FXチャート解説 『USDJPY』2020/2/7頃
2020年2月7日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。
M5レベルで上昇トレンド中に押し目買いが入った場面ですね。
M5レベルの急所のサポートゾーンで買いが入って上昇波が発生していますね。
この買いは「M5レベルの上昇トレンドの継続を支持する」勢力がメインの買いですね。
もちろん、てっぺんから短期で売ってきている人達の決済買い注文なども含まれていますが、しっかり上昇波が生まれる為にはその波レベルのトレンドの継続を支持する相場参加者がある程度居ないと波は発生しません。
さて、この続きを見てみます。
M5レベルの押し目買い勢力の上昇波は高値付近のレジスタンスゾーンを上抜けることが出来ず、ダブルトップのような展開からサポートゾーンを下抜ける展開でした。
この展開でM5レベルの上昇トレンドはダウ理論ベースでは終了と判断されます。
しかし、M15レベル(上の画像、青色)では上昇トレンド中なので、M15レベルのFIBO50%程まで下降波が進んだところで、M15レベルの押し目買いが入ってきました。
これは、「M15レベルの上昇トレンド継続を支持する(積極的)」勢力がメインの買いですね。
「積極的」というのは、押しの深さがFIBO50%程であり、かつさほど注目度の高いチャートポイントがあるわけではないところから押し目買いに入っているからですね。
それでも、M15レベルの上昇トレンドが継続する期待に買いポジションを持ちたいという意味で積極的ということです。
さて、続きを見てみます。
M15レベルのFIBO50%程から押し目買いが入って発生した上昇波は、高値付近のレジスタンスゾーンを上抜けられずに下落してきて、押し安値候補を下抜ける展開でした。
その後、FIBO61.8%程まで下落して、注目度の高いサポートに到達したタイミングでM15レベルの押し目買いが再度入ってきました。
この買いは「M15レベルの上昇トレンド継続を支持する」勢力がメインの買いですね。
このFIBO61.8%程と注目度の高いサポートが重なったところは、押し目買い側からすると「本命」とも言える押し目買いポイントですね。
それだけに、てっぺんから下位レベルで短期に売ってきた人達からしても、上位レベルの怖いチャートポイントなわけです。
なので、短期で売っていた人達の決済の買い注文も大きな後押しになっていそうです。
さて、この後はこのM15レベルの上昇トレンド継続派とてっぺんからの下降トレンド派との攻防になり、結局M15レベルの上昇トレンド継続派が勝利する展開でした。
今回の流れは、下位レベルの押し目買いが失敗に終わり、下降調整波が発生。
そして、積極的な押し目買いが入るものの一度失敗に終わり、本命のサポートからしっかり押し目買い勢力が入ってきて、下降調整波との攻防になり、横の展開から買い側が勝利して、高値を上抜けていくという展開です。
これは、上昇トレンドが継続する時によくある展開ですね。
段階としては、「下位レベルの押し目買い失敗(下降調整波発生)」→「積極的押し目買い失敗(FIBO38.2%や50%など)」→「本命の押し目買いから高値上抜け」という流れですね。
もちろん、下降トレンドも逆に同様ですね。
細かいところは違えど、トレンド継続する時に頻出するパターンですので、トレードプランを建てるイメージに活用してみてください。
まとめ
上昇トレンドが継続する時によくある展開を見てみました。
M5レベルの細かい目で今回の展開を見ていると、「押し目買い(M5)→失敗→押し目買い(M15・FIBO50%)→失敗→押し目買い(M15・本命)→攻防→上抜ける」という流れなわけです。
もっと大きな目でざっくりと見ると、「押しが入って→押し目買いが入って→上抜けた」という流れに見えます。
大きな目の流れをしっかりイメージ出来ていれば良いですが、細かい目の方の情報だけに振り回されると、ちぐはぐなトレードをしてしまいがちなので要注意です。
もちろん、今回は環境認識の話をしていませんが、ベースとして「上昇トレンドの継続が期待できる」と判断するには、さらに上位レベルの環境認識が必要ですね。
ただし、FXチャートはフラクタル構造になっていますので、どの時間軸でも考え方のベースは同じです。
細かい目で情報を詳細に分析しながらも、大きな目でしっかりと流れをつかんでおくのが重要なんですね。