FXチャート解説 『EURUSD』2018/5/7頃
2018年5月7日頃の『EURUSD』のFXチャートについての解説です。
M5レベルで下降トレンド中で戻り売りが入ったという局面ですね。
上位の環境は強い下降トレンドです。
緑色レベルの波において、FIBO61.8%の上昇調整が済んだところと、注目度の高いレジスタンスラインが重なったところが戻り売りポイントの本命かと予測された通り、しっかりと戻り売り勢力が入ってきました。
緑色レベルにおいて下降推進波が再開したように見えますね。
さて、時間を進めてみます。
緑色レベルの戻り売り勢力は安値を抜けられず再調整の展開になり、再度緑色レベルの戻り売りが入りますが、上昇調整波が伸びていく展開でした。
つまり、緑色レベルの下降トレンドでは安値更新が出来ず、もう1つ上位(青色)レベルの調整が必要ということであり、これは「調整が縦に波及した」と言えますね。
上の画像では、青色レベルの下降波に対してFIBO50%まで調整が進んだ状況です。
さて、もう少し進めてみます。
青色レベルの下降波に対してFIBO50%まで調整が済んだところから、戻り売りが入ってきますが、この場面では縦50%の調整だけでは売り勢力がそこまで集まらず。
その後、上昇調整波が再度上昇してきますが、同じくFIBO50%の価格帯で2回目の戻り売りが入り、ダブルトップのネックライン割れの展開になり、これで安値更新するかと思いきや、買い勢力側にまだ力が残っており、再度上昇してきます。
しかし、ここまでの展開に時間がかかり、青色レベルの下降波に対して「横の展開」の絵になっており、「調整が横にも波及した」と言えます。
縦と横に調整が波及して、じっくり調整した形になりましたので、ここから3度目の戻り売り勢力がしっかり入ってきた時にやっと決着という流れでした。
まとめ
今回は下降トレンドがサポートに到達して、調整に入った場面でした。
到達したサポートがもっと注目度の低い弱いチャートポイントであれば、最初の緑色レベルの縦の調整だけで戻り売り勢力が十分集まって、安値更新の展開になっていたかもしれませんね。
安値更新の展開になる為には、売り勢力が十分集まること、そして反対勢力である買い勢力に属する人が十分減ることが必要なんですね。
売り勢力と買い勢力の差が下降波になります。
なので、サポートの注目度が高いと、つまりチャートポイントが強いと調整波であっても買い勢力に人が集まってしまうわけですね。
すると、強くなってしまった買い勢力(調整波)を倒して安値更新の展開になるには、より上位の縦の調整だったり、横の調整だったりが必要になることがあるわけですね。
調整が縦や横に波及するというのは、それだけ反対勢力(調整波側の勢力)が強いということです。
もちろん、環境認識が誤っていれば、自分が調整波と見立てた勢力がそもそも推進波だったりしますので、「そりゃ強いはずだ」ということになりますので、やはり環境認識は重要です。
トレードプランを建てる時も、調整波を生んでいるチャートポイントの強さを想定して、どのような展開になり得るのかをイメージすることで、より効率的なトレードが出来るようになると思います。