FXチャート解説 『EURUSD』2019/9/10頃
2019年9月10日頃の『EURUSD』のFXチャートについての解説です。
M30レベルで上昇トレンド中に上位の戻り売りポイントに到達した場面ですね。
M30レベルの上昇トレンド(上昇調整波)がレジスタンスに到達して、上昇が止まているのが分かりますね。
さて、このレジスタンスははっきりと注目度の高いレジスタンスではなく下降推進波のFibo61.8%のラインです。
左の方から引いてくることも出来なくはないですが、フィボナッチリトレースメントを引いている人でないと意識はしづらいチャートポイントですね。
ですが、M30レベルのチャートからも何かしら強いレジスタンスに到達しているのは、分かります。
下の画像を見てください。
「サポート下抜け」と「レジスタンス上抜け」が交互に発生しています。
これは、いわば「ダマシ」→「ダマシのダマシ」→「ダマシのダマシのダマシ」が起きている状況ですね。
それだけ、買い側と売り側の攻防が発生して、力関係が拮抗していることが分かりますよね。
つまり、順調に上昇してきていたM30の上昇調整波がなんらかのレジスタンスに到達して、売り側の圧力が増していると想像できるわけです。
さて、「ダマシのダマシのダマシ」が発生するような状況なので、明らかに力関係が拮抗しているレンジと言えます。
売り側はレジスタンスに到達したことで、「ここから下降推進波が再開する」という見立てのもと売りポジションを作りたい。
買い側は「上昇トレンドはまだまだ継続して上昇する」という見立てのもと買いポジションを建てます。
なので、この互いの目線が崩れるまでの攻防の中は複雑な動きになる可能性が高いわけですね。
この2本のラインの中でトレードプランを建てるのは良くなさそうですよね。
環境認識に自信があり、このゾーンの中でポジションを建てるにしても、損確の位置はこのゾーンの外に置いた方が良さそうな気がしますよね。
このゾーンの中でポジションを建てて、ゾーンの中で損確されても、その価格の動きはなかなか予測出来るものではありません。
この難しいゾーンの中は静観して、ゾーンを抜けて、方向感に自信がある場面になってからトレードプランを建てるのがおすすめです。
まとめ
今回の場面のように買い方と売り方が拮抗するような横の展開になってしまったら、狭いレンジの中でトレードプランをするのは出来るだけ避けるのがベター。
もちろん、大きな時間軸のレンジで幅が十分にある中であればトレードするのもアリな場面はあります。
環境認識で「レンジは静観」と決めつけてしまうと、極論FX相場は大きなレンジ相場とも捉えられますからね。
ですが、やはり環境的に「レンジ相場」の中と「トレンド相場」の中ではトレンド相場の方がテクニカル通りに動きやすく、トレードがしやすい傾向にあります。
ちなみに上で紹介した場面もあの後はゾーンを下抜けた後、一度戻り売りが入って安値付近まで下落しますが、大きく買いが入って再調整の展開という難しい流れでした、、、
通貨ペアによって、「難しい時期」というのはあるんですよね。
複数の通貨ペアを監視していて、トレンドがはっきり出ていてトレードに向いている通貨ペアがあれば、そちらの通貨ペアでトレードしていくのが良いですよね。
「難しい場面でも上手いトレードをして利益を出す」のがFX上級者という風に思われがちですが、「難しい場面に手を出さず、分かりやすい場面でしっかり利益を出す」のがFX上級者です。
チャート分析をしていて、なんだか方向感が読みづらいなと思ったら、トレードしないという選択肢も思い出してみましょう。