2021/5/17-21『EURUSD』チャート解説
2021年5/17-21の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、5/17-21の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週で日足レベルのレジスタンスゾーンの下限に到達して押しが入った場面でした。
その後、H4レベルの押し目買い勢力が入ってきて、そのまま高値抜けが出来るかどうかが注目点でしたが、レジスタンスゾーンから少し売り圧力がかかり、下位レベルでの攻防が出来あがりましたが、買い勢力側が勝利して、そのまま高値抜けをしていく展開でした。
その後、日足レベルのレジスタンスゾーンの上限に到達したところから、売り圧力がかかり、H4レベルで押しが入っていく展開。
その後、H1・H4レベルの押し目買い勢力がFIBO38.2%程の浅い調整が済んだところから入ってきます。
上昇波が高値抜けする前に再度押しが入っていますが、この押しが少し強い感じです。
H1・H4レベルの押し目買いが入ってきた水準が少し浅いので、一旦サポートゾーンを下抜けての「再調整」の展開になるのか、それともサポートゾーンを買い支えてそのまま高値抜けしていく展開になるのかが注目点ですね。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
H4レベルの押し目買い勢力が入ってきて、再度高値抜けを目指している場面。
高値付近のレジスタンスに到達して、下位レベルで一度ダブルトップを形成してネックラインを下抜けてしまいます。
しかし、そこから「ダマシ」の展開で強い強い上昇波が発生して、レジスタンスを上抜ける流れでした。
この強い上昇波の押し目買いを拾っていくトレードプランですね。
下位レベルで見てみます。
レジスタンスを上抜けた上昇波は、上の画像の赤線の通り1波で認識することも出来ますが、少し細かく見ると2波にも分解できます。
その両方の上昇波の急所のサポートゾーンが重なるところは、強い買い圧力がかかりそうですよね。
都合よく、このサポートゾーンが重なるところまで押しが入ってきてくれたので、ここからさらに下位レベルで上昇反発を確認して買いエントリー。
もしくは、ダブルボトムのネックライン抜けを確認して買いエントリーなんかが候補ですね。
もちろん、他のタイミングで買いエントリーしても問題ないですね。
損確候補は押し安値候補のすぐ下や、サポートゾーンのすぐ下あたりが候補ですかね。
利確も見てみます。
ある程度伸びたところで、H&Sの形からネックラインを下抜けている場面で利確。
また、その後の大きなダブルトップのネックライン割れで利確なんかがベーシックな利確のタイミングですかね。
もちろん、レジスタンス到達で積極的利確や、ホールドという選択肢もあると思いますが、2つ目の大きなダブルトップのネックライン割れで決済しておくのが無難かなと思います。
まとめ
『EURUSD』は相変わらず、上昇勢力が強い展開が続いています。
日足のレジスタンスゾーン到達後も、攻防の末再度上昇していく展開でした。
しかし、現在は日足のレジスタンスゾーンの上限で強めの押しが入っている場面です。
H1・H4レベルの押し目買いが入ってくる水準もFIBO38.2%程の浅いところからだったので、「再調整」の展開も頭に入れておいた方が良さそうですね。
実戦例は押し目買いを選択していますが、ここ最近の『EURUSD』の上昇力を見ていると、基本的に「買いの材料」を見つけて買っていく戦略が立てられるのを待った方が良さそうですね。
今回の実戦例では、ダブルトップのネックライン割れを否定する「ダマシ」の形で強い上昇波が発生したので、このエリアではまだまだ買い勢力が強いだろうという予測が基になっています。
「ダマシ」を回避するコツという記事にも書きましたが、「ダマシ」が起きるメカニズムとして、そもそも「本命」の方向感に逆らっているという要因があります。
裏を返せば、「ダマシ」が起きた方向にその後順調に伸びれば、その波レベルにおいて「本命」の方向感である可能性が高いとも言えます。
もちろん、方向感を判断する「材料」の1つではありますが、強い材料の1つです。
「ダマシ」が起きるのには、それ相応の理由・力が必要ということですね。
今回は、そのダマシが発生した場面を利用したトレードでした。
「ダマシ」に巻き込まれるのは嫌なので、「ダマシ」という言葉は嫌いな人は多いと思いますが、「ダマシ」を上手く利用することを覚えれば響きの良い言葉にも聞こえてくるのでは?