【週報ラプラス】2021/5/24-28『EURUSD』FXチャート解説

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2021/5/24-28『EURUSD』チャート解説

2021年5/24-28の週の『EURUSD』FXチャート解説です。

まずは、5/24-28の週のEURUSDの「H4」「H1」のFXチャートから見てみましょう。

週報1

週報2

前の週からH1レベルのサポートゾーンから買い支えられるかどうかが注目点でしたが、この週の前半からサポートゾーンからの買い勢力によって、高値抜けしていく展開でした。

しかし、高値抜けした後すぐに日足のレジスタンスに到達して、すぐに押しが入る展開。

この押しに対して、押し目買いがあまり入らずに、H1レベルのダウ安値を下抜ける展開でした。

週報3

このH1レベルのダウ安値を下抜けたことで、H1・H4レベルでは上昇トレンドが終了。

しかし、そこまでずっと上昇してきたことによって出来ている勢いがありますので、パタッとは勢いが無くならないんですよね。

もう1つ大きく波を捉えた上昇波に対してのFIBO61.8%からの押し目買いが入ってきています。

週報4

H1・H4レベルのダウ安値を下抜けていますので、素直に考えれば下げていく展開ですね。

FIBO61.8%から押し目買いが入ってきたのは、それまでの上昇波の残存勢力と考えるのが自然ですが、それでもレジスタンスゾーンを上抜けて伸びていくようであれば、それだけ『ERUUSD』を買い支えるファンダメンタルズ要素が強いとも捉えられます。

実戦例

では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。

まずは、下の画像を見てください。

週報5

緑色レベルの上昇トレンドがレジスタンス(D1)に到達して、下降トレンドに転換しています。(※左側の青〇)

緑色レベルのダブルトップのネックラインを割って下げてきた下降波に対して、やはりそこまで上昇してきた上昇トレンドの勢いがありますので、残存勢力が押し目買いで入ってきます。

その押し目買いによる上昇波と、レジスタンスからの下降波の戻り売りが攻防になった結果、一度レジスタンス(緑色)を上抜ける展開で買い勢力が勝利します。

しかし、レジスタンス(D1)付近で再度売り圧力(※右側の青〇)がかかり、サポート(緑色)レベルを下抜ける、ある種の「ダマシ」のような展開で下降波が発生しています。

このダマシを発生させた下降波のおかげで、レジスタンス(D1)から「ダブルトップ」の展開からの下落の絵がだいぶ見えてきていますので、この下降波に対しての戻り売りを狙うのが今回のトレードプランです。

下位レベルで見てみます。

週報6

ダマシを発生させた下降波は、下位レベルで確認すると、緑色の2つの下降波として認識出来ます。

青色下降波としてもFIBO50%程の深さでもある、緑色下降波の急所のレジスタンスゾーンまで引き付けた後、さらに下位レベルで下落反発を確認できたので、ここで売りエントリー。

もちろん、ネックラインの下抜け(ダブルトップ)の完成を確認した後に、戻り売りを狙う方が王道なので、このタイミングまで待ってから売りエントリーも全然アリですね。

損確はレジスタンスゾーンのすぐ上か、戻り高値候補のすぐ上が候補ですかね。

利確も見てみます。

週報7

上位のサポートゾーン到達で積極的利確や、サポートゾーンでダブルボトムを組んでネックライン上抜けたタイミングで利確という案がありますね。

もちろん、ここからの戻りをホールドで耐えて、より大きな下落を取りにいくのもアリですが、この時点ではEURUSDの上昇力はかなり強い状態でしたので、サポートゾーンと戦うのは少しリスキーかなと思います。

結果的にはサポートゾーンを下抜けて伸びていく展開でしたが、、、

まとめ

『EURUSD』は、H1・H4レベルのダウ安値の下抜けという材料が発生しました。

かなり大きな「売り」の材料です。

ですが、それまでずっと強い上昇を見せてきていたので、上昇継続派がピタッと居なくなるとも思えないですよね。

この大きな「売り」の材料に対して、上昇継続派の残存勢力がどこまで入ってくるのか、、、むしろ「ダマシ」の展開でさらに上昇していく展開になるのかどうかが注目点ですね。

実戦例は、「上位のレジスタンス到達からの下落」を背景にした戻り売りというトレードプランでした。

上の画像で示した通り、ダブルトップのネックライン割れを確認した後に戻り売りをするのでも良いのですが、ネックライン割れの前に「ダマシ」の展開があったので、それを利用して早仕掛けをしたという感じですね。

「ダマシ」が発生したから、すぐにその方向に仕掛けられるという訳ではありませんが、ダマシが発生した方向に対して、十分期待できるだけの上位の背景があれば、その方向に本格的に価格が動き出す、最後のきっかけになるような材料になることがよくあります。

今回の実戦例で言うと、レジスタンス(D1)に到達して、ダブルトップからの反転下落をイメージしていた相場参加者からすると、ネックライン抜けの前に「ダマシ」からサポート抜けの強い下降波を確認したことで、より「ダブルトップ」になる絵が色濃くイメージ出来たという感じですね。

これは、買い勢力側からすると、「ダブルトップの展開になったら嫌だな」と思っていたら、「ダマシ」が発生して、よりダブルトップになるイメージが沸いてしまい、買いポジションを決済(売り注文)するという作用をもたらします。

本命方向に沿った「ダマシ」はトレードチャンスだったりするわけです。

もちろん、「ダマシ→ダマシ」なんて展開もありますが、これはそれだけそのエリアでの攻防においてパワーバランスが拮抗していることを意味します。

こういう場面では、あまり手を出さずにしっかりと決着が付くのを確認してから、トレードしていく方が賢明ですね。

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