2020/11/2-6『EURUSD』チャート解説
2020年11/2-6の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、11/2-6の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週でH4レベルの下降トレンドの急所のレジスタンスゾーンを上抜けられずに落ちてきた下降波が、再度日足レベルの押し安値候補を形成しているサポートゾーンで買い支えられるかどうかが注目点でした。
結果的には、サポートゾーンで買い支えられる展開から、H1レベルでは上昇トレンドに転換して、再度H4レベルのレジスタンスゾーンを目指すかどうかという流れでしたね。
ですが、この週は米大統領選が11/3にありましたので、さすがに米大統領選の開票中は大きな指標発表の時のような乱高下が予想されました。
実際にも日本時間の11/4は米大統領選の開票速報に影響されるように価格が乱高下しましたね。
もちろん、この乱高下は取れなくても良いというか、手を出さない方が良いと個人的には思います。
ファンダメンタルズ要素はなかなかプロの経済アナリストでも読み切るのは難しいです。
この乱高下中にサポートゾーンを少しオーバーシュートしますが、やはり買い支えられていることから、ファンダメンタルズ要素で価格が動く中でも、注目度の高いチャートポイントはしっかり意識されていることが分かりますね。
その後、下位レベルで戻り売りが2度程失敗に終わったあたりから、少し落ち着きを取り戻して、ファンダメンタルズ要素を吸収してトレードが出来そうな雰囲気が出てきます。
実戦紹介
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
米大統領選の乱高下がひと段落して、上昇トレンドが発生した後を下位レベルで押し目買いで拾っていくトレードプランですね。
下位レベルで見てみます。
上位レベルでの押し目買いが入って、高値付近まで上昇後調整が入った場面ですね。
M5レベルの押し目買いを狙います。
サポートゾーンの中まで引き付けて、下位レベルで反発上昇を捉えて買いエントリーという案ですね。
このサポートゾーンと高値付近のレジスタンスゾーンとの攻防になるという見立てであり、上昇トレンドが継続するのであればサポートゾーン側が勝利する確率が高いという予測が前提になってますね。
なので、なるべく安い所で反発を確認して買いポジションを建てておこうという戦略です。
このレジスタンスゾーンとの攻防を避けたいという場合には、レジスタンスゾーンを上抜けるのを確認した後の戻りを待って、押し目買いで入っていくというのも1案ですね。
損確はそれぞれ、サポートゾーンの下だったり、押し安値候補だったりが基本になると思います。
利確に関しては、環境認識として上位の高値圏ではあるので、ダブルトップのネックライン割れあたりで手堅く利確しておくのがベターですね。
もちろん、この上位のレジスタンスゾーンは再突入という形なので、少しの反発で抜けて伸びていく展開もありますので、設定した損確は割らずに伸びていく自信があればホールドするのもありではあります。
まとめ
『EURUSD』は米大統領選の影響も受けましたが、結果的には日足レベルの上昇トレンドの押し安値候補にあるサポートゾーンで買い支えて、再度H4レベルのレジスタンスゾーンに再突入という展開でした。
今後は、このレジスタンスゾーンを上抜けることが出来るかどうかが注目点ですね。
実戦紹介については、どこで仕掛けるかはトレーダーのスタイルによって結構変わってくるところですね。
サポートとレジスタンスの攻防になると読んで、早目にポジションを仕込んでおくのが好きなタイプのトレーダーであれば、サポートゾーンからの上昇で買いポジションを建てるかもしれません。
また、より慎重なトレーダーであれば、レジスタンスゾーンの上抜けを確認した後の戻りまで待ってから、買いポジションを建てるかもしれませんね。
個人的には高い期待値がトレードプランに積まれていれば、どちらのスタイルでも構わないと思います。
前者のトレードの方がより「損益率型」であり、後者のトレードの方がより「勝率型」ではありますね。
今回の場面は、環境的には高値圏でもあったので、より慎重に上昇トレンド継続派の存在を確認した後に買いポジションを建てた方がベターという考え方もできますし、早目に買いポジションを建てた方が逃げやすいという考え方も出来ますので、やはり一長一短。
大事なのは、発生したトレンドに対して、素直にフォローしていくっていうことだったりします。