2021/12/13-17『EURUSD』チャート解説
2021年12/13-17の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、12/13-17の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
この週は、以前から続く攻防の中を上下する展開で、攻防をブレイクするような展開にはならなかったですね。
H4レベルの下降トレンド継続支持派が売り圧力を加えているH4レベルのレジスタンスと、週足サポートを背景とした買い勢力が買い支えるH1サポートとの間の攻防が継続しています。
週の前半、大きな攻防の中に小さな攻防が出来上がっています。(上の画像のピンク色枠)
この攻防を売り勢力が勝利することで、再度攻防の下限であるダウ安値(H1)にアタックを仕掛けますが、やはり買い勢力側に買い支えられて大きく上昇反発してしまいます。
これが、1時間足・4時間足・日足で大きな下ヒゲを形成してしまい、売り勢力側の気勢は削がれてしまった感じですね。
なので、今度は上昇波が伸びていき攻防の上限を形成しているH4レベルのレジスタンスゾーンに到達しますが、こちらもやはり売り勢力側によって反転する流れでした。
この反転によって発生した下降波がまた攻防の下限に到達したところで週の終わりでした。
今後の注目点はやはり、この大きな攻防に決着がつくのかどうかですね。
攻防が始まった前半とは違い、横の展開を作ってきましたので、下に抜ければ素直に伸びていく展開は十分あり得そうですね。
ですが、上に抜けた場合は、上位の戻り売りが待ち構えていますので、注意が必要な展開になりそうです。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
緑色レベルの上昇トレンドが大きな攻防の上限を形成しているレジスタンスゾーン(H4)に到達した場面ですね。
レジスタンスゾーンからの売り圧力によって下降波が発生していますが、緑色レベルの上昇トレンドのダウ安値は下抜けは出来ていない状況ですね。
ですが、この上位のレジスタンスゾーンを上限とした攻防がまだ続くという予測の基、その後にWトップの絵が見えてきたあたりでサポートを下抜けた下降波に対して戻り売りを狙っていくトレードプランですね。
下位レベルで見てみます。
レジスタンス(H4)に到達して大きな下降波が発生して、緑色レベルのダウ安値を下抜けられずに上昇反発してきて、再度レジスタンス(H4)に到達してWトップの展開を考える相場参加者達が現れるかどうかという場面ですね。
そして、実際にも売り圧力が再度かかり、緑色レベルの波のサポートを下抜けることが出来た下降波が発生しましたので、この下降波に対して戻り売り。
再度、戻りをレジスタンスゾーンまで引き付けて反発を確認して売りエントリー。
または、下位レベルでしっかり波が崩れるのを確認して売りエントリーなんかが案ですね。
損確候補は戻り高値候補の上か、親波の高値の上が候補になりそうです。
利確も見てみます。
緑色レベルのダウ安値付近で手堅く利確するという案。
また、大きな攻防の下限付近まで伸びたところでしっかり利確するという案がありますね。
もちろん、良い位置でポジションを持てていますので、攻防を下抜けていく展開に期待してホールドという案もありますが、その場合は大きな戻しは覚悟しないといけませんね。
まとめ
『EURUSD』は相変わらず、大きな攻防の中を上下している展開ですね。
この大きな攻防に決着が付くがどうかが注目点ですが、年末ということもあって少し動きが読みづらいですね。
横の展開を作ってきているので、下に抜けた場合は素直に伸びていく展開もありますが、年末の取引量で大きく伸びていくのかどうか。
実戦例は、戻り売りのトレードプランですが、取引時間軸レベルにおいてダウ理論ベースでトレンドに逆らっているのがポイントですね。
基本的に、取引時間軸のトレンドに逆らったトレードは難しくなりますので、それなりの根拠が必要です。
今回は、数週間に渡って守られているレジスタンスゾーン(H4)を背にしているというのが一つ。
このレジスタンスゾーンから一度しっかりとした強い下降波の発生を確認しているのが一つ。
そして、緑色レベルのダウ安値ではありませんが、下位レベルにおいてのダウ安値になるサポートの下抜けを確認しているというのが一つですね。
以上の材料から、「大きな攻防が継続して、再度下限に向かって反発下落していくのでは?」という予測の基、戻り売りを仕掛けるという考えですね。
取引時間軸のトレンドには逆らっているものの、この取引時間軸のトレンドが終焉を迎えそうだという材料が十分だという判断です。
取引時間軸のトレンドよりも強い、さらに上位のトレンド(H4レベルの下降トレンド)は味方にしているわけです。
そして、そのさらに上位のトレンドの急所のレジスタンスを背にしたトレードプランです。
どのような「根拠」が揃った場面でトレードをするかはトレーダー次第ですが、期待値の高いトレードをする為には、やはり「根拠」が重要です。