2021/5/10-14『EURUSD』チャート解説
2021年5/10-14の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、5/10-14の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週から、日足のレジスタンスゾーンに突入しており、このレジスタンタスゾーンを上抜けることが出来るかどうかが注目点でした。
この週の頭で、早速H1レベルのダブルトップの形で抑えられましたが、それまでの上昇力も強いのですぐにダマシのような展開で押し目買いが入ってきましたが、これもさらに大きなダブルトップになるような展開で売り圧力がかかり、日足レベルのレジスタンスゾーンが強いことが分かりました。
この大きなダブルトップのネックライン割れが起きたことで、しっかりと下降調整波が発生する展開でした。
この後は、H4レベルの上昇波の中腹程にあるサポートゾーンで押し目買いが入ってきて、下降調整波継続派との攻防になった後、押し目買い勢力側が勝利して、再度上昇推進波が再開しています。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
日足のレジスタンスに到達後に、2回目の大きなダブルトップのネックラインを下抜けた為、ある程度H4レベルで大きな下降調整波になるだろうという予測の基、戻り売りを狙っていくトレードプランですね。
下位レベルで見てみます。
ダブルトップのネックラインを下抜けた親波とする下降波のFIBO50%程にあるレジスタンスまで上昇調整波が戻ってきたところから、戻り売り勢力が本格的に入ってきます。
重要なチャートポイントを抜けた後の波の戻りなので、FIBO50%程の浅い調整から推進波が再開することが多々ありますが、やはり調整が浅いので慎重に上昇調整波を崩す程の戻り売りが入ってくるかを確認します。
その後、上昇調整波のダウ安値を下抜けましたので、下抜けた下降波を親波としてレジスタンスゾーンまで引き付けたところから、さらに下位レベルで反発を確認して売りエントリーを入れていきます。
ギリギリ、レジスタンスゾーンまで届いていないところからも下位レベルで反発が見られるのでそこで売りエントリーをする場合もあると思います。
その時、損確を戻り高値候補にタイトに入れてる場合は一度損確になってしまっていると思いますが、次にレジスタンスゾーンにタッチした場面で入り直すのでも良いですし、損確をもう一段上のレジスタンスゾーン(大きな戻り高値候補)のすぐ上に入れておく案もありますね。
利確も見ておきます。
サポート(H4)レベル到達で積極的に利確、もしくは上昇反発を確認して利確という案。
少なくとも、緑色レベルのダウ高値抜けでは利確しておきたい場面でしたね。
さて、実はそもそも経済指標の発表を控えていた場面だったんですね。
なので、経済指標発表前に親波の安値到達付近で利確しておくという考えもありますし、そもそもトレードをしないという考えもあります。
最初のエントリーチャンスから、経済指標発表まで4時間程あり、最終的にはM1・M5レベルの戻り売りに乗る形だったので、時間を考えれば1波程は伸びても良いかなという感じでしたので、エントリーしたけれど本格的な下降推進波は発生しなかったけど、ある程度含み益が出ているので利確しておこうかな、という考えが一番無難でしたでしょうか。
まとめ
『EURUSD』は、日足のレジスタンスゾーンに到達してH1レベルのダブルトップを作って下落していく展開でした。
しかし、この下落はあくまでH4レベルの上昇トレンドにおいて「下降調整波」です。
なので、H4レベルの上昇波の中段程にあるサポート上で攻防になった結果、押し目買い勢力が勝利して再度上昇推進波が発生しているという展開でした。
今後は、またこの上昇波が日足レベルのレジスタンスゾーンを上抜けていけるかどうかが注目点ですね。
実戦例は、ダブルトップのネックライン割れ後の下落していく展開の中を戻り売りで拾っていくトレードプランでした。
上にも書きましたが、エントリーする時点で後4時間ほどで米国の経済指標発表というタイミングでした。
トレードプランの取引時間軸がもっと大きければ、見送るという判断の方が良さそうですが、上で解説した通り最終的にはM1・M5レベルの下降波の戻り売りに乗るような展開でしたので、時間的には余裕があったと考えます。
ですが、結果的にはエントリー後の攻防に時間がかかり下降推進波に本格的に火が付く前に経済指標の発表の時間を迎えたので、その時点で事前にポジションを閉じておくのが無難な考え方だと思います。
エントリー時点では「指標発表までに大きく1下落してくれたらいいな」くらいのイメージですかね。
ちなみに、もっと大きな経済指標の前には価格の動き自体が無くなってしまうので、トレードは避けた方が無難です。