【FXチャート解説:EURUSD】どのタイミングで仕掛けるかはスタイルの違いではあるけれど、、、

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『EURUSD』2019/9/24頃

2019年9月24日頃の『EURUSD』のFXチャートについての解説です。

M15レベルの下降トレンドが重要なサポートを下抜けた場面です。

チャート解説1

サポートを下抜けた下降波も勢いが強く、この下降波に対して「戻り売り」を考えるのは環境的にも悪いトレードプランではない場面です。

実際にも、その後ダウ高値を上抜けずに下降推進波が再開して安値を下抜けていく流れだったので、「戻り売り」という戦略のチョイス自体は良かったといえます。

さて、ポイントになるのはこの上昇調整波をどのように捉えて、どういったタイミングで「売り」を仕掛けていくかですよね。

チャート解説2

まずは、FX初心者がやりがちな失敗パターンとして、上の画像のピンク色矢印の箇所のように、とりあえず少し反転して価格が下げ始めたら、そのまま下がっていってしまうんじゃないかと考えて、売りを仕掛けてしまうパターンですね。

もちろん、これで運よく推進波を捉えられる場面もあると思いますが、今回の場面では推進波を捉えるまでに何度も失敗に終わってますよね。

どのタイミングで仕掛けるかはトレーダーのスタイルの違いによるところではありますが、それでも早仕掛けをするにはそれなりの「根拠」「材料」が必要です。

チャート解説3

例えば、レジサポ転換で機能しそうなレジスタンスまでまずは価格を引き付けます。

そこから、緑色レベルで高値が切り下がった後や、緑色レベルのサポートの下抜けを確認できたタイミングなど、上の画像の水色エリア付近で売りを仕掛けます。

「戻り売りが期待できるレジスタンスへの到達」と「緑色レベルの高値切り下がり・サポート下抜け」などの材料を確認してからの売り仕掛けです。

それでも、緑色レベルではまだダウ安値を下抜けていないので、早仕掛けですね。

実際、この場面では緑色レベルでダウ安値を下抜けずに上昇していく流れでした。

つまり、レジサポ転換からの戻り売りの展開を考えた相場参加者もそれなりにいましたが、上昇調整波を崩す程ではなかったということですね。

チャート解説4

再調整の展開から、次はH4レベルのレジスタンスゾーンまで上昇していきます。

このレジスタンスゾーンを上抜けてしまうと、M15レベルの下降トレンドは崩れてしまうので、下降トレンド継続支持派としては最後の砦です。

この砦に価格が到達した後、緑色レベルで小さな持ち合いを下抜けたところや、ダブルトップからネックラインにもなっているサポートを下抜けたところなんかで売り仕掛けする案がありますね。

もちろん、これら上の画像の水色枠エリアでの売り仕掛けは、緑色レベルの上昇調整波のダウ安値はまだ下抜けていないので、早仕掛けです。

ですが、今回は成功しているので、前回の失敗を含めてもなんとかプラスになりそうですね。

この場面で「戻り売り」を選択すること自体は結果的に見ても間違っていなかったわけですが、「根拠」「材料」があまりに乏しい場面で雑な「売り」を何度もしかけてプラスになる程FXは簡単ではないということですね。

早仕掛けをするにしても、ある程度「材料」を確認してから仕掛けることがポイントなのですが、この環境であれば、どのくらい材料であれば仕掛けてもトータルでプラスになるというのは経験の領域なので、やはりデモトレードなどで練習をする必要があります。

チャート解説5

ちなみに、緑色レベルの上昇調整波がしっかり崩れるまで待つと、上の画像の水色エリアでの売り仕掛けになると思います。

水色エリアは、1時間足でもダウ安値を終値で下抜けを確認できたという「材料」が発生した後の場面です。

ダウ安値のすぐ下のサポートから少し上昇反発があって後、その上昇を抑え込むように下降推進波が発生していく流れでした。

まとめ

今回の場面で上昇調整波のダウ安値下抜けをしっかり確認してから仕掛けるとなると、サポート抜けとか、さらに下位レベルに落としてこんで戻り売りなんかで売るタイミングはあると思いますが、ダウ安値を下抜けた後なので、やはり推進波は勢いが出始めると、うまく乗れないこともあります。

その場合は、諦めてまた次の機会を待てば良いという考え方も出来ますし、大きな流れに自信があって機会を逃したくないのであれば、先程のように早仕掛けも含めてエントリーしていくという考えもあります。

メリット・デメリットなので、トレーダーのスタイルの違いではありますが、上に書いた通り、最低限の「根拠」「材料」は必要だということですね。

その必要な「材料」の量のギリギリを狙うか、十分確認してから狙うかという違いがスタイルの違いにはなります。

ギリギリを狙う程、「損益率型」になる傾向がありますし、十分確認してから狙うと「勝率型」になる傾向があります。

ですが、上にも書きましたが重要なのはトレードプランに成功するだけの必要な「根拠」「材料」が含まれているかどうかです。

失敗トレードを復習する時も、この「根拠」「材料」が十分だったかどうかという視点で確認してみると、自分の悪い癖が発見出来たりするかもしれません。

少なくとも、この記事の冒頭で紹介したような、戻り売りを狙うからといって、少し価格が下がり始めたからエントリーするような雑なトレードの仕方ではトレード成績の安定は見込めませんので、要注意ですね。

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