FXチャート解説 『USDJPY』2019/2/11頃
2019年2月11日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。
M5レベルで上昇トレンド中に押し目買いが狙えた場面ですね。
ごく普通の上昇トレンド中の押し目買いです。
FIBO50%まで引き付けた時点でこれといったサポートは無いんですが、環境認識的に買いの材料が出れば勝負してもよいかなという場面。
一応、上位の状況も見ておきます。
直前で上位レベルで横の展開になってたんですね。
何度も売り圧力がかかっていたレジスタンスゾーンを上に抜けてきた直後です。
重要なチャートポイントを抜けた後なので、上位レベルで次のチャートポイントに伸びていく波に乗れるかどうか?という場面。
ある程度攻防に決着がついた後は、後乗っかりする人達も増えて、あまり押しが深く入らず伸びていくことも多々あります。
今回の場面も最初からFIBO50%の押しで入ろうと考えているわけではなく、FIBO50%以上押しが入ったら、そこから買いの材料を確認してエントリーしようという考え方ですね。
通常の環境であれば、もう少し材料が欲しいので自信のあるチャートポイントまで引き付けたくなります。
さて、下位レベルで詳細に見てみます。
今回の押し目買いの場面、素直に買いエントリーのタイミングを探すなら、
下降調整波のダウ高値を上抜けたタイミングが考えられますね。
ややトリガーとしては小さい材料ではありますが、上記の環境認識から損益率(伸び)が期待できる場面なので、積極的に仕掛けるなら、このタイミングは一つの案ですね。
もちろん、下降調整波をもう少し大きなリズムで捉えるとダウ高値の位置はもっと高いになりますし、そちらのダウ高値抜けでもありだとは思いますが、今回は積極的に仕掛ける想定です。
さて、今回の場面に1本ラインを追加します。
下降調整波を下降トレンドと捉えている人がもちろんいますので、その人達にとってのトレンドラインですね。
ラプラスFX的にはトレンドラインは頻繁には引きません。
最低限、複数回機能していて、自然と目に入ってくるレベルのトレンドラインは補助として引いておくという感覚ですね。
トレンドラインをテクニカル分析として使用している人達も十分多く存在します。
なので、自然と見つけてしまったラインを無視するのもおかしな話なので、一応引いておきます。
そして、今回の場面ではちょうどダウ高値の水平線上抜けと、トレンドラインの上抜けのタイミングはほとんど近い位置にありましたので、これくらいの誤差ならトレンドライン派の確認も一緒にしておいた方がより安心ですね、という話です。
「チャートポイントを上抜ける」という1つの買い勢力が強いという証跡であり材料です。
これが1つあるのと2つあるのでは、やっぱり2つあった方がより強いという証跡になります。
もちろん、自分がメインとしていないテクニカル分析のチャートポイントをわざわざ無理やり見出したり、またそのチャートポイント抜けまで材料を確認する為に損益率を大幅に落としたりというのでは本末転倒です。
複数のテクニカル分析に振り回されている状況と言えますね。
今回のように、「近くだからついでに」くらいの感じで確認出来るならチャートポイントの重なりを上抜けたタイミングの方がより安心できるというわけです。
要はコスパが良いという感じです。
もちろん、元々トレンドラインの分析をメインにしている方であれば、離れていてもトレンドライン抜けまで待つのは当然かもしれません。
ですが、例えばトレンドラインは上抜けたけど、まだSMA50を上抜けてないから、その次のボリンジャーバンドσ2を上抜けてないから、、、と考えてはキリがないですよね。
あくまで、自分のテクニカル分析の主軸が何なのかは見失わないように。
まとめ
今回は、チャートポイントの重なりを抜けたタイミングは1つよりも2つの方がより安心できるという話でした。
材料が多いに越したことはないけれど、材料を集めようとしすぎて、テクニカル分析に振りまわれないようにという注意もありましたが、結構FX初級者が陥りやすいワナですよね。
上の紹介した場面なら、例えば水平線上抜けで買いエントリーしたけれど、トレンドラインで反発下降して、損確になってしまった、、、
じゃあ、今度からはトレンドラインも確認しよう。
次は、水平線・トレンドを上抜けで買いエントリーしたけど、ボリンジャーバンドσ2で反発下降して、損確になってしまった、、、
じゃあ、今度からは、、、キリがないですよね。
どれもある程度有名なテクニカル分析であれば、機能する場面はあるわけです。
そして、どのテクニカル分析も機能する場面もあれば、機能しない場面もあるんです。
FXトレーダーに出来ることは結局、確率論に落とし込むことだけです。
今回はA理論はうまくいったけど、B理論ではうまくいっていない。
次の場面はA理論はうまくいかなかったけど、B理論はうまくいった。
そんなことは百も承知で、「デモトレードでA理論をひたすらやり続ければ、期待値がプラスになる」と確認をしているから、リアルトレードで負けることがあってもA理論を続けるべきだと判断できるわけですね。
B理論がA理論より良く見えることがあるだろうし、実際優れている側面もあるわけです。
B理論を取り入れたいなら、振り回されることなく、B理論を都合よく組み合わすことが出来る部分だけを研究して組み込むべきですね。
B理論も混ぜて考えて、振り回されてしまうなら、A理論だけを突き詰めてやり続けた方が良いかもしれないですよね。
「チャートポイントの重なりを抜ける」という今回の記事の趣旨から少しはずれてしまいますが、FX初級者の方で自分のチャート上にいくつものインジケーターが表示されている方はひとまず水平線だけ引いて分析してみることをお勧めします。
振り回されるくらいなら、使わない方がマシ。
「補助」として振り回されずにコスパ良く使えるなら、お得な場面もありますという話。