【FXチャート解説:AUDUSD】「場面」の移り変わりを意識する

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『AUDUSD』2019/04/25頃

2019年4月25日頃の『AUDUSD』のFXチャートについての解説です。

日足レベルの下降トレンドがダウ高値ギリギリで守られて下降トレンドが継続した場面ですね。

チャート解説1

日足レベルで見れば、ただ下降トレンドが継続したという流れかもしれませんが、下位レベルに落としてみると、いくつか「場面」が移り変わっていったことが分かります。

まずは、上位のサポートに到達して「上昇調整波」が発生します。

その後、日足レベルの戻り売り勢力が入ってきますが、この時日足レベルで下降を望む相場参加者が多ければ、上昇調整波を崩して、下降推進波が再開していく流れですが、、、

チャート解説2

上昇調整波のダウ安値付近のサポートゾーンで粘り強く買い支えられます。

これは、上昇調整波を生んだ日足のサポートからの上昇がまだ終わらず、もっと上昇すると期待する相場参加者が多いからですね。

下降トレンドの戻り売り勢力によって発生した下降波に対しても、やはりレジスタンスゾーンから戻り売り勢力が入ってきて、結果として攻防になってますね。

H4レベルの下降トレンド継続支持派 VS 上昇調整波継続支持派

この攻防を買い勢力が勝利します。

チャート解説3

攻防になっていた売り勢力側の重要な砦のレジスタンスゾーンを上昇波が上抜けることに成功しました。

その後、戻り高値候補を上抜ける前に一度売り勢力の抵抗にあいますが、再度戻り高値候補も上抜けていくことに上昇波が成功します。

これらの「買い」の材料から、「日足レベルのダウ高値を上抜けて上昇していくのかも?」という考えが浮上します。

しかし、日足レベルのダウ高値はまだ上抜けていないので、あくまで「?」ではあります。

そして、実際にも日足レベルのダウ高値をギリギリ上抜けるかどうかというところから売り圧力が加わり、この売り圧力からの下降波がH4レベルのダブルトップのネックラインを下抜けて、本格的に下降推進波が再開する流れでした。

チャート解説4

上の画像の水色レベルの上昇トレンドはH1レベルです。

それまでの買い材料を考えると、このダブルトップのネックラインを下抜けてきた下降波に対しても、押し目買いを考える相場参加者は居たと思いますが、多くはなかったようですね。

久しぶりにH1レベルのサポートが下抜けて、H1・H4・日足と下降トレンドで揃ったので、その後推進波が伸びていくのは素直な展開とも言えます。

チャート解説5

さて、今回の流れを場面ごとに分けると、上の画像のように捉えることが出来そうですね。

「上昇調整波」「攻防」「ダウ高値上抜け?」「やっぱり下降推進波」

大雑把には上のような感じですね。

上昇調整波の局面では、トレードするなら戻り売りの本命のレジスタンスまでを慎重にトレードする意識、「攻防」の局面でトレードするなら、端からポジションを持ったり、抜けた方についていくような意識。

「ダウ高値」のように節目となるような場所付近では、抜けていく期待が持てるならポジションを持つし、やはりトレンドを維持しようとする圧力が加わることも想定されるので慎重になる意識も。

「やっぱり下降推進波」の場面では、H1・H4・日足とトレンドが揃っているので強気でポジションを持つのもアリですね。(※今回は直前の買い材料が気になるので微妙ですが、、、)

まとめ

今回は場面の移り変わりを意識するというテーマでチャートを見てみましたが、下位レベルが取引時間だったとすると、実は「環境認識」の話だったりします。

上位がどのような勢力の攻防の場面なのか、どの価格帯を抜けると場面が変わりそうなのか、という意識を持ってチャート分析をすると、環境認識の精度が上がります。

環境認識の精度が上がると、結果として取引時間軸のトレードプランの成功率が上がります。

当たり前ですが、上位の流れが「買い」なのに、「売り」でトレードプランを立てたり、上位が「レンジ」の中でレンジの真ん中付近でトレードプランを立てたりすると、あまり成績が良くなりそうにないですよね。

帆船も「追い風」を受けて進みますよね。

風向きをしっかり把握した上で、追い風を受けた先に目的を取ることで、航海も上手くいくわけです。

まあ、海の風がどうかは知りませんが、FXチャートに吹く風も気まぐれのように感じます。

しかし、それでも「風」を読む努力を積み重ねることで、期待値の高いトレードを積み重ねることが出来ます。

そして、追い風を捉えた時にしっかり利益を出せるようなトレードが出来るようになれば理想的ですね。

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