が低くなるということ。

メリットとしては、下位レベルの根拠で早目に仕掛けているので、損確幅は小さくなっているので、損益率を出しやすいということ。

週報8

このようなエントリーをしているという理解があれば、決済の方でバランスを取ることが出来ます。

つまり、「損益率型」のエントリーをしているので、「勝率型」の決済を意識することで、損益率型に偏り過ぎることを防げます。

もちろん、この辺りはトレーダーのスタイルの違いによるところなので、決済も大きく伸ばす方向性でも構いませんが、数学的には勝率は下がるということですね。

今回であれば、売りエントリー後に上昇調整波はまだ崩れたわけではないので、上昇調整波が続伸びする「再調整」の展開に注意を払っておくと、勝率型に寄せることが出来ます。

週報9

上昇調整波がトレンド転換する急所のサポートゾーンに到達した時点での積極的利確もありだし、少なくともダブルボトムのネックラインを上抜けたタイミングで利確しておくと、勝率型に寄せられます。

その後、上昇した波はレジスタンスゾーンで抑えられて結局下がっていきますが、やはり上昇調整波がトレンド転換していないので、この上昇を耐えるのは人によってはメンタル負荷がかかります。

また、そもそもこの場面のすぐ下にはH4レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンが控えているので、そこを抜ける体でホールドするのかどうかにもよってきます。

もちろん、急所のサポートゾーンを下抜ければ大きく伸びることが期待出来ますので、勝率低下を理解して大きく取りにいくのも1つの判断ですが、このサポートゾーンと戦わないのであれば、上の画像の上昇調整波の急所のサポートゾーンから先の伸びしろはあまり無いということなので、早目に利確してもいいですね。

まとめ

『EURUSD』はH4レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンは下抜けることなく、横の展開から再度上昇の流れでした。

『EURUSD』の上昇意欲なお強しという感じですね。

高値にあるレジスタンスゾーンを抜けて、次のチャートポイントを目指すのかどうか注目です。

長い時間軸レベルになると、やはりファンダメンタルズ要素で流れが生まれたりします。

このファンダメンタルズ要素を読み切るのは難しいのですが、結局チャートに反映されるわけで、トレーダーはチャートを分析して素直に下位レベルで拾っていけば良いのかなと。

今回の実戦例は、いつもよりも早仕掛けのエントリーです。

早仕掛けは少しだけ使うのにコツがいるのですが、重要なのは自分がどのようなトレードをしているかを理解しておくことですね。

今回であれば、上昇調整波の下位レベルの波の反転を捉えて売りエントリーはしているけど、まだ上昇調整波自体はトレンド転換していないので、再調整のリスクがあるということ。

その分、損確幅を小さく抑えているので、再調整の展開を警戒して早目に利確するという判断も出来るわけですね。

エントリーで多めにリスクを負った分、決済でリスクを減らしてバランスを取るイメージですかね。

もちろん、エントリーでも決済でもリスクを負って、上手く行けば損益率が10倍以上なんてトレードも可能ですが、その分勝率が下がっていることを理解しておくことですね。

タイトルとURLをコピーしました