FXチャート解説 『EURUSD』2019/08/01頃
2019年8月1日頃の『EURUSD』のFXチャートについての解説です。
H4レベルの上昇トレンドがレジスタンスに到達して、トレンド転換して下落していく場面ですね。
この場面を大きな時間軸で俯瞰で見ると、上の画像のようにシンプルに上昇波がレジスタンスに到達して、反転して、下降波が発生しているという具合です。
さて、他の記事でも度々使っているワードですが、チャート分析をするにあたって必ず必要な概念が「フラクタル構造」です。
簡単には時間軸ごとにFXチャートは「入れ子構造」になっているということですが、これは「チャートポイント」と「トレンド」という要素で考えると分かりやすいと思います。
価格の動く方向感が「トレンド」であり、トレンドは「チャートポイント」で揉んだり、反転したりしています。
上の画像のように、先程大きく「上昇→反転→下降」と捉えていた場面も、細かくみると下位レベルで「攻防→伸びる」という動きが入れ子構造で入っているんですね。
それぞれ、相場参加者の多くが意識するチャートポイントがあることで「攻防」が生まれて、その攻防が決着することで次のチャートポイントに価格が伸びていくというメカニズムです。
このメカニズムが各時間軸レベルごとに働いていることから、FXチャートはフラクタル構造になっているんですね。
上の画像のピンク色の枠で攻防を認識することが出来ます。
そして、この大きな攻防の中に水色枠の攻防が入れ子構造で入っているわけです。
この入れ子構造を認識してFXチャートを分析することが重要なんですね。
ピンク色枠の攻防は「レジスタンス(D1)からの反発下降波勢力 VS H4レベルの上昇トレンド継続支持勢力」という構図になってますね。
この大きな攻防の中に水色枠の攻防があるわけですね。
例えば、水色枠の中をトレードをするような時間軸のトレーダーの場合、上位の環境をピンク色枠の攻防で「売り優勢」と見ていて、攻防の結果、ゾーンを下に抜けて伸びていくだろうと予測しているとします。
すると、ピンク色枠の中に水色枠はいくつもありますが、少なくともゾーン上限付近で出来上がった水色枠の中で「買う」ようなトレードはしないわけですよね?
これがフラクタル構造を理解して入れ子構造でチャートを認識して分析に活かせているということです。
上位の環境で攻防になり、売り勢力が優位と見ているのであれば、その予測に反するようなトレードプランは矛盾しているわけです。
上位環境の予測に沿ったようなトレードプランを下位レベルで立てないと論理的におかしいんですね。
そのように論理的にトレードプランを組み立てる為にも、取引時間軸のチャートの場面が、上位の時間軸のチャートのどのような場面のどのような位置にあるのか?をフラクタル構造を理解して認識できるかどうかはトレーダーにとって重要な能力だと言えます。
まとめ
今回紹介した場面、上の画像のピンク色枠の攻防はレジスタンス(D1)の反発力が強く、売り勢力が勝利して、下に抜けた後大きく伸びていく展開でした。
なので、ピンク色枠の中、さらに下位レベルでトレードプランを立てた場合、「売り」でトレードをしていた場合、良い結果を得られたはずです。
ピンク色枠を抜けて伸びていくところまでホールド出来ていれば、大きな利益を手にすることが出来て、おそらく「損小利大」のトレードにしやすかったわけですね。
おそらく、このピンク色枠の中、下位レベルにおいて「買い」でトレードプランを立てていた場合、損小利大のトレードはしづらかったはずですね。
上位環境的に期待が持てる方向感を認識して、下位レベルではその方向感に沿ってトレードプランを立てることでトレードの期待値を高めているわけです。
その為には、やはりFXチャートがフラクタル構造になっていることを理解して、「入れ子」でチャートを認識出来る能力が重要なんですね。
FXチャートをずっと見ていると、「なんだか、パズルみたいなだな」って思う時があります。
小さなピースを組み合わせて、大きなピースを作って、その大きなピースでまださらに大きなピースを作る、、、
そして、そのピース一つ一つはなんだか見たことあるピースばかりなんですよね。
見たことあるピースを組み合わせながら、ぼんやりと「これはあの大きなピースの形になりそうだな」なんて、予測したり、、、
まあ、全然予想と違うピースになったりしますけどね(笑)